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INTERVIEW

流される就活から立ち止まって見えた「Shaper」を増やすという軸

Goodfindが各社で活躍する社員の就活や現在の仕事を深掘りする「Goodfindが行く!OBOG訪問」。今回は、東京大学を卒業し、Goodfindを運営するスローガンで働く石井沙知香さんにインタビュー。就活を機にやりたいことが言語化され、これまでの自身の行動の一貫性に気づいたという石井さん。考え抜いた人生の軸と入社後の成長に迫りました。

SPONSORED BY スローガン株式会社

話し手

石井 沙知香

石井 沙知香

スローガン株式会社
ポテンシャルインキュベート部門 部門長

SECTION 1/4

行動しても課題意識が積み重なった学生時代

⸺どんな学生生活を送りましたか?熱中していたことも教えてください。

石井:とにかくアクティブに行動していました。大学のキャンパスをめぐる謎解きサービスを開発したり、発展途上国の社会問題調査の学生団体を運営して各国を回ったり。困難な状況にいる子どもたちの教育にも携わりながら、学部・院ともに防災について研究していました。

社会問題に対して様々な行動をしたのは、幼少期から社会的弱者について考える機会が多く、つらい思いをする人を生み出したくないという気持ちが根底にあったからだと思います。就活を経て言語化できたのですが、高校生になるまでに経験した両親の離婚や身近な人の死別、長野県から東大に進学して感じた地方と都市の教育格差や経済格差が影響していました。

ただ、行動はしたものの、結果的に自分では社会を変えられなかったという課題意識が積み重なる学生時代でした。

SECTION 2/4

周りに流される就活を経て気づいた、人生の軸

⸺そのような課題意識を経て、就活はどのように進めましたか?

石井:当初は周りに流されるまま、コンサルティングファームを中心に見ていました。複数の選抜コミュニティにも入っていましたし、自ら学内で選抜コミュニティをつくって就活していました。

しかし、戦略ファームのサマーインターンに参加した際、そのパートナーの方と食事をする機会があり、「今、就活生だったらどこに行きたいですか?」と聞いたら、「スタートアップ」って言われたんです。その時に私自身、自分の頭で考えずに「なんとなく正解っぽい」という理由で周りに流されてコンサルを志望していたことに気が付きました。

同時に選考対策の一環として難関ベンチャーを広くみている中、自分の人生の軸を持っている起業家や社員の方々のお話や生き方に非常に感銘を受けたんです。私も何か人生の軸を持って生きたいと思い、修士1年の8月、この他に受かっていたコンサルティングファームのインターンをすべて辞退しました。

⸺コンサルティングファームの選考を辞退した後、なぜスローガンを受けたんですか?

石井:自分はどんな軸を持って生きたいのか翌年2月まで、ほぼ半年を掛けて考えたら、社会課題を解決する人や企業を増やすことだと気づきました。その話をGoodfindの面談講師に相談すると、スローガンでは私が増やしたい人や企業のことを「Shaper」と表現していると聞きました。「Shaper」とは、新産業の創出に関わる、何かを形作ろうという意志を持った人たちのこと。そんなShaperを応援するスローガンでなら、自分がやりたいことが実現できると腑に落ちたんです。

考え抜いた結果として、本選考を受けたのはスローガン1社のみでした。

SECTION 3/4

自分がこんなにできないと思わなかった

⸺入社してから感じたスローガンの特徴を教えてください。

石井:社員の可能性を信じて、入社年次に関係なく挑戦機会を与えることだと思います。また、挑戦の際は現在の自分では乗り越えられないような大きな壁にぶつかりますが、その際に自己変容することをサポートしてくれるんですよね。

⸺どのような場面で実感しましたか?

石井:入社3年目で自ら手を挙げたこともあり、長期インターンサービス『Intern Street』の運営部門で事業責任者となり、15人をマネジメントする立場になった時です。

私は元々要領が良く、要領の良さだけでカバーできない時は行動量で押し切ることもできたので、勉強や仕事で特に苦労することなく良い成績を収めてきました。

しかし、マネジメントする立場になり、要領の良さや行動量でカバーできない局面に遭遇し、頭を悩ませました。例えば、部下に任せた仕事の目標が達成できなさそうだと判断したら、自分がその仕事を預かり、結果として部下の成長につながらないことをしていたんです。

それは自分の中の「捉われ」による判断でした。仕事を部下に任せた結果、うまくサポートできずに目標を達成できなかった時、上司である自分の無能さが露呈するという怖さがあったんです。

本当は最後まで部下に仕事を任せ、私がサポートに入るのが正しい選択だったと思います。一人ひとりが成長してこそ事業成長に跳ね返るからです。この「捉われ」を社長や役員に相談したところ、深い洞察のもとにアドバイスをもらい、根本にある自分の恐れに向き合うという自己変容をサポートしてくれました。本気で私のことを信じてくれているのだと感じました。

⸺弱さを見せるのは勇気がいりますよね。石井さんの上司に対する信頼感も伝わってきました。そもそもなぜ事業責任者になりたいと手を挙げたのでしょうか?

石井:事業責任者になること自体が目的ではなく、自分が目指す世界を実現するために必要であれば取るべき手段だと思っていました。長期インターンのサービスは学生、企業、社会にもっと大きな価値を提供できると感じていましたし、市場の可能性や長期インターン事業を通じて実現される世界を誰よりも信じているのが私だと思ったからです。

実際になってみると、正解がない中で意思決定をして周囲を巻き込んで事業を前に進めていくのは怖く、つらい時もあります。

ただ、つらいけど面白いんです。何でもできると思っていた私の前に、次から次へと乗り越えないといけない壁が出てくるのが。それは、日々自分が成長していると実感できるからだと思います。

スローガンには、同じミッションに共感し、その世界を実現したいという人が集まっているので、安心して背中を預けられるし、やりがいや面白さを分かち合うことが励みにもなっています。

⸺最後に就活生の方へメッセージをお願いします。

石井:自分がやりたいことを仕事にしたからこそ、どんどん高い壁に挑戦できるし、壁にぶつかっても楽しみながら乗り越えられていると実感しています。人によるかもしれませんが、ぜひ自分のやりたいことを見つけるために思考し続けてほしいです。今までの人生を振り返ったり、いろんな人の話を聞いたり、本を読んだりすることをお勧めします。思考体力を使うので大変ですが、先輩や親、友人の軸ではなく、考え抜いた自分の軸で進むべき道を選んでください。

SECTION 4/4

後輩にお薦めしたい本

就活生の時、自分はこの先どのように生きたいのか気づきを与えてもらった一冊

ケン・ウィルバー著 加藤洋平 監訳 門林奨 訳 『インテグラル理論』(日本能率協会マネジメントセンター)

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