COLUMN
24卒に聞いたサマーインターン、ココがよかった!
24卒Goodfind会員を対象に、5月末〜6月初旬にかけて昨年に参加したサマーインターンに関するアンケートを行いました。参加者の感想とともに総合的に評価が高かった5つの企業のインターンシップについて紹介します。ワーク内容のリアリティやロールモデルにしたい社員との出会い、働くことへの概念変化があったかなどの観点で振り返ってもらいました。就活の開始時期、インターンの参加企業数なども聞きました。
【謝礼あり】読後アンケートご協力のお願い(計6問・所要時間1〜2分)
SECTION 1/7
個人の成長にフォーカスし、ビジネスのリアルを追及 -エッグフォワード
「人間的成長に繋がる経験ができた」という回答が特に多かったのは、コンサルティングと事業開発の両輪で社会変革に挑むエッグフォワード株式会社。
実際に同社が手掛けた実例をインターンのコンテンツに落とし込み、参加者は2日間、徹底的に思考し、経営への変革提案を行う「企業変革ワーク」を実施しました。
「いまだない価値(Egg)を創り出し、人が本来持つ可能性(Egg)を実現し合う世界を創る」というミッションを掲げるエッグフォワードでは、人や組織に変革の機会を提供する立場から、インターンシップでも一人ひとりの参加者と向き合うために少数限定で開催。「1on1」では、参加者個人の成長にフォーカスし、何が強みで何が課題なのか、明確になるまで社員と徹底的に話す時間が設けられました。
参加者からは「毎日フィードバック(FB)がある。そのFBは、心理面・行動面に分かれ、将来の理想像に対しどうすべきかを考えさせられる内容であった」「褒めるだけでなく、改善点や伸び代についても多くの指摘をもらえた」「フィードバックの量と質双方で優れており、よく人を見ていると感じた」というフィードバックの質の高さに関するコメントが目立ちました。
ワーク内容に関しても「クライアントが特定の新規事業を立ち上げるというワーク内容。具体的な資料が配布され、リアリティがあった」「実際のコンサルタントの業務を行い幹部層に提案し、案件を勝ち取るというワーク。厳しいフィードバックをもらう中で、エッグフォワードが社内外の人にどのようなスタンスで仕事をするのかみることできた」など、ビジネスリアリティを体感できたという声も寄せられました。
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SECTION 2/7
あらゆる方法で自分と向き合い、社風との相性を確認 -日本たばこ産業
「働くことに前向きな変化があった」「最も人の可能性を引き出している」として多く挙げられていたのが日本たばこ産業株式会社(JT)。
「私を知る」「社風を知る」の2つをテーマに6月、8月、10月※と時季をまたいで、計4日間オンラインでインターンを実施しました。前半は、自身の好きなものを集めた「偏愛マップ」の作成や、感情を粘土で表現するなど、自己理解を深めるワークを設定。後半では、社風を感じてもらうための事業説明、社員との座談会を開催しました。
自分らしさを大切に働いてほしいと考えるJTでは、参加者自身と社風との距離感を確かめてもらうためにも、まずは「自分は何者なのか」という自己認識の時間を多く設けていたのが特長でした。
感想では、「ビジネスというより、自分を見つめ直す機会になった」「自分と向き合うことを大切にしたインターンで、自己分析が進んだ」など、自分を深く知ることにつながったという声が多く寄せられました。また、「最も人の可能性を引き出している企業」に選んだ人の中には「社員がありのままの自分を受け入れてくれ、キャリアについて本気で共に悩んでくれた。時には厳しい言葉もかけていただき、自身の可能性を等身大で感じることができた」という感謝の声も。
この他には、「社員が飾らずに語ってくれていると感じ、仕事の中で楽しいことも辛いこともあるということを鮮明にイメージできた」など、社員との交流で働くことに対して前向きなイメージを持てたという人がいました。
※今年は6月、8月に計3日間対面で実施。内容は一部変更になる可能性があります。
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SECTION 3/7
企業へインタビューし、リアルな声を聞く。丁寧なFBも -Chatwork
「最も人の可能性を引き出している」「人間的成長に繋がる経験ができた」に関するコメントが多く寄せられたのはChatwork株式会社。
中小企業のDXを推進するChatworkでは、その場で企業や施設に電話インタビューし、職場での課題等をヒアリングした後、解決を図る新規事業を立案する実践的ワークに取り組みました。
5人1組のグループワークには、社員1人がメンターとして終日付き、チームや個人に対して細かにアドバイスをするのも特長でした。「メンターの質、ワークのFB共に素晴らしいモノだった」「色んな経歴を持つ社員さんと話すことができ、大いに学びが得られた」「ワークの3日間ずっと並走して、説得力のあるフィードバックをくださり、今後の動き方の方向性が見えた。本当に自分に合う会社を選ぶには?という観点で、率直に相談に乗ってくださった」という良きメンターとの出会いやフィードバックがあったとする声も多く寄せられました。
「最も人の可能性を引き出している企業」と評価した人は、「スモールビジネスに焦点を絞り、『人がやるべきことに使える時間を増やす』というところに希少性を感じた」と業務内容に深い理解を示し、「働き方の観点でも社員が裁量を持って選択できる部分が多く、より良い働き方の可能性を率先して実践している部分も良い」と回答。「インターンシップ後のフィードバックやグループワークで気付いた自身の強みが、その後の就活や本選考でのアピールにつながった」というコメントもありました。
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SECTION 4/7
コンサルタント業務を体験し、本選考を目指す3日間 -Strategy&
PwCコンサルティング合同会社の戦略コンサルティングサービスを担うStrategy&では、戦略コンサルタント業務を体感できる3日間のワークを実施。店舗の経営戦略策定や、数年後の企業の利益最大化をテーマに、講義やグループワークを経て参加者が提案をまとめ、プレゼンを行いました。
「ビジネスリアリティを経験できた」「学びが得られるメンターと出会った」という参加者が特に多く、「実際のコンサルタントの仕事に近い業務を体験できた」という学生は「各種ツールを使ったワークが印象的だった。加えて参加学生と職員の方のレベルが高く刺激になった」とコメント。
講義などを経て「コンサルタントとして働く上で意識されている点や、仕事のやりがい、魅力などを学ぶことができ、自身のキャリアを考えるのに役立てることができた」「仕事のやりがいを学ぶことができ、実際に行っているプロジェクトの解像度を上げることができた」という感想もありました。
3日間を通して、社員の仕事に対する姿勢や魅力が伝わってきたという内容が目立ち、グループワークや個別フィードバックを通して、「チームにおけるバリューの出し方を学ぶことができた」「自分の足りない力に気付き、その後の就活に活かすことができた」という感想を持つ参加者もいました。
SECTION 5/7
難易度の高いワークと最前線で活躍する社員との交流 -Speee
「学びが得られるメンターと出会った」「人間的成長に繋がる経験ができた」に関する回答が特に多かったのは株式会社Speee。
Speeeでは、独自の事業創造フレームワークを学びながら、新規事業立案や現場で活躍する若手社員と事業成長を支える組織づくりを考えるワークを実施しました。各グループにはメンターの社員が付き、フィードバックを行う時間も設けました。
参加者が「脳に汗をかいて、限界まで取り組むことができた」というワークでは、「実際の企業データを用いて戦略の立案を行ったことからビジネスのリアルを体感できた」という声や、「初対面の学生同士で困難な課題に向かって協同するという観点においては、一番難しいワークだった」という難易度の高さが感じられる感想が目立ちました。
メンターに関するコメントでは、「座談会のような場でお話した際、自身の新卒でのキャリアについて考え直す機会を得られた」「私生活との両立について生き生き話している様子が印象的」「メンターの社員が社会人2年目ながらとても優秀だと思った」という声もあり、社員の話や様子が印象に残ったという人も。
ワークにおいて、「自分がもっとできる役回りについて助言を得られた」という学生や「ハイレベルな学生の中で自分がどのようにアピールしたり、結果を残せるかを考える今後の良いきっかけとなった」と振り返る参加者もいました。
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SECTION 6/7
業界への理解不足から、不参加を後悔
アンケートの中では、「実際に参加はしなかったが、今振り返って参加しておけばよかった、と思うインターン」についても質問しました。回答では、充実したワークや社員との交流が盛んだったことなど、魅力的なプログラム内容を周囲から聞いたことや、業界への理解不足から、不参加について後悔する声が目立ちました。
「審査員であるメンターが容赦なくFBしてくれると聞いた」(ディー・エヌ・エー)、「コンサルティングワークについて5日間という長期間体験できると聞いた」(野村総合研究所)、「M&Aや戦略コンサルティング、事業開発など異なる分野を同一のインターンで経験できると聞いた」(レバレジーズ)など、実務に即した取り組みができる貴重な機会であることや、社員から直接意見や評価をしてもらえる点に多くの学生が魅力を感じていました。
業界を幅広く見るために「今思うと参加したかった」と振り返る人の中には、「最終面接で、業務への理解の薄さから落選してしまった。早いうちから他社のインターンなどにも参加し業界理解を深めるべきだった」というリアルな後悔が伝わるコメントもありました。
インターンの内容ではなく、参加者に注目する人も。「大企業かつリーダーシップを持っている人が集まるインターンだと思うため」(リクルート)、「周りの学生のレベルも高く、とても企業への思いが深い学生が多く集まる印象だから」(ユニ・チャーム)など、インターンを優秀な就活生との交流、協働の場と捉える人もいました。
インターンへの参加が選考時に優遇されることや、「本選考に直接つながっていたことを後から知った」「インターン途中で体調を崩して最後まで参加できず、情けなさを感じた」というエピソードもありました。各企業の情報収集、スケジュールや体調管理の大切さが伝わってきますね。
ただ、「様々な業界を知るという目標は達成できた」「現在に満足している」という後悔が全くないという人も一定見受けられました。
SECTION 7/7
約6割が3年春から就職活動を開始
就活開始時期を聞いたところ、最も多かったのが大学3年、大学院1年にあたる2022年4月でした。次に5月と続き、2022年3〜5月が全体の約6割、3〜6月までの期間で約7割を占めました。
Goodfind Collegeの「戦コン・外銀内定のトップ学生に聞いた、 夏を制する就活虎の巻」では、「夏時点で成果を残すために、春先から時間を掛けて進める必要がある」ということが分かる、難関企業内定者の就活スケジュールを紹介しています。併せてぜひチェックしてみてください。
また、実際のサマーインターン参加企業数は5〜9社が最も多く、次に10社以上という回答が続きました。全体でみると、5〜10社以上参加した人が全体の過半数を占めるという結果でした。サマーインターンを複数社受けるメリットについては、「漠然とインターンを終えないために 夏を制する就活虎の巻2」でも紹介しています。選考対策も確認してみてください。
今回のアンケート結果について
川村直道 スローガン株式会社 新卒採用事業部長より
「サマーインターンは、就活の履歴書を埋めるためだけではなく、自分の認知の外にある可能性を発見したり、まだ見ぬ社会に触れ視点を獲得するための大きなチャンス。就活という一過性のものと捉えず、永く人生を豊かにするものと捉えて積極的に参加してもらえるとよいですね。そういった目線で参加された方のほうが、結果的にキャリアとして成功されているように思います。また Goodfindでは、そういった良いインターンに出会うため、企業が持つ成長性・社会への影響を評価し、また新卒がキャリア形成するのによい企業なのか、独自の観点から見定めご紹介する企業を厳選しています。ぜひこちらをチェックしてください」
掲載した5企業については、アンケート内の以下①~③の質問を総合評価した結果です。
①参加企業について各項目の5段階評価
-
・ワーク内容の難易度
・メンターの優秀さ
・自己成長につながったか
・キャリアや就職活動に関する新しい気づきがあったか
・選考過程を通じた学びや成長があったか
②各4項目で企業を一つ選択
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・ワークや業務体験を超えて難易度の高いビジネスのリアリティを経験できた
※本文では「ビジネスリアリティを経験できた」に略
・インターン中のフィードバック(FB)を超えて、就職活動やキャリアの歩み方、自己成長につながる学びが得られるメンター/ロールモデルにしていきたいと思える社員に出会う経験ができた
※本文では「学びが得られるメンターと出会った」に略
・単なるスキルの成長のみならず、自己理解(強みや弱みなど自身の特性の気づき)や人間としての器の拡張など、人間的成長に繋がる経験ができた
※本文では「人間的成長に繋がる経験ができた」に表記略
・働くことの概念が変わったり、働くことに対して前向きな変化を生む経験ができた
※本文では「働くことに前向きな変化があった」に表記略
③「最も人の可能性を引き出している」と感じた企業を記入
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