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INTERVIEW

知見を集約し、最先端ビジネスの資本政策を支援するFASの真価

コンサルタントを目指したいと考えたとき、経営の上流に関われる戦略コンサルティングファームや、幅広いソリューションを扱うことができる総合コンサルティングファーム以外の選択肢を検討したことはありますか。今回は、コーポレートファイナンス・財務のプロかつ、ビジネスのプロとしての成長を目指せる第三の選択肢、FAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)をご紹介。FASで歩めるキャリアの魅力をはじめ、なぜ今FASが企業に求められているのか、財務・会計領域に特化するとキャリアの選択肢が狭まらないのか、といった疑問を、EYストラテジー・アンド・コンサルティングの春木氏と吉岡氏に伺いました。

SPONSORED BY EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社

話し手

春木 寛之

春木 寛之

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 ストラテジー・アンド・トランザクション シニアマネージャー/公認会計士

吉岡 直之

吉岡 直之

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 ストラテジー・アンド・トランザクション シニアコンサルタント

SECTION 1/7

独自の専門性を持つコンサルタントへ

編集部:企業の経営判断に関わる仕事がしたい、幅広い業界・領域の企業をクライアントに持ちたいと考え、コンサルティングファームを志望している方は多いでしょう。今回は、ビジネスモデルのスペシャリストを目指せる、知る人ぞ知るコンサルティング領域、FAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)を紹介します。

FASとは、ファイナンシャル・アドバイザリー・サービスの略で、M&A業務を中心とした財務会計関連を専門とする企業または業務のことを指します。M&A前に行う戦略立案検討、M&A実行時のファイナンシャル・アドバイザー(FA)※1、分析・調査(デューデリジェンス※2)、M&A後の統合プロセスであるPMI(ポスト・マージャー・インテグレーション※3)までを一貫して担っていることが特徴です。

▼知っておきたいM&A用語

※1 ファイナンシャル・アドバイザー(FA)

M&A案件のソーシング(相手企業の選定と交渉)と組成、M&Aの実行から完了までの全体プロジェクトマネジメントを担当する者。

※2 デューデリジェンス(DD)

M&Aを行う際に、買収・譲渡する企業や事業の価値やリスクなどを調査すること。DDと略される。

  • ビジネスDD:対象企業・事業のビジネスモデルや市場を分析・調査するDD。買収後の経営戦略立案に活用される。
  • 財務DD:会計処理が適正に行われているかを調査するDD。
  • 法務DD:契約や取引行為が法に遵守しているかを調査するDD。
    他、ITDD、環境DD、人事DDなど分野ごとに種類がある。

※3 PMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)

経営統合、業務統合、意識統合の3段階からなる、M&A(合併・買収)後の統合プロセスのこと。

「財務や会計分野の専攻ではない自分でも活躍できるのか?」と敬遠されがちですが、むしろ専攻に関するビジネスや技術の知見が強みとなるため、実は専攻はあまり問われません。FASでは、経営に大きな影響をおよぼすM&A業務に関わりながら、幅広い規模・業界の企業を深く分析する過程を通じて、ビジネスモデルのスペシャリストを目指せる環境があります。

では、実際にFASで歩めるキャリアはどのようなもので、なぜ今FASが企業に求められているのでしょうか。EYストラテジー・アンド・コンサルティングのFASチームで活躍されている春木氏と吉岡氏に聞いてみましょう。

SECTION 2/7

企業の社会的責任が問われる時代に求められるFAS

左から吉岡氏、春木氏

春木 寛之(はるき・ひろゆき)

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
ストラテジー・アンド・トランザクション シニアマネージャー/公認会計士

大学卒業後、大手監査法人に会計士として新卒入社(在職期間中、大手証券会社の投資銀行部門に出向)。監査法人退職後、日系の大手証券会社の投資銀行部門やactivist向けのコンサルティング業務等一貫してM&Aの経験を積む。その後、EYストラテジー・アンド・トランザクションのLead Advisory, M&Aチームに参画。現在シニアマネージャーとして活躍中。

吉岡 直之(よしおか・なおゆき)

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
ストラテジー・アンド・トランザクション シニアコンサルタント

大学卒業後、大手証券会社に新卒入社。リテール営業を経験した後、財務部門へ異動し、社債発行・短期金融市場・外国為替市場・銀行借入といった資金調達業務や、グループの流動性管理に関する企画業務を経験。その後、EYストラテジー・アンド・トランザクションのバリュエーション、モデリング&エコノミクスチームに参画。現在、シニアコンサルタントとして活躍中。

──近年、FASのニーズが高まっている背景について教えてください。

吉岡:2021年に日本国内のM&A実行件数が過去最高を更新するなど、日本でもM&Aは一般的になってきました。一方で、M&Aをしたにも関わらず蓋を開けてみたら減損が続いたり、PMIがうまくいかず失敗に終わったりするケースもあり、M&Aに関わる戦略の策定から実行、経営や業務、会計などの統合プロセスまで一気通貫で支援できるFASの需要が高まっていると感じます。

春木:以前はM&Aの実行に主眼が置かれていましたが、時代の変化に伴いM&Aを実行してからシナジーを発揮するところまでが重視されるようになりました。したがって、デューデリジェンス(以下、DD)の段階から財務や組織、業務の統合を見据えた考え方が大事です。

当社にM&Aに関する相談や、財務・ビジネスDDなどを多くご要望いただく背景には、企業の価格を算出して契約を結ぶ前に、「M&Aをした後のビジネスで何をしなければいけないのか」を明確にしたいというお客様の要望が高まっていることが挙げられます。FASチームには、そういった要望も含めた支援が求められているというわけです。

──M&Aの数は増加傾向にあるものの、より慎重な姿勢が求められるようになってきているということですね。

春木:企業の社会的責任や説明責任が強く問われる時代になったことも、FASの需要が高まった背景の1つです。企業経営を取り巻くリスクは年々増大しており、上場企業であれば株主をはじめ様々なステークホルダーに対して説明責任を果たさなくてはいけません。

不測の事態に備えて、大概のことは説明できるように準備しておく必要があるため、企業は財務や税務だけではなく、人事や環境など様々な観点からDDに取り組むようになりました。

ひと昔前であれば最低限の調査項目をクリアして、企業業績へのメリットやシナジーが見込めればM&Aを進めることもありましたが、現在はプロダクトの生産工程を辿り、人権侵害や環境破壊につながるプロセスの有無を細部まで調査するなど、DDの対象範囲は広く深くなっています。企業業績やシナジーを生むだけではなく、M&Aによりレピュテーションを下げないことも重要な点です。

SECTION 3/7

継続して企業の資本政策に伴走する醍醐味

──投資銀行とFASでは、どのような違いがあるのでしょうか?

春木:投資銀行は証券会社の機能の一部なので、基本的にはTOB(株式公開買い付け)などが必要な案件において上場株式の売買を前提とした業務をおこないます。そのため投資銀行はTOBのような超大型案件を中心に担うことが比較的多いです。FASはそうした案件以外にも大規模なM&Aやグループ内の組織再編など、大中小様々な案件を幅広く手がけます。

財務、税務、ビジネスや価値算定などのファイナンシャルアドバイザー(FA)、DD、バリュエーションまで全てを担うのがFASの基本的なスタイルですが、投資銀行にはそのような一気通貫した機能は一般的にはありません。

またFA部門は投資銀行にもありますが、DDなどは他の会計ファームに依頼することも多く、M&Aを実行したあとの支援も外部の専門家に任せているため、投資銀行とFASでは支援の体制が大きく異なります。

加えて、大手証券会社にはRM(リレーションシップ・マネジメント)という営業担当がいて、企業に対して様々なアドバイスをおこないますが、各分野の専門家ではないこともあります。一方で、FASには会計士や税理士だけではなく幅広い分野の専門家がいるので、一度案件のご相談をいただければ、全てを完結するチームを組成できるという特徴があります。

春木:またPMIのプロジェクトは単年で終わりではなく、2年3年と伴走しながら次の案件も継続して取り組むこともあります。そのためにお客様と信頼関係を築くこともFASの重要な役割ですし、中長期で企業のM&A、資本政策の支援をしていけるのはFASの醍醐味でもあります。

SECTION 4/7

戦略からM&A、PMIまでを一気通貫で支援

──実際のFASの仕事について、詳しく教えてください。

吉岡:FASは主に財務系のコンサルティングをおこなっていますが、企業のM&Aや事業再生、戦略の策定から実行の支援まで幅広くサポートしており、M&Aに限らず資本政策全般を支援しています。その中でも当社のFASは、M&A戦略の入り口となるストラテジーから実行まで一貫した支援ができることが強みです。

M&Aの具体的な流れとしては、まず当社のリードアドバイザリーチームがソーシング(相手企業の選定と交渉)から全体の進行のアドバイス、戦略策定をおこない、そこからさらにトランザクション・ディリジェンスによる財務DD、バリュエーション、モデリング & エコノミクスチームによる企業価値の算定などを進めていきます。実行後も、M&Aの成功に重要なPMIや、会計処理という統合プロセスまでを担います。

──お二人はそれぞれどのような役割を担っているのでしょうか?

春木:私は案件のソーシングから、M&Aの完了まで企業に伴走するFA業務を担っています。概ね半年くらい企業に寄り添い、質問を受けたり各分野の専門家に意見を求めたりしながら、全体を取りまとめて進行とアドバイスをしていきます。案件のプロジェクトリーダーをしながら、M&Aの一連のプロセスの中の必要なタイミングで、DDの専門家やバリュエーションの専門家に入ってもらうなど、全体を調整しながらコーディネートしていく役割です。

吉岡:私は主にバリュエーションを担っています。具体的にはM&Aで売買する対象企業の事業や財務、株価などを分析し、価値を算出して、実際にいくらで売買するとメリットがあるかということを、具体的な金額を元にアドバイスします。

またM&Aの実行後は会計処理の相談を受けたり、定期的に実施する必要のある減損テストのアドバイスをおこなうこともあります。他にも、財務モデリングという、M&A実行時における事業計画の策定とそれを継続的に分析するためのツール作成をサポートする業務もあります。

EYは監査法人系のファームなので、M&A以外にも監査補助という業務を担うこともあります。他にも企業価値向上のために経営管理のコンサルティングを手がけるなど、M&Aの案件に携わりながらも、常にいくつかの幅広い業務を並行して進めています。

SECTION 5/7

多様な分野の知見を集約するプロフェッショナルファーム

──様々な業界や分野のプロフェッショナルが集まっているという点において、戦略ファームや総合ファーム、証券会社とはかなり違った特色がありそうですね。

吉岡:私が担うバリュエーションだけでも専門的で価値の高い知識ですし、ストラテジーや事業再生、FAやDDの専門家など常に多様な人材と接しながら仕事をしているので、かなりの周辺知識を身につけられる環境です。

春木:他にも、事業会社や商社出身の方もいるので実業に基づいた話も非常に学びになります。プロフェッショナルばかりが集まっているので知見の宝庫ですし、必要な情報はお互い惜しみなく教え合う風土は当社の特徴の一つです。また、一度案件に携わると相当な知識が増えるので、個人の能力も組織力も格段に高まります。金融のプロフェッショナルが投資銀行だとすれば、ビジネスのプロフェッショナルがFASだと言えます。

──海外案件にも携わる機会はあるのでしょうか?

春木:私がいる部門が携わっている案件のうち約半分は国内と海外をつなぐクロスボーダー案件です。証券会社は国内展開が中心のためクロスボーダー案件を扱う機会は少ないですが、当社はグローバルの会計ファームを母体としているため、世界各国の拠点から案件の相談が入ってきます。

吉岡:案件の内容に関わらず、多国籍のメンバーで仕事をする機会は頻繁にあります。バリュエーションチームだけでもメンバーの約6人に1人が中国や韓国等の出身の方ですし、国籍や性別問わず日常的に様々なバックグラウンドのメンバーと仕事をしています。

SECTION 6/7

知的好奇心と専門性を活かし、最先端のビジネスに触れる

──FASの仕事にはどのような知識や経験が役に立ちますか?

吉岡:FASでは財務や会計に関する知識だけではなく、特定領域のビジネスに詳しいことも強みになります。社内には理系出身者も多くいますが、必ずしも学生の頃から財務や会計について知識があった人ばかりではありません。学生時代に何かの研究に没頭していて、専門分野の知見が深ければそれが役に立つこともあります。

春木:私たちが手がける案件の中にはバイオや製薬、創薬といった専門的な知識が必要な領域や、AIなど先端技術に関連する領域も多数あります。化学やテクノロジー、新産業など専門性の高い分野の知識や興味関心は大いに活かすことができますし、現時点ではあまり知見がなかったとしても、知的好奇心で自ら領域への理解を深めていくことができる人は価値を発揮できます。

──誰もが知るようなグローバル企業から、先端テクノロジーや新産業の知見を有するスタートアップ企業のビジネスまで、幅広く携わることができるのも特徴的ですね。

春木:当社のグループ会社の監査法人はIPO監査も担っているので、本人の希望次第ではスタートアップ企業の案件に関わる機会も豊富にあります。私もこれまで複数のスタートアップ企業の案件に携わってきましたが、一度聞いただけでは理解が難しい技術や知見を有する企業も多く、毎回新鮮な学びがあります。

吉岡:バリュエーションチームでも、大企業がスタートアップ企業をM&Aする案件に携わることがあります。まだ世の中に知られていないような新しい商品について理解を深め、分析や解析をして価値の算出を進める業務もあるので、最新の技術や製品への理解力や探究心が問われます。案件としてもシステムやブロックチェーンなど、みなさんが想像されている以上に最先端のものに触れる機会が多いので、デジタルへ精通していることも一つの強みになると思います。

また、企業のデジタル化が進み個人が処理するデータ量は格段に増えたので、財務や会計でもそれ相応の情報処理能力が求められます。そういう面でもデジタルに慣れ親しんできた人の方が、仕事をする上でメリットがあるといえます。

SECTION 7/7

FASを経験することで広がるキャリアの選択肢

──FASを経験した方は、将来的にどのようなキャリアを歩まれるのでしょうか?

春木:当社でパートナーを目指す選択肢もありますし、スタートアップのCFOや役員に就く人もいます。あるいは専門性を活かし独立する人もいます。通常の会計業務とM&Aの会計業務では仕事の内容が大きく異なるため、DDやバリュエーションなどに携わった経験があれば、例えば会計士として独立した後も仕事の幅が広がります。

吉岡:バリュエーションを経験した人は、投資銀行やファンド、事業会社のM&Aチームなど、ファイナンス系の領域に進むことも多いです。FASを経験することで専門性も身につきますし、確実にキャリアの選択肢は広がります。

──最後に、EYのFASに興味を持つ学生にメッセージをお願いします。

吉岡:プロフェッショナルが集まる、極めてフラットな風土のファームなので、自分の意見を示さないと価値を発揮することは難しい環境です。だからこそ、常に新しいことを学ぶ意欲があり、物事をやり抜く力を持っている方と一緒に仕事をしたいですね。クライアントに与えるインパクトは大きく、やりがいのある仕事です。

春木:FASが手がける案件は、世の中に2つとして同じものがありません。企業のビジネスモデルにしても、B/Sにしても全く同じ状況は存在しないので、その世界観の中で常に新しいことを学び続けていく力は必要不可欠です。それゆえにハードな面もありますが、その分、FASを数年間経験すればビジネスの世界について広く深く知ることができます。カウンターパートも経営者や役員クラスの方ばかりなので、得られる情報の質も相応に高いです。

また個人の成長意欲に応じて仕事に取り組むことができるので、トップスピードでビジネスパーソンとしての成長を加速させてくれる環境でもあります。様々なビジネスについて広く深く知りたいという人や、最先端のビジネスに触れながら専門性を身につけたり高めたりしていきたいという人にとって、EYのFASチームはベストな選択肢だと思います。

編集:

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