INTERVIEW
“好き勝手”な選択で磨かれる、A.T. カーニーの「尖った個」
Goodfindが注目する企業で活躍する社員の、就活や現在の仕事を深掘りする「Goodfindが行く!OBOG訪問」。今回は東京大学を卒業し、世界的な戦略ファームのA.T. カーニー(Kearney)でマネージャーを務める吉田充宏さんにインタビュー。国際協力や公共分野に関心があったなか、コンサルティング業界やKearneyを選んだ理由、尖った個を磨ける柔軟な制度や働き方などファームの特徴についても伺いました。
【謝礼あり】読後アンケートご協力のお願い(計6問・所要時間1〜2分)
SPONSORED BY A.T. カーニー(Kearney)
話し手
吉田 充宏
A.T. カーニー株式会社(Kearney)
マネージャー
SECTION 1/6
ソーシャルインパクト重視で選んだ、「好き勝手できる」戦略ファーム
⸺はじめに、吉田さんの学生時代について教えてください。
吉田:経済学を専攻し、主に開発経済について学んでいました。国際協力に興味があり、ベトナムでのフィールドワークや、JICAグアテマラオフィスでインターンを経験するなど、公共分野への関心が高かったです。ただ、さまざまな経験を重ねる中で、 より大きなスケールで世の中に貢献するためには、ビジネスを通じてソーシャルインパクトを増幅させていく方がよいのではないかと考えるようになり、コンサルティング業界を志望しました。
⸺コンサルファームのなかでも、A.T. カーニーを選んだのはどのような理由からですか?
吉田:誤解を恐れずに言うと、戦略ファームのなかで「一番好き勝手できそうだったから」です。
戦略、実行、デジタルという区分けがなく、戦略をきちんと理解している総合的なケイパビリティを持ったコンサルタントが、必要に応じて実行やデジタルも一貫して支援しているピュアな戦略ファームであり、お会いした方たちの人柄や入社後のオポチュニティ、皆さんが歩んでいるキャリアなどからも、どのファームよりも「好き勝手できそうだ」と感じました。
また、いずれ国際協力の道に戻ることも考えていたのですが、「そういうキャリアを選択したくなったら辞めてもいい。だけど、一緒に働きたい」と、中立的で人間味を感じる対応をしてくれたのも好印象でしたね。
SECTION 2/6
掛け合わせて価値提供の幅を広げる「デュアルハット」
⸺吉田さんはどのような領域のコンサルティングに携わっているのでしょうか?
吉田:2020年に新卒でA.T. カーニーに入り、これまでヘルスケア、消費財、通信、ビジネスデューデリジェンスなど、様々な案件を経験して、現在はヘルスケアと組織変革を推進するLCO(Leadership, Change & Organization)の2つのプラクティスで、マネージャーを務めています。
当社では「デュアルハット」といって、マネージャー以上の役職者は専門領域を2つ持つことが推奨されています。 複数の専門性を掛け合わせ、提供できる価値の幅を広げていくことで、個の特異性を発揮しやすくなるという考え方です。
⸺ヘルスケアと組織変革の専門性を高めようと考えたのはなぜですか?
吉田:ヘルスケアに興味を持ったのは、入社1、2年目に希少疾患や難病の治療薬のプロジェクトに携わったことがきっかけです。
難病は診断が難しく、正しい診断を受けられていない患者もいますし、症例が少なく医師が薬の情報を十分に把握していないこともあります。製薬会社も効果的なマーケティングができず、適切な薬の情報が広まっていないことで患者に必要な薬が届かない、といった状況がありました。
その時に、 苦しんでいる患者や医師のために医療の質を向上させる手助けをすることは、まさにソーシャルインパクトに直結する と感じ、ヘルスケアを選びました。
組織変革を選ぶ際も、同様にソーシャルインパクトを意識しました。日本の大企業をモビライズしながら、企業の意思決定やそのプロセス、組織のカルチャーやオペレーティングモデルを変えていくことで、企業をより良い方向に導き、その先の日本や世界の幸福に貢献できればと考えてのことです。
SECTION 3/6
コンサルタントとして、尖った個性を磨ける様々な制度
⸺案件アサインなどにも、個の意思が反映されやすいのでしょうか?
吉田:当社には「チームアップ」という制度があります。案件リストに対して自分の意思を「やりたい」「普通」「やりたくない」の3段階で表明でき、それをもとに案件アサインがなされます。「やりたくない」という意思を示せるのは珍しいと思います。
⸺他にも、特徴的な制度や仕組みがあれば教えてください。
吉田:留学や出向、副業を支援する制度があります。面白いことに挑戦するコンサルタントを応援するカルチャーがあり、個性を伸ばして、自由な働き方を実現できるようにするための支援があるのも当社の特徴です。
あるシニアコンサルタントは、仕事の半分は副業で宇宙関連のスタートアップに携わっていて、残りの半分でコンサルタントとして宇宙系のプロジェクトに取り組んでいます。彼は 「好きなことを続けていたら、自然と仕事に繋がった」というスタイルで、当社をプラットフォームとして活用しながら、自身のキャリアを追求しています。
SECTION 4/6
ファームに広がる「アップ・オア・プログレス」のカルチャー
⸺案件アサインや働き方、制度面で想像以上に柔軟な印象を受けました。
吉田:コンサルティング業界は「アップ・オア・アウト」の世界と言われ続けてきましたが、代表の関灘はよく「アップ・オア・プログレス」と言っています。
結婚や出産、育児など、ライフステージの変化に伴い、やりたいことや優先順位が変わるのは自然なことなので、そのなかではやく昇進を目指すのも、出向や留学、副業などの制度を活用して、自分が情熱を注げる分野に挑戦するのも、一人ひとりが目指す方向にさえ進んでいればどちらも良いという考えです。異なる才能が集まり、多様なキャリアパスが形成されることは、長期的に見ればファームにとって大きなプラスになります。
非常にチャレンジングな環境ですが、人が好きで面白いことをしている人を応援するカルチャーがあり、それが居心地の良さにつながっているのだと感じます。他者の成長にもコミットする姿勢を持つ人が多く、情熱を持って取り組んでいることを後押ししてくれます。
SECTION 5/6
自分の情熱を見定め、直感に従った選択を
⸺戦略コンサルタントに興味がある学生にメッセージをお願いします。
吉田:日本の労働市場では流動性が高まっていて、キャリア選択の幅が広がっているため、直感を大切にして、自分が本当にやりたいことができる業界や会社を選ぶのが良いと思います。
その時に軸がぶれないように、自分が何に情熱を持てるのかを理解しておくことが重要です。困難に直面した時もその情熱が自分を支える原動力になるので、時間があるうちに、ぜひ自分の情熱を探る活動をして欲しいと思います。
SECTION 6/6
後輩におすすめしたい本
国やカルチャーごとのコミュニケーションの違いを解説。将来、グローバルリーダーを目指す人におすすめの一冊。
A.T. カーニー(Kearney)のエントリーはこちら
編集: