INTERVIEW
「会社は自己実現の手段」急成長プロフェッショナルファームの根底に流れる“個の力”
創業6年目ながら年商約30億円と、もし東証グロース市場に上場していたら中位につけるほどの売上規模。クライアントの大半を売上高5,000億円以上のグローバル企業が占める急成長プロフェッショナルファーム⸺。Regrit Partners(リグリットパートナーズ)が短期間でこれほど成長できた要因は「磨き抜かれた『個の力』」にあると、代表の山木智史氏は語ります。「個の力」はなぜ必要なのか、コンサルタントとして、そしてひとりのビジネスパーソンとして、いかに磨き上げれば良いのか、聞いてみました。
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話し手
山木 智史
株式会社Regrit Partners
代表取締役社長
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創業6年目、圧倒的な結果を生み出す「個の力」
⸺創業6年目のRegrit Partnersは、同時期以降に創業した独立系企業のなかでトップの純利益額を誇ります。これほど急成長できているのはなぜなのでしょうか?
山木:その理由は、コンサルタント一人ひとりの「個の力」の高さにあります。
近年、コンサルタントの総数が増え、コンサル出身者が事業会社で活躍するのも当たり前になってきたため、クライアントが「良いコンサルタント」かどうかを判断できるようになってきました。以前はブランド重視で依頼するコンサルティングファームを選ぶ傾向がありましたが、最近はより本質的な、コンサルタント個々人の能力でコンサルティングファームを選ぶようになってきたのです。
「Regrit Partnersという会社名こそ知らなかったが、あなたと仕事がしたい」、当社のコンサルタントはそう言われるほどの「個の力」があります。これこそが、売上高5,000億円以上のグローバル企業がクライアントの大半を占め、そうした企業から非常に高いリピート率を維持できている要因でもあるのです。
⸺「個の力」とは、具体的にどのような能力ですか?
山木:「私はこれができる」と断言できるものですね。戦略策定、事業づくり、営業、マーケティング、システム開発などの能力、テクノロジーや特定業界への知見などです。
学生の皆さんの中にはどの方向性に個の力を伸ばせば良いのかと今から迷う方もいると思いますが、私が思うのは、人には皆、好き嫌いや得手不得手があるなかで「好きで得意なこと」を見つけられたら勝ちだということ。当社を含めベンチャー企業の魅力の一つは、これを見つけやすい環境にあります。大きな会社に比べて部署間の壁が低いため、縦横無尽に様々な仕事に触れてみることで、どれが自分に合うのかを素早く判断することができるのです。
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コンサルタントの成長環境に必要な3つの要素
⸺コンサルタントが個の力を付けられるのは、どのような環境なのでしょうか?
山木:1つは先程も言った通り、「自分の好きで得意なこと」を見つけるために、様々な仕事に触れられる場所。例えば当社では、ソリューションやインダストリーで部門を区切らず、コンサルタント全員が一つの部門に所属するワンプール制をとっているため、様々なタイプのプロジェクトを短期間で経験することができます。
ワンプール制では専門性が身につきづらいのではと思う方もいるかもしれませんが、様々な業界に接し、比較することで、特定の業界への理解を深めることができます。多様な経験が逆に専門性を押し上げる構造になっているのです。当社にも、入社当初はやりたいことがなかった人が、働くなかで「好きで得意なこと」を見つけ、程なく「自分はその分野のプロだ」と胸を張って言えるようになる、そんなカルチャーがありますね。
2つめの大切な要素が「難しい仕事」。会社の経営課題を発見して解決するというコンサルタントの仕事自体、そもそも難易度が高いものですが、特に難しいのが問題設計や解決方法策定などの上流工程です。どの問題を、どう解決していくべきか。この難題に自分自身の力で立ち向かうことで、コンサルタントとして必要な思考力や適応力を向上させることができます。
近年、残念ながら多くのコンサルティングファームは、上流工程が抜け落ちた、ソリューション・ツールありきの問題解決をしています。型にはめることは企業経営として至極合理的ですが、そのような環境で飛び抜けた能力を持つ人材は育ちにくいでしょう。そして何より、クライアントにフィットしないソリューション・ツールを売りつけてしまうようなことになりかねません。
当社は易きに流れず「Issue driven(課題ありき)」のコンサルティングを提供しています。クライアントの事業がどうあるべきかを、ソリューションや前例にとらわれることなく、コンサルタント一人ひとりが常に考え抜いているのです。だからこそ、コンサルタント個々人の能力を培うことができるのと同時に、様々なアプローチからクライアントの変革を実現できています。
そして3つめが「多様性」。人が自身の能力の伸び代に気付けるのは、他人と比較したときです。自分とは全く違うキャラクターの先輩に憧れたり、すごい能力を持つ同期を羨ましく思ったり。その比較対象が多ければ多いほど、自分の強みと弱みを正しく認識した上で、能力開発や自己の変革に励むことができます。
コンサルティング業界といえば、学歴が高くて英語が喋れるような人材ばかりというイメージを持たれていると思います。だからこそ「優秀な仲間に囲まれて成長したい」と考える、同じような性質を持った人たちが集まる。それは見方を変えれば、人材が同質化しているということなのです。
当社は、マッキンゼーやコンサルBIG4出身のコンサルタントはもちろんですが、GAFAやリクルート、サイバーエージェントといった事業会社で営業やエンジニアをしていた人など、多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成されており、約半数が他業界からの転職者です。様々な業界から集まった「異能」同士が化学反応を起こすことで、自分自身の変革、さらには自社やクライアントの変革を成し遂げやすい環境があると言えるでしょう。
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「個の力」を徹底的に磨くべき理由
⸺Regrit Partnersはコアバリューの一つに「個の力を徹底的に磨け」を掲げています。個の力にこだわる理由や背景を教えていただけますか?
山木:大企業でもリストラが行われ、終身雇用が崩壊しつつある今、個人を守ってくれるのはその人自身の能力しかありません。転職でも、重視されるのは元いた会社のブランドではなく、その人がこれまでどのような経験をしてきて、入社したら何ができるのか、それがすべてです。その証左に、最近は能力の高いベンチャー人材が、大手企業や外資系企業に転職する事例も増えています。
さらに、これからはBtoI(Business to Individual)の時代がくると思っています。スキルを持った個人が企業と対等な関係で取引できる時代です。会社のネームバリューに頼ることなく自立できる個の力を伸ばすことは、仕事人としての人生を安定させる上で重視すべきことなのです。
⸺コンサルタントが個の力を付けるためには、どうすれば良いのでしょうか?
山木:私は、コンサルタントがコンサルティングだけをしていては、もう難しいだろうと思っています。
コンサルタントの弱みは、事業経験の少なさです。実際に営業した経験がない人に営業戦略なんて立てられるわけがありませんよね。同様に、経営に関わったことがないコンサルタントが経営戦略など描けない。しかし描いてしまっているのが現在のコンサルティング業界の実情です。これではどうしても表層的な提案や支援に終始してしまいがちです。
そこで当社では、各コンサルタントが一部分でも自社の経営にコミットし、経営の現場で奮闘する、「コンサルティング+1」という独自の仕組みを設けています。これは、その名の通りメンバーにコンサルティングの仕事の他にもう一つ、社内で事業運営や経営に関わる役割を担ってもらう制度です。
当社では人事部以外の特定の部門を設けていません。代わりに、一般的なコンサルティングファームではパートナークラスしかやらないような新規事業開発や営業、採用、マーケティング・PRといった経営実務の経験を、新卒1年目のメンバーにもクライアントワークと並行して担ってもらっています。
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究極のプロフェッショナル人材を目指せ
⸺クライアントワークと自社の経営の双方に関わることで、コンサルタントとしてよりいっそう成長できるということですね。
山木:その通りです。当社ではさらに、コンサルタントの枠にとどまらず、メンバー全員に真のプロフェッショナルに育ってほしいという想いから「CxO Firm(1,000人のCxOを輩出する企業へ)」というビジョンを掲げています。
私たちが描きたいのは、メンバーが当社で個の力を磨くことで、その人自身がこのさき心血注いでやりたいことが見つかる、そんな世界観です。それはコンサルティングでも良いですし、仮に別の、当社では叶えられないことならば、それができる環境に迷わず羽ばたいてほしい。しかし、やるからには「私はこの分野の第一人者だ」と言える人材になり、社会に最大限の価値を還元していってもらいたい。そんな想いを込めたのが、究極のプロフェッショナル人材であるCxOを輩出するというビジョンなのです。
⸺「コンサルティング+1」の経験は、CxOとして将来経営に携わる際にも糧となりそうです。
山木:学生さんのなかには「クライアントの経営に関わることで、将来経営人材になるためのスキルを身に付けられる」と考えている方がいます。
確かに、コンサルティングの仕事を通じて、業種や職種の垣根を越えて役に立つスキルを身に付けられるのは間違いありません。ロジカルシンキングやクリティカルシンキングといった「考える力」や、それらを軸としたドキュメンテーション、プレゼンテーション、ファシリテーションなどの「伝える力」を鍛えることができるでしょう。
しかし、コンサルタントになることで経営スキルが身に付くわけではありません。営業も採用も経験したことがない人が事業を軌道に乗せることは、はっきり言って不可能です。だからこそ、コンサルティング業界からはなかなか実力ある経営者が輩出されません。当社は「コンサルティング+1」などを通じて、そこに風穴を開ける存在になれるだろうと思っています。
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「普通のコンサルタント」で終わりたくないあなたへ
⸺Regrit Partnersは今後どのような会社を目指していくのでしょうか?
山木:私たちが今後より大きくしていこうとしている形は、会社間の垣根を超えた「Virtual Firm」です。
当社はソリューションや前例にとらわれない「Issue driven」のコンサルティングをおこなっていますが、仮に当社がクライアントにフィットしたソリューション・ツールを持ち合わせていない場合、価値提供できないというのは本質的ではありません。だからと言って全てのツールや手段を抱え込み、課題解決を一社だけで行うというのも非現実的です。
ではどうすべきか。全てのソリューションを自社で抱えず、必要に応じて他社と協業・連携を図ることができれば、大部分の要望に応えることができるでしょう。当社単体としてではなく、全ての協業パートナーも包含した「Virtual Firm」という共同体が、私たちが目指す形なのです。
こうしたVirtual Firmのなかで、当社はコアチームとして、人や会社をつなぐ役割を担うべきだと考えています。業界には、ある分野に詳しい専門家はたくさんいます。しかし、そんなプロフェッショナルをうまく取りまとめたり、マッチングさせたりして、Virtual Firmを形作れる人材は極めて少ない。この状態は、コンサルティング業界全体の宝の持ち腐れです。私たちは、そうした人や会社をつなぐ、いわば「プラットフォーム」の役割を見据えています。
⸺人と会社をつなぐ役割を担うには、相当な能力が必要そうですね。
山木:プロフェッショナルを束ねるには、幅広い領域に関するある程度の知見と、彼ら以上のリーダーシップや、問題解決力が必要です。そんな卓越した個の力は、生半可な気持ちで手に入れることはできません。特に仕事に慣れない新人のうちは、目の前の仕事をこなすのに必死で、プライベートの時間がうまく取れなかったり、インプットにかなりの時間を割かなければならなかったりする場面もあるでしょう。しかし、そうした状況を打破しようと、自ら仕事を効率化する努力を重ねるからこそ、そうでない人の何倍もの速度で個の力を磨き、成長することができるのです。
ここまでお話してきたように、当社は、普通のコンサルタントでは終わりたくない、なんとしてもCxOになりたいという方の想いを後押しできる会社です。Regrit Partnersという会社を利用し尽くして、自らの夢を叶えたい方は、ぜひ一度説明会などに参加してみてください。
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