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トヨタとソニーが過去最高益/アカツキがWeb3特化ファンド設立

就職面接で「最近の気になるニュースは?」と聞かれたら何と答えますか? 「今週の就活×ニュース」では毎週月曜日、学生のみなさんに知ってほしいニュースを厳選してお届けしています。就職面接や将来の意思決定に必要な情報収集の習慣化にご活用ください。

SECTION 1/3

トヨタの営利2.9兆円、日本企業では史上最高

第1問:トヨタの国内自動車販売台数は2022年3月期、昨対比でどのように推移したでしょうか?

 (1)約20%増加

 (2)約10%増加

 (3)ほぼ横ばい

 (4)約10%減少

日本経済の動向を掴むためには、大手企業の決算発表は重要な情報です。

トヨタ自動車株式会社は5月11日、2022年3月期の連結決算にて、本業のもうけを示す営業利益が日本企業の過去最高額である2兆9,956億円(前期比の36%増)だったと発表しました。これによって、16年3月期にトヨタ自身が記録した利益額を6年ぶりに更新することとなりました。

昨今、新型コロナの影響で苦しんでいるようにみえたトヨタがなぜ今回の好業績に繋げられたのでしょうか? 主な要因は、「海外市場での販売台数の増加」と「円安効果」です。国内販売台数は前期比9.5%下がっていますが、海外販売台数は全地域で上昇。具体的には、北米は3.5%増、欧州は6.5%増、アジアに関しては26.3%増と伸長しています。

海外販売による利益増加に追い打ちをかけたのが「円安」です。例えば、1ドル128円(2022年5月12日現在)を記録している現在は、1ドル=100円のレート時に比べると、海外の売上額が28%向上します(全市場でドルが使われているわけではないため、あくまで単純化した例)。その売上向上にはコストがかからずそのまま利益となるため、営業利益の最高額更新の大きな要因となったと言えるのです。

今回のトヨタのように、海外事業で大きな売上を上げている会社が円安効果に後押しされ好決算となっているケースが多くみられます。普段、円安・円高についてあまり考えたことがない人も、今回を機に経済にどういったメリット・デメリットがあるのかを学んでおくと、就活の企業選びや面接対策にプラスになることでしょう。

参考:トヨタ自動車株式会社 2022年3月期 決算説明会(決算報告)資料

SECTION 2/3

映画・音楽好調のソニー、営利初の1兆円超

第2問:2020年度、営業利益が1兆円を超えた日本企業は何社?

 (1)1社

 (2)3社

 (3)5社

 (4)10社


参照:日本経済新聞 営業利益ランキング(2022年3月8日時点)

先週は3月決算の企業の業績発表が相次ぎました。トヨタと同じく「過去最高」を更新したのがソニーグループです。

ソニーグループが10日に発表した2022年3月期の連結決算は、営業利益が前年度比26%増の1兆2,023億円と過去最高でした。会計基準を変更しており単純比較はできないものの、同社の営業利益が1兆円を超えるのは初めてで、1兆円の大台突破は国内製造業でもトヨタに続いて2社目です。

ソニーグループはゲーム&ネットワーク、映画、音楽、金融、エレクトロニクス、イメージング&センシングといった多様な事業分野を持ち、世界で社員約11万人の日本を代表する企業です。

2021年度は映画・音楽事業が好調だったほか、エレキ事業でカメラやテレビで収益性の高い商品が売れ、さらにはトヨタと同様に為替相場の円安も寄与したそうです。

ソニーは、2018年度と2020年度にも連結営業利益が過去最高を更新。また2019年12月には株価が18年ぶりの高値を付け、2001年以前の水準に回復するなど、ここ数年の業績は絶好調と言えるでしょう。

一方、2000年代には業績低迷が続き、一時は経営危機を囁かれたこともありました。しかし、主力事業の大規模な再編、さらには2012年から構造改革を推し進めた結果、近年「世界のソニー」は復活を遂げ、成長を続けています。

なぜ、ソニーは創業70年を超える大企業でありながら、変化と成長を続けられるのでしょうか? 下記記事では「革新を続けるソニーの秘密」をGoodfind代表が詳しく解説しています。

大企業でありながらスタートアップ的な企業はどこか?時代を超えてイノベーションを起こし続ける秘訣

SECTION 3/3

アカツキ、Web3特化ファンドを設立

第3問:Web3界隈で注目度が高く、歩くと稼げるサービスと称される「STEPN」は2022年1-3月でどのぐらいの売上でしょうか?

 (1)約3,300万円

 (2)約3億3,300万円

 (3)約33億円

 (4)約330億円

大手企業の話が2つ続きましたが、最後はベンチャー企業のニュースをお届けします。
ゲームなどのエンタメをメイン事業とする株式会社アカツキは12日、約25億円のWeb3特化ファンド「Emoote(エムート)」を設立したと発表しました。2021年9月から活動をはじめており、すでに20以上のプロジェクトに投資実績があるとのことです。

2022年はWeb3元年と呼ばれ、「メタバース」や「NFT」を中心として注目度が高まっています。そもそも「Web3」とは何か?なぜ注目されているのか?については記事「Web3(Web3.0)とは 概要や注目を集める背景を5分でわかりやすく説明」(クラウドエース)が解説してくれていますので、この機会に知っておくと良いでしょう。

日本ではまだ馴染みが薄いWeb3ですが、海外では月間で数十億円の売上を出している事業も存在します。例えば、Emooteが投資をしている「STEPN(ステップン)」がその代表格です。サービス内容を一言で表すと、「歩くと稼げる」サービスです ※1 。STEPN内で仮想の靴を購入しユーザーがルールに沿って現実世界で歩くと、その時間や距離に応じて仮想通貨を獲得することができます 。その仮想通貨は、現金に変換することができるため、アプリで遊ぶと稼げる、通称「Play to Earn ※2 」と呼ばれています。このSTEPNは全世界で熱狂的なユーザーが存在し、2022年1-3月で売上33億円を突破したとのことです。

これからもSTEPNのような歩く以外の分野でも、Play to Earnのサービスが続々と登場することでしょう。世の中が大きく変わるタイミングで、理解することが難しいサービスも数多く出てきます。ぜひ、食わず嫌いせず、まずはどういう仕組みなのかを理解しようとしてみてください。

※1 あくまで事例として紹介をしており、利用を推奨するものではありません。よく調べた上で自己責任でご利用ください。

※2 STEPNについては、歩くと稼げる「Walk to Earn」とも呼ばれる。

正解  第1問:(4)約10%減少  第2問:(2)3社(トヨタ、NTT、KDDI)  第3問:(3)約33億円

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