COLUMN
戦コン・外銀内定のトップ学生に聞いた、 夏を制する就活虎の巻
就活前半戦の山場である、夏。難関企業の内定を獲得した学生の多くはサマーインターンで大きな成果を挙げることで、その後の就活に弾みを付けています。今回は、外資系コンサルティングファームや難関ベンチャーを目指すトップ学生向けコミュニティ(FactLogic Executive, J-CAD)のマネージャーである張田谷が難関企業内定者に聞いた、夏以降の就活スケジュールと選考対策について解説します。
話し手
張田谷 魁人
スローガン株式会社
Goodfindセミナー講師 兼 選抜コミュニティ責任者
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そもそも難関企業とは何か?
就活をしていると「難関企業」という言葉をしばしば耳にするでしょう。言うまでもなく内定を獲得するのが難しい企業という意味ですが、その定義はさまざまです。ここでは、選抜コミュニティに所属していた学生が思う「難関企業」をリストアップしてみました。
就活生であれば、ほぼすべて見聞きしたことのある社名なのではないでしょうか。これらの企業に内定するには、綿密な準備が必要です。今回は、実際にこのような企業群の内定を獲得した学生がどのように就活を進めていたのかを、経験談を元にまとめてみました。難関をくぐり抜けた学生の行動をヒントに、是非自らの就活への取り組み方を見直してみてください。
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サマーインターンを制する者が、難関企業内定を掴む
まず知っておくべきなのは、難関企業から内定を獲得するためには、サマーインターンでバリューを残すことが何よりも重要だということです。GoodfindとFactlogicが運営する選抜コミュニティ(FactLogic Executive, J-CAD)に所属していた学生が獲得した難関企業の内定のうち、実に94%がサマーインターンシップ参加者の優遇ルート経由のものでした。残りの6%も長期インターンシップでの実績を認められて内定を獲得したものです。
サマーインターンや長期インターン経由で内定枠が埋まってしまうため、そもそも本選考期に募集を行わない企業も存在します。特に戦略コンサルや外資系金融機関では、ほぼ100%インターンシップが本選考に直結しており、夏の時点での実力がとても重要なのです。
また意外と知られていないのですが、先述したような企業に就職せずとも、「難関インターンへの参加実績」はその後の就活において大きな武器になります。参加実績をもとに就活メディアからオファーが来ることや、選考で「能力の高い人である」と評価されることも多々あるのです。
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難関企業内定者が教える、就活スケジュール
では、サマーインターンで実績を残すためにはどのようなスケジュールで就活を進めるべきなのでしょうか。難関企業に内定した学生の実際の就活スケジュールを見ていきましょう。
かなり早期から活動していることに驚く人もいるかもしれませんが、夏時点で成果を残すためには、春先から時間を掛けて進める必要があります。
就活では「自分に合った企業を見つけること」と「その企業に受かること」という2つを進めていかなければなりません。外資系企業や難関ベンチャーは選考時期が早いため、他の学生が次年の頭までに進めるこの2つを、夏までにまんべんなく進める必要があります。あまり焦っても仕方がありませんし、サマーインターンでの学びを元に自己分析や企業研究の仕切り直しをする人も多くいますが、早期内定を獲得した先輩が集中的に時間をかけて就活対策をしていたことは、認識しておくべきでしょう。
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インターンに向けた選考対策の進め方
時間を掛けることが必要とは言え、皆さんの中には学業や長期インターン、学生団体など、様々な活動に勤しんでいる人も多いでしょう。忙しい学生生活の中で、どうすれば就活対策を効率良く進められるのでしょうか。特に就活難関企業を志望する学生が特につまづきやすい選考対策のポイントを内定者に聞き、まとめてみました。
◆グループディスカッション
【ポイント】
グループディスカッションのスキルを上げるには、何よりも実践を行い、良質なフィードバックを得ることが重要です。トップ企業に内定した学生のうち6割は、第一志望の企業の選考前に5回以上は実践の場に参加しているというデータもあります。
【TODO】
- Goodfind等就活サービスの実践講座にまずは参加する。
- 第一志望の選考前に、より緊張感がある企業の選考で経験を積む。
- フィードバックを元に、自分の課題が問題解決力にあるのか、説明能力やコミュニケーションにあるのかを分析し、対策を行う。
【参考記事】
◆ケース面接
【ポイント】
ケース面接は、コンサル系企業の選考では定番の形式です。最近では難関ベンチャーの選考で課されることもあります。柔軟な思考力と、面接官を巻き込めるようなコミュニケーションを問われることが多いです。対策には実践も重要ですが、一定のインプットが必要でしょう。
【TODO】
- 下記のような書籍にて傾向を知り、まずは自分で対策を行いましょう。
・『東大生が書いた 議論する力を鍛えるディスカッションノート』
・『現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート』
・『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』
・『過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題』
・『戦略コンサルティング・ファームの面接試験―難関突破のための傾向と対策』 - 友人同士で問題を出し合い、練習を行う。
・就活仲間も作れる、Goodfindのケース面接セミナー - 内定者や社会人に模擬面接をしてもらう。
【参考記事】
◆Webテスト
【ポイント】
基本的には、受験勉強のように問題集を解くことで対策が可能です。勉強量は人によってまちまちで、ほとんど勉強しなかったという人もいれば、苦手意識があって2周したという人もいます。ただし、一部特殊なテストを実施する企業もあるので、志望企業の選考についてよく調査しておくと良いでしょう。
【TODO】
- 対策問題集を解く。
- 実際にWebテストを受験し、解けない問題をスクリーンショットで蓄積し、解けるようにしておく。
※WEBテストは出る問題の種類が限られているので、知らない問題を見かける度にストックしていくのが効率的。
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【25卒学生向け】インターンと選考対策情報
グループディスカッションやケース面接では、インプットとアウトプットをバランスよく行う重要性がおわかりいただけたのではないでしょうか。志望度の高い企業の選考を受ける前には、実践の場でのアウトプットを経験しておくべきでしょう。選考の経験を積み重ねるのはもちろんのこと、視野を広げるためにも、第一志望以外に興味がある企業のインターンにも複数参加することをおすすめします。
Goodfindでは例年難関企業内定者を多数輩出するハイレベルで良質な厳選インターン・ジョブをご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
・サマーインターン一覧
・選考対策講座一覧
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目指すべきは就活スキルの向上ではなく、社会での活躍
ここまで選考対策についてお伝えしてきましたが、就活において重要なのは、バイアスを徹底的に取り除いて自分の将来や社会について考えることです。もちろん選考対策から学べるような将来に役立つビジネススキルもありますが、経験を積めばある程度できるようになるものでもあります。
もし皆さんが、「皆が見ているからコンサルに行きたい」「特に理由もないけど有名な会社に入りたい」「とりあえず上のほうに書いてあった企業に入ればいいんだ」と考えているのであれば、まずは今すぐその考え方を辞め、本当に自分のしたいことや働く意味は何かを真剣に考えることに時間を使ってほしいと思います。以下はそのヒントとなる記事ですので、是非読んでみてください。
・【Goodfind代表】就活生必読。「時間軸思考」のススメ
・就活生が意外と知らない企業選びの5つの事実・前編
・転職市場から逆算したファーストキャリアの選び方
皆さんが納得して就活を終わり、社会人として活躍できることを祈っています。
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