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INTERVIEW

20代でCxOになる。上場企業の若手役員が語る戦略的キャリアとは

「自分と似たような属性の人が集まる環境に行こうとしていないか」「経営者を目指すならば、コンサルや外銀ではなく早期から事業会社に行った方が良いのでは」。そう語るのは新卒5年目にCFO、7年目に上場企業の取締役に就任したトレンダーズの田中隼人氏です。「経済的・時間的自由を手に入れる」という軸でベンチャーを選んだ理由や、若くして抜擢されるために実践したことなどについて話を伺いました。


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話し手

田中 隼人

田中 隼人

トレンダーズ株式会社
取締役CFO

SECTION 1/6

目標を定めて数値化することで絞られた選択肢

⸺田中さんは20代で執行役員になられてますが、学生時代にどのように仕事選びをしたのか教えてください。

田中:就活を始める際に、自己分析や自己啓発の本を何冊も読みましたが、どの本にも共通して書かれていたのは「目標を定め、その目標に向けてどう行動すれば良いかを考え、実際に行動する」ということでした。

目標を定めるために自分が理想とする人生について考えてみたところ、「経済的・時間的自由を手に入れる」というキーワードが頭に浮かび、就活ではそれを唯一の軸に定めました。

経済的・時間的自由を手に入れるということは、自分で仕事を選ぶことができ、その仕事の単価を自分で決められる状態だといえます。プロアスリートやアーティスト以外で「ビジネスの世界で時間あたりの単価を最大化できるのは、経営者なのではないか」と、漠然とした仮説を立てました。

⸺そこからご自身のキャリアについて、どうやって考えを深めていきましたか?

田中:目標を定めた後に、それを数値化することで選択肢を具体化していきました。「経済的・時間的自由を手に入れる」といっても、その達成基準は人それぞれですよね。

私の場合は「何歳でどれくらいの年収が欲しいのか、では10年以内にその年収を得るためにはどういう選択肢があるのか」と一つずつ挙げて具体化した結果、選択肢が絞り込まれ、どのようなキャリアを歩むべきかが定まっていきました。

数値化する際は、「あの車に乗りたい」「エコノミークラスよりビジネスクラスで快適に移動したい」といった自分の想いや欲求に素直に従って考えたり、「自分が家庭環境に恵まれて何不自由なく生活することができたのはどうしてか?」「人生や幸せとはなにか?」という抽象的な問いを立てて、自らの価値観に徹底的に向き合ったりしました。

就活で一番大事なことは「自分の人生をどうしたいのか。自分にとって何が幸福で、何を得たいのか」を描いて決めること。それを定めずして、入社先やキャリアを選ぶことはできないと思います。

SECTION 2/6

人生の目標から逆算して選んだベンチャーのキャリア

⸺就活ではベンチャー以外の選択肢も検討されたのでしょうか?

田中:大手企業、外資コンサル、外資金融やベンチャーまで一通り検討しましたが、大手企業は配属リスクが高く、またいくらスピード出世したとしても、自分の定めた「10年以内に経済的・時間的自由を手に入れる」という目標を達成するのは難しいと判断 し、早い段階で選択肢から外れました。

一方で外資コンサルや外資金融は入社難易度が高い上に、もし入社できたとしても、自分と似た属性の人材が多く集まり、同期や社内での競争が激しい環境です。大手ファームでは新卒がパートナー(役員クラス)になるのに早くて7〜8年、組織が拡大しているファームの多くは10年以上かかるなか、自分がどれだけ早く駆け上がっていけるかわかりません。

もし自分に日本一の頭脳があれば、戦略コンサルで最年少のパートナーや天才プログラマーを目指す選択肢があるのかもしれません。しかし、私はロジックや数字が得意とはいえ、それはコンサルの社内で突き抜けるほど相対的な優位性ではなく、入社後に埋もれるリスクがあると判断しました。

さらに、コンサルや金融機関では企業の経営に直接関わることはありません。いずれ転職して経営に携わるのであれば、初めから経験できる環境を選ぶのが近道なのではないかと考えました。

こうして「若いうちから直接経営に関わる意思決定を繰り返せる経験こそ価値が高い」と考え、それができるベンチャーに絞りました。

⸺ファーストキャリアでベンチャーに進むことへの不安やリスクは感じませんでしたか?

田中:日本では健康に働き続けている限り、生活に困るリスクはほとんどありませんし、ベンチャーへの就職がリスクだという意識は全く感じませんでした。リスクの捉え方は人によってさまざまですが、むしろ私は年齢を重ねてから「あの時挑戦しておけばよかった」と後悔することが最大のリスクだと考えています。

SECTION 3/6

得意なこと=強みを活かせる環境の重要性

⸺数あるベンチャーの中でも、トレンダーズに入社した理由について教えてください。

田中:理由は3つあって、1つめは新卒や若手を抜擢した実績がある成長企業であること。2つめは自分の強みを活かして社内で圧倒的な成果を出せそうだと思ったこと。3つめは社内の人が優秀かつ自分とは異なる才能を持つ人が多く、補完関係で重宝されるだろうと考えてトレンダーズに入社しました。

2つめと3つめは一見相反するのですが、同時に満たすために「自分の得意領域と会社の苦手領域がマッチする環境」をあえて選択しました。私の入社当時はCFOがおらず、管理部門は少人数で経営陣との距離が近く、会計知識など自分の強みを活かして経営に携わりやすいと考えました。

トレンダーズは「トレンド予測・分析」「生活者インサイト分析」のノウハウを活かし、時代を捉えた先進的なソリューションを生み出し続けるプロマーケター集団です。大手メーカーを中心とした顧客に対し、様々な手法を組み合わせた統合的なマーケティングソリューションを提供しています。

「人の心を動かす」ことを仕事にしているトレンダーズには、クリエイティブな人、マーケティングやメディアに情熱を持っている人など、自分とは違うタイプの優秀な人が集まっています。私はロジカルに考えるのが得意なタイプですが、多くの課題はロジックだけでは解けないため、自分とは違うタイプの優秀な人が集っている環境は、チームとして成果を出す上で魅力的に感じました。

就活当時、ビジネスや世の中の仕組みを深く理解していたわけではありませんが、決して闇雲に逆張りしたわけではなく、「自分はどんな環境で、どんな役割なら勝ちやすいのか」を、自分なりに合理的に考えて意思決定しました。

SECTION 4/6

入社5年目にCFOを任された要因

⸺田中さんが新卒入社から5年でCFOになり、7年で取締役に就任することができたのはなぜだと思いますか?

田中:まず学生時代に学んでいた会計の知識を活かせる経理を自ら志望し、私が苦手とする不確実性が高い仕事ではなく、数字をより速く正確に扱うという業務の特性が自分の強みとマッチしたことがあります。

さらには1年目からCFOになると決めて「チャンスをください」と言い続けたことが、5年でCFOになることができた大きな要因 だと思います。もちろんただ言い続けるだけではなく、そのために必要な努力を怠らずに、チャンスがあれば進んで手を挙げ、自ら望んで厳しいフィードバックを求めるようにしました。そのおかげで、入社数ヶ月で月次決算やIR資料作成に携わる機会も得ることができました。

一方で失敗した経験もあります。ある時、機関投資家と社長との面談に同席させてもらったのですが、質問された数字について私が回答できず、後から「あの場で求められた数字をすぐに答えることができないのなら、同席させている意味がない」と言われました。

それからは同じ失敗を二度と繰り返さないように、自分が社長の立場で回答する前提で準備をして臨むようになり、一気に仕事の目線が上がりました。

CFOになってあらためて思うのは、上司は部下からの合理的な要求や積極的な意思表明を求めているということです。明確に意思を示さないと伝わらないですが、若手からの意思表明を好意的に受け止める上司は多いと思います。

SECTION 5/6

事業や組織を動かす経験こそ経営への近道

⸺現在も、トレンダーズには若手が積極的に登用される環境があるのでしょうか?

田中:トレンダーズは2000年に創業した会社ですが、すでに社長は3代目で、役員の顔ぶれもその都度変化してきました。当社の経営陣は「経営において個人と組織は別物である」という考えのもと、次の世代にバトンを繋ぐことを強く意識して経営に取り組んでいます。

自分が役員在任中に企業価値を最大化することはもちろん、自分がいなくても組織が成長を続けられるように、人を育てて若手を積極的に登用するということがDNAに組み込まれています。また、企業価値向上と同じくらい社員一人ひとりのキャリアを優先度高く捉えています。

実際に現在の役員の半数は新卒入社で、早ければ入社から4年で役員に抜擢されたケースもあります。17年間新卒採用を続けている当社では、当たり前のように新卒の活躍が期待されますし、新卒入社のメンバーが会社の中核を担うという文化が根付いた環境です。

⸺具体的に、どのような若手の方が活躍していますか?

田中:私の元で内定者インターンをしていたメンバーは、入社直後にIRやM&Aの面談に同席するなど1年目からファイナンスや経営企画に携わっています。彼は外資コンサルを含め3社に内定していましたが、いち早く経営者になるべく当社に入社しました。他にも入社1年目で役員と一緒に新規事業を進めている新卒や、3年目で事業責任者を担っているメンバーもいます。

また、例えば当社が手がける「MimiTV」という美容メディアが好きで入社し、一切の営業責任を負ってそのメディアを伸ばすために奮闘するメンバーがいます。彼女の場合は自分が人生で成し遂げたいこととトレンダーズで実現したいことが重なっているので、誰かに言われなくても必要な手を打つなど常に努力を怠りません。そういう人が活躍する傾向にありますし、特に最近は若手の成長が一段と加速している印象です。

SECTION 6/6

領域特化の成長企業だから、若手が活躍できる

⸺なぜ、若手社員の成長が一段と加速しているのでしょうか?また、貴社には若手が活躍しやすい特性があるのですか?

田中:以前のトレンダーズはクライアントの業界や提供サービスが多岐に渡っていましたが、SNS中心の世の中の動きから未来を考えた時に、「デジタルマーケティングが消費者の購買行動に大きなインパクトを与えるのではないか?」「メインのクライアントである化粧品会社とSNSの親和性は高いのではないか?」という仮説から、現在の美容・食品飲料×デジタルマーケティングの領域に特化しました。

それにより他のデジタルマーケティング企業との差別化が一気に進みましたし、入社後に学ぶべきことの範囲が絞られたことで、インプットよりも実践を通して学ぶ期間が長くなったことなども大きく影響していると思います。

さらに、創業直後のベンチャーよりも、上場ベンチャーの方が課題解決に費やすことができる資金が豊富で、実績をつくりやすいという背景もあります。当社は直近で、売上高100億円弱、営業利益10億円弱、時価総額は150億円程ですが、ここから5倍10倍の飛躍的な成長を目指していくフェーズを迎えているので、ポジションも豊富にあります。「自分で事業や組織を動かして意思決定したい」「20代で稼ぎたい」という人には特におすすめの環境です。

⸺最後に、20代で経営に携わりたい就活生にアドバイスをいただけますか。

田中:企業選びやキャリアを考える前に「どういう人生を送りたいのか、自分の幸福は何なのか」を突き詰め、ゆずれない価値観を見つけてください。日々の暮らしの中で、そういった問いに対して深く思考する機会はあまりないので、就活のタイミングで一度自分なりに向き合っておくのがおすすめです。

人生の目的や目標を決めることで、その後の人生の方向性が定まり生きやすくなると思います。「相対的な強みを活かす」とお話しましたが、強みも自分の仮説でしかありません。本当にそれが強みなのかは、面接官に伝えたり、実際に働いたりするなかで見えてくるでしょう。

そして、どの環境で強みが活きるのかは、実践してみないとわからない部分もあります。なので、とにかく「早く自分で強みを活かす挑戦ができる環境」を探しましょう。トレンダーズは、若手が手を挙げていろいろな経験が積みやすい環境なので、強みを試したい人はぜひ説明会や選考へ参加してみてください。

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