COLUMN
2020年人気記事TOP5と、いま編集長が思うこと
昨年も1年間、たくさんの方々にGoodfind Collegeの記事を読んでいただきました。大きな変化の訪れた2020年でしたが、皆さんが真剣にキャリアと向き合うタイミングに、少しでもお役に立てていたのなら大変嬉しく思います。今年もどうぞ、よろしくお願いします。
今回は、2020年に最も読まれた上位5記事を、記事の概略とともにご紹介します。すでに読んだ方は内容の復習として、まだ読んでいない方は新たなインプットとして、2021年のスタートダッシュにぜひお役立てください。
SECTION 1/6
5位:実績は関係ない?面接官が採用したくなる自己PRとは
第5位は、自己PRに関するGoodfindオリジナルの解説記事でした。
グループ面接で「海外のNPOに参加して井戸を掘りました!」という他の学生の自己PRを聞き、「それに比べて自分は、なんて怠惰な学生生活を過ごしてきたのだろう」と気後れしてしまった――そんな人は、自己PRに関する致命的な勘違いをしているかもしれません。
実は、自己PRの場においては取り組んだモノゴト自体に優劣はなく、重要なのはその際の取り組み方や価値観なのです。それを上手く伝えるためには、自分の行動を「なぜ」で深堀りして整理することが大切になります。
当記事は、Goodfindで開催している人気セミナーを記事化したものです。セミナーの内容は、年間数千名もの学生とキャリア面談を行い、その数だけ自己PRを聞いてきたGoodfindによるオリジナルなもの。自分の価値観を整理する方法や、自己PRの構成としておすすめの「トライアングルロジック」など、面接官に響く自己PRのエッセンスをお伝えします。
SECTION 2/6
4位:外資戦略コンサルに内定後も、就活を続ける理由
続いてランクインしたのは、元Goodfindユーザーへのインタビュー記事。
外資戦略コンサル2社、日系のシンクタンク1社のジョブに参加し、秋には外資戦略ファームの内定を獲得――こうしたケースの場合、そのまま入社を決め、就活を終える学生が大半でしょう。しかし、児玉宗典さんは「顧客を知らずにフレームワークに頼った課題解決を行うのは机上の空論なのではないか」というモヤモヤを抱え、就活を続行します。
そして「事業課題よりも社会課題に向き合い、踏みこめる人になりたい」と考えるようになり、就活の軸を再設定。事業会社を見ていく中で、社会課題と本質的に向き合い、多様なソリューションで解決しているベンチャー企業・レバレジーズへの入社を決めました。
当記事では、児玉さんへのインタビューを通して、就活軸の定め方や、納得のいく進路決定、企業選びのポイントについて深く掘り下げています。本選考を受けている、あるいはすでに内定を持っているなど、自らの進路を決めるフェーズを迎えている人へのヒントとなる記事です。
SECTION 3/6
3位:コーヒーで学ぶ最強の企業分析フレームワーク
第3位には、戦略コンサルタントによる企業分析フレームワークの解説記事がランクイン。
いかに自己PRの内容が素晴らしくとも、ビジネス理解があまりにも乏しいと、企業や面接官との距離はなかなか縮まりません。「まだ実際のビジネスを経験したことがないし、ビジネスを理解・分析するなんて難しい…」と感じる方もいるかもしれませんが、実はビジネス理解を深める糸口は身の回りにたくさんあります。
当記事では、ドトールやネスレなどのコーヒーにまつわるビジネスを例にとり、ビジネスモデル・フレームワークを構成する「ターゲット」「バリュー」「ケイパビリティ」「収益モデル」の4つの要素を、演習を交えて詳しく解説しています。解説者は、BCG、アクセンチュアで経営戦略コンサルタントとして活躍し、『経営戦略全史』『ビジネスモデル全史』の著者でもある三谷宏治さん。
実際のビジネスの現場はもちろん、グループディスカッションや企業分析など、あらゆる就活シーンで役立つこのフレームワークを、ぜひ自分のものにしてください。
SECTION 4/6
2位:【Goodfind代表】就活生必読。「時間軸思考」のススメ
2番目に読まれた記事は、約15年間にわたり学生のキャリア支援を行い、投資家としても様々な企業を見てきたGoodfind代表の伊藤が自ら筆を執った渾身のキャリアアドバイスでした。
「キャリアを考える際に重要なのは自己分析である」とはよく言われることですが、自身を取り巻く外部要因(産業、社会、経済、技術、政治、文化)もキャリアに大きな影響を与えることは何故か見落とされがちです。
そうした外部要因を正しく取り入れて思考するためにも、「時間軸思考」と「テクノロジー社会学」という2つのキーワードが重要だと伊藤は語ります。
時間軸思考とは、現在・過去・未来という時間軸の奥行きを考慮して物事を捉える思考法です。現時点でのスナップショットのみから結論を出すのではなく、歴史や未来を含んだ立体的な思考をすることでこそ、本質的な答えを導くことができます。一方のテクノロジー社会学は、テクノロジーが及ぼす社会変化について学ぶことです。
記事では、上記の2つのキーワードを深めるための推薦図書も複数紹介。目先の選考のことで頭がいっぱいになってしまい、選考テクニックの情報収集に走りがちな方にこそ読んでもらいたい、社会に出た後にも役に立つ本質的な思考法が学べる記事です。
SECTION 5/6
1位:DeNA南場智子氏に聞いた。ニューノーマル時代の働き方
最も読まれた記事は、マッキンゼーで日本人女性としては歴代3人目となるパートナー(共同経営者)を務めたのち、DeNAを創業した南場智子さんによるキャリア論でした。当記事は、Goodfind会員学生の約3人に1人に読まれ、さらには学生に限らず社会人の方々からも多くの反響がありました。
「会社という組織で仕事をすることはマイノリティになり、プロジェクト単位で仕事をするようになる」と以前から発信してきた南場さん。ニューノーマル時代、その動きは確実に加速していくと断言します。そこで必要なるのが、所属する組織の名前や肩書がなくてもプロジェクトに呼ばれる「個の力」をつけておくこと。
記事では、「個の力」を養うにはどうするべきか、実際にDeNAではどのように人が育っているのか、そしてこれから就活する学生にはどんなメッセージを贈るか、などを南場さんにお伺いしました。
DeNAの社員の方々も「普段南場さんが話していることがギュッと凝縮されている!」と太鼓判を押してくださった当記事。ぜひご覧ください。
SECTION 6/6
ランキングを振り返って、いま編集長が思うこと
改めてランキングを見返してみると、選考テクニックに関するものだけでなく、じっくり腰を据えて読み解くような、多少"ヘビー"な記事も多くランクインしていることがわかります。
編集部としてこの結果を読み解いてみると、変化が激しい時代だからこそ、読者の皆さんが「変わらない本質」のようなものを求めていた結果なのでは、と考えています。
(またそういった内容こそ、Goodfindを過去お使いいただいた先輩方を始め、第一線で活躍される社会人の方が、学生の皆さんに読んでもらいたいと拡散してくれることが多いのも理由の一つです。)
間違いなく歴史に残るであろう2020年。先が読めないこの時代のなかでどう生きていけばいいのか、皆さん自身大きな不安もあると思います。ただ一つ確実に言えるのは、変化はこれからも起き続けるということであり、ダーウィンの言うように変化に適応できるものこそが生き残るということなのでしょう。
変化を恐れずに乗りこなしていくためには、わかりやすい小手先のテクニックに飛びつくよりも、自分を変えていくための芯をもつことが重要です。
今年もGoodfind Collegeでは、皆さんにその芯となるような武器を提供し続けたいと思いますし、これからの時代に必要なキャリアの考え方や新産業をつくる思考法を伝え続けたいと思っています。
最後に、Goodfind CollegeはTwitterでも情報をお届けしています。記事の要点をインフォグラフィックとともにお伝えするなど、短時間でも記事のエッセンスを学べるようなツイートをしているので、ぜひチェックしてみてください。
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