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INTERVIEW

就活生が人事に聞いた、志×組織ビジョンで市場価値を高める方法

将来やりたいことは明確には決まっていないけれど、自分の市場価値が高められる環境に身を置きたいと考えたとき、どのような基準で企業を選ぶのが良いのでしょうか?「自分の志と、組織のビジョンが重なる環境に身を置くことが、市場価値を高めることに繋がる」と語るのは日本政策投資銀行(DBJ)新卒採用リーダーの杉田氏。市場価値の高い人材の条件、成長スピードの速い環境や市場価値を高める企業の選び方について、24卒就活を終えたばかりの慶應生のKさんが聞きました。


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SPONSORED BY 株式会社日本政策投資銀行(DBJ)

話し手

杉田 潔

杉田 潔

株式会社日本政策投資銀行(DBJ)
人事部 調査役

K

K

慶應義塾大学 商学部4年生

SECTION 1/5

日本の未来を担う、市場価値が高い人材とは?

24卒学生 K:今回インタビューを担当する24卒学生Kです。「成長」を軸に幅広くサマーインターンにエントリーし、複数社の内定を獲得した後に企業選びの軸を整理した結果、最終的にメガベンチャーへの内定承諾をしています。

今回は「成長できる環境が数ある中で、自分に合った企業をどう選ぶか?」という観点で、日本政策投資銀行(以下DBJ)の杉田さんにお話を伺います。

DBJ 杉田:よろしくお願いします。 私は、学生起業を経験した後、就職活動ではコンサルティングファームや投資銀行から内定をいただきましたが、最終的にDBJに入行を決めました。入行後は、国内外の成長企業やファンド向け投資業務、ホテル旅館等の観光業向け投融資業務、DBJ全体の投資企画・統括業務等を担当し、現在は新卒採用チームリーダーを務めています。

K:早速ですが、杉田さんは市場価値の高い人材ってどのような人だと思いますか?

杉田:「複数の高度な専門性」と「振れ幅の大きい多種多様な経験」の掛け合わせこそが、不確実で変化の激しい世の中で求められる希少性を生み出せる、市場価値の高い人材の必要条件だといえるでしょう。

専門性の高いスキルであったとしても、いずれは他人や人工知能(AI)等に代替されて、価値が低下するおそれがあります。また、様々なスキルは身に付くもののそれぞれの専門性が浅いキャリアも、中途半端なゼネラリストになってしまう可能性があるため、気を付けなければいけません。

K:なるほど。世の中の変化に対応できる複数の専門性を軸として、自分だからこそできる経験を積み重ねていくことが希少性の高さに繋がるということですね。

SECTION 2/5

市場価値を高めるためには何が必要?

K:どんな学生が希少性の高い人材になれるポテンシャルを持っていると感じますか?

杉田:「高い志」と「愚直にやり抜く力」を併せ持つ人に将来性を感じます。

志の高さが本人の成長の天井を決めると思います。また、やり抜く気概も非常に重要で、ゴール達成に向け奮励努力できる方は、ビジネスパーソンとしても活躍できそうだと感じますし、現に入社後もそのような方が活躍しています。

K:どうすれば高い志を持てるのでしょうか?

杉田:自分の人生を振り返ってみて、ターニングポイントであったと思う瞬間に、どのような価値観を重視して意思決定してきたのかを繋ぎ合わせてみてください。自分や社会の未来の理想像を思い浮かべてみることでも良いと思います。少しでも関心があれば飛び込む意気でこれまで接点のなかったことにも挑戦し、多様な価値観に触れる機会を通じて志を育むと良いでしょう。

K:私が志に基づいて意思決定したことの中で印象深いのは、入社先の決断でしたね。心を決めた1社以外は内定を断ったのですが、有名企業を辞退する意向だったため親や友人から心配されました。それでも自分の価値観や成し遂げたいことを大切にしたいと伝え、最終的には納得してもらえました。

入社先を選ぶときには、どのような点を見ると良いのでしょうか?

杉田:若手のうちから大きな意思決定や新たな挑戦が求められるボトムアップな風土と、非連続な成長を生み出すキャリアパスを描ける環境があるかどうかを見極めるとよいと思います。

若手から主担当として意思決定や挑戦が求められれば、思考力を鍛え主体的に行動する経験を積むことができます。その繰り返しが、ビジネスパーソンとしての成長に繋がるでしょう。

多様な経験や刺激が得られる機会も重要です。同じ領域の仕事を続けていると、徐々にインプットが少なくなり成長曲線は緩やかなものになります。そこでさらなる飛躍を求めて次なる領域の経験を積めれば、非連続な成長曲線を描けるはずです。

DBJでは皆、2年目頃の若手のうちから大企業・中堅企業のお客様の主担当者になり、経営者や幹部クラスの方々の財務・経営に関する良き相談相手として、具体的なアドバイスや金融ソリューションを提供しながら高度な専門性を身につけていきます。関わる案件も多様です。スタートアップ企業から業界を代表する大手企業、数億~数百億円の予算規模、エリアも国内から海外と多岐に渡り、多様な経験を積みながら成長できます。

課題解決方法の引き出しが増え、過程で新たな経験や気づきを得られれば、さらに実力のある人材になるという好循環のサイクルに入り、ライフワークとして心の底から仕事を楽しめると思います。

K:確かに、ビジネスの第一線で活躍されている方は、目の輝きや纏う雰囲気に、仕事を楽しんでいることが表れていますし、人間的魅力も感じられるので一緒に働きたいと思えます。お話を聞いていて、杉田さんも仕事を楽しまれている方だなと感じますね。

SECTION 3/5

その仕事には意義を感じられるか?

K:学生時代はどんな経験をされていたんですか?

杉田:高校生の頃に会社経営に対する憧れを抱き、大学では経営工学を専攻しました。経営に関する学びは興味深かったものの、正直具体的なイメージが湧かなかったんです。とある企業で長期インターンを経験した後、自分で会社の舵取りをしたいという想いが日に日に増し、大学を休学して、友人とともに思い切って起業しました。当初は業績のアップダウンが激しく大変でしたが、学びや刺激も多く充実した日々を送っていましたね。

K:起業した会社を続けるのではなく、就活をしようと思ったきっかけはなんですか?

杉田:自分が30~40代になった姿を想像したときに、もっとスケールの大きい事業を回せる力を持つ人材でありたい、社会的意義のある仕事がしたいという想いが湧き出てきたんです。そこで、この自分なりの志を実現できる組織を探すために就活を始めました。

就活当初は、コンサルティングファームや投資銀行を見ていましたが、ピンとこなくて。そのような中でDBJを知り、興味を持ちました。社会や産業の発展のために意義深いプロジェクト組成に邁進する職員たちがいて、経営力を養える環境でもある。自分の想いを体現できるフィールドだと確信して入行を決めました。

K:コンサルや投資銀行ではなくDBJに決めたのはなぜですか?

杉田:企業のミッション・ビジョンへ強く共感できたことと、中で働く人たちも同じように共鳴して集まってきた同志であるということが決め手でした。

DBJは、金融分野のフロンティアを切り拓き日本の未来を創る、という使命を持つ政府系金融機関です。長期的なプロジェクトに対し投融資を行うほか、コンサルティングやM&Aアドバイザリーなども幅広く行い、金融インフラとして日本の社会と産業を支えています。

一般的には、企業経営では経済合理性がある案件には取り組むべきであり、戦略的・社会的意義があるならなお良いとされていますが、DBJでは案件を検討する際には必ず社会的意義があるかを問われます。これはDBJならではの風土であり、ユニークな点だと思います。

K:私も誰かに誇れるようなやりがいがあるか、自分が成長し続けられるかという軸で就活をしていました。いくら自己成長できそうでも、仕事にやりがいを感じられなさそうな企業には魅力を感じませんでしたね。

杉田:仕事にやりがいや意義を実感できるかという観点って大事ですよね。仕事は社会に対してインパクトをもたらす機会でもあるわけです。自分の人生をより豊かなものにするためにも「何のために仕事をするのか」に正面から向き合うことは大切だと思います。

SECTION 4/5

若手に任せるのは会社のリスク?

K:DBJでの仕事は、どのような点にやりがいを感じますか?

杉田:顧客企業にとどまらず、顧客を取り巻く社会や産業の持続的な発展に向けて貢献するという高い視座を持ちながら働けるところです。「経済価値と社会価値の両立」という一見相反することの実現に向け、一緒に働く仲間達と志を同じくしながらも、意見をぶつけ合うことで、唯一無二のソリューションに辿り着いたときは、何にも代えがたい喜びとやりがいを感じられますね。

DBJでは、民間の企業や金融機関だけでは対応が難しいリスクマネー(※)供給をおこなっています。政府系金融機関という独自の立ち位置だからこそ、経済環境や社会課題に向き合い、時代に即したソリューションを提供し、自らも変化させながら日本の未来を創る役割を担っています。

※ リスクマネー:高いリターンを得るため、回収不能になるリスクを負う投資資金。
引用:金融・証券用語解説 [リスクマネー](大和証券)

例えば、私は入行4年目の時に、未上場の大型スタートアップ企業への数十億円規模の投資案件を担当しました。

「株式上場できる規模には成長したものの、さらなる成長を目指すべく、長期的な成長を後押ししてくれる株主のもとで事業を続けたい。未上場のまま巨額な資金調達を支援してくれる投資家はいないだろうか」と、お付き合いのあるベンチャーキャピタル経由で、DBJに相談が寄せられたのです。

大型スタートアップ企業とはいえ、足下は大幅赤字を計上しており、そこから飛躍的な成長に向け、事業を急拡大させていくフェーズでした。巨額な資金を投下することのリスクとリターン、取り組み意義についてチームで数ヶ月検討した結果、経済的リターンも得られるであろうこと、かつ日本発のグローバルスタートアップ企業創出の先駆けとなり、他の投資家や金融機関もこうした案件に取り組む機運を作り出せる社会的意義を見出し、投資を決めました。

こうした事例からも分かるように、DBJは前例のない難題であっても、社会を俯瞰し必要性を見出す真摯な姿勢がある、挑戦心の高い組織であると評価いただいています。

K:若手に数十億円規模の投資案件を任せることは会社の業績に直接的な影響を及ぼす恐れがあり、リスクが非常に大きいのではないでしょうか?

杉田:若手が主導権を持ちながらも、経験豊富な上司や先輩からアドバイスをもらったり、協働するメンバーと一緒に議論したりしながら案件を進めることで適切にリスクヘッジをしています。チャレンジにはリスクや失敗はつきものですが、挑戦なしには組織の発展や人の成長はないでしょう。過程での小さな失敗や、投資先企業からいただけるフィードバックを大切に、それを若手の成長機会にしてもらっています。

ベテラン職員に案件を任せた方がリスク管理も簡単だと思いますが、私たちは若手の成長機会をつくることを重要な投資と捉えています。

例えば「戦略的ジョブローテーション」制度では、職員一人ひとりの志向性や適性を踏まえてキャリアの選択肢が広がるように考慮した上で配属を決めます。あらゆる業界、外部出向、海外留学などの幅広い選択肢を組み合わせた唯一無二のキャリアパスを築くためのサポートは万全です。

SECTION 5/5

人生における就職活動の意味とは?

K:知名度やブランド、給与の高さといった表面的な要素でエントリー先を決める就活生が多いように思います。就活についてのアドバイスはありますか?

杉田:「何のために働くのか」を常に念頭に置いておくことをおすすめします。就活で視野を広く持って様々な分野を知り、社会構造の理解を深めておくと社会人になっても活きてきますよ。

顧客企業と一緒に汗をかきながら伴走し、産業や社会に対しても貢献できた実感を持ちながら働きたい、志に共感できそうと感じたならば、ぜひDBJにエントリーをしてみてほしいです。

K:周囲の意見に従うのではなく、自分はどんなキャリアを歩みたいかという思考を深めながら企業を選ぶ重要さを実感しました。就活生の皆さんにも、仕事を決める際には、自分の志と照らし合わせて後悔のない意思決定をしてほしいですね。今日はありがとうございました!

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