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INTERVIEW

文学部出身者が「文系の強み」を活かしてIT企業で活躍できている理由

「成長産業の代表格であるIT業界で働き、20代のうちに自らの市場価値を高めたい」と考えている人は多いでしょう。一方で「文系でプログラミング未経験でも活躍できるのか」「エンジニア以外にどんな職種があるのか」という声も聞きます。今回は、15期連続増収で高成長を続ける上場IT企業の新卒3年目で、社内表彰もされた八谷(やたに)さんにインタビュー。文系学生がIT企業で早期に成長・活躍できる秘訣に迫ります。


〈目次〉

  • IT企業、職種を選べば文系は不利ではない
  • やりたいことがない就活生に響いた、代表の「どう社会の役に立つか」という言葉

  • ITの基準を定め、不具合ない世界を当たり前に
  • 「伝える力」がプロジェクトを左右する、文系が活躍しやすい土壌
  • 「品質保証」の専門性とのかけ合わせで、市場価値の高い人材へ
  • 「激務は非効率」。市場価値と働きやすさを両立
  • SPONSORED BY 株式会社SHIFT

    話し手

    八谷 咲織

    八谷 咲織

    株式会社SHIFT
    品質保証コンサルタント

    SECTION 1/6

    IT企業、職種を選べば文系は不利ではない

    ⸺IT企業では「文系出身者は営業やコーポレートなど、ITに直接は関わらない職種にしか就けないのでは?」というイメージを持つ学生もいます。ぶっちゃけ、IT企業に入社した文系の新卒が活躍することはできるのでしょうか?

    八谷:活躍できると思います。実際に皆さんが使っているアプリやITのサービスには、文系出身者が数多く携わっています。営業の他にもマーケティング、プロダクトマネージャー、サービス企画など様々な職種があり、機能改善をはじめITの事業運営を文系出身者が担っています。

    もちろん、エンジニアなどのいわゆる技術職は、情報系専攻でプログラミングを学んできた人の方が有利な面はあります。ただ文系でも技術職に進む人もいますし、私の場合はプログラミングをしない職種なので、文系出身であることが不利と感じたことはありません。

    プログラミングをしない職種では、内定後にITの知識や資格を習得していくものの、学部や学生時代の経験による差は生まれにくいと思います。私と同じ職種でも文系出身者はたくさんいますし、理系でも化学専攻など、入社時はITの知識やスキルがなかった人も活躍しています。

    私自身、文学部出身ですが入社2年目に社内で表彰されました。従業員同士が互いの成果を認め合うアワードにて賞をいただき、自分がチームや会社の力になれていると実感しました。同じ職種で文系出身で、社内で新人賞を受賞した人もいます。

    SECTION 2/6

    やりたいことがない就活生に響いた、代表の「どう社会の役に立つか」という言葉

    ⸺文系出身者が活躍しているのですね。とはいえ、IT企業の選考にハードルを感じている文系学生もいます。八谷さんご自身は、どのような就活をしていたのですか?

    八谷:私は「公益性」と「成長」を軸に、大学2年生の秋頃に就活を始めました。私は昔から他者と競争することよりも、自分も他者も内包した「社会全体をよくする仕組みを維持・向上させること」に興味を持っていました。

    そのため、就活でも「営業成績1位を目指す」といった働き方よりも、自らの思考力や判断力を活かして社会の役に立ちたい、そして社会の役に立てるよう成長し続けたいという思いの方が強かったのです。

    「公益性」の面から、多くの人の生活に関わる金融や不動産、建設、そして国家公務員も視野に、最初は幅広く見ていました。その流れで、現代では社会インフラとも言えるITにも目が向きました。「IT企業の中には技術・開発以外の仕事もあるだろう」と漠然と考えていたので、文系でITの仕事を目指すことに特に不安は感じませんでしたね。

    ただ、成長と公益性という軸では当てはまる企業が多すぎて、決め手がありませんでした。「成長して社会の役に立ちたい」と思っていたものの、どの領域で、具体的に何がしたいのか、明確な希望は持っていなかったのです。

    しかし、どの会社の面接でも「当社で何がしたいですか?」と聞かれます。明確な答えを持っていないことに焦りを感じていた中で出会ったのが、SHIFTでした。

    参加した説明会で、社長の丹下が「SHIFTは元々品質保証をやりたかったわけではなく、社会の役に立てる手段が品質保証だった。何をやりたいかよりも、どうやって社会の役に立つかを考えてきたからこそ、ここまで企業として成長することができた」 と話していたのです。

    やりたいことがわからず悩んでいたので、「そんな考え方もありなんだ」と胸に響いたのをきっかけに、SHIFTを受けました。

    SECTION 3/6

    ITの基準を定め、不具合ない世界を当たり前に

    ⸺「品質保証」とはどういったもので、どう社会の役に立つのでしょうか?

    八谷:品質保証とは、ソフトウェアテストやシステム開発工程の改善などを通じて、アプリやWebサービスやシステムが不具合なく、ユーザーにとって使いやすい状態で世に出せるように保証することです。

    今や皆さんの生活インフラであるITに不具合が生じると、経済や社会に大きな影響があります。しかし各ITサービスをつくっている会社が、自ら品質を担保するには限界があるため、知見や事例を蓄積した専門家であるSHIFTがテストや改善を支援し、様々なITサービスが問題なく動くことを支えているのです。

    また、品質保証ではITの基準を定めたり、守るための仕組みを整備したりもしています。建築物や食料品など人々の生活に必要な事業には必ず「基準」が設けられていますが、ITの世界は歴史が浅い分、基準が未整備だったり、守られないままだったりする部分があります。

    多くの人が使う政府や大企業のアプリでさえも、重大なバグやセキュリティ不備があったというニュースを目にすることもいまだに多い。品質保証は、そうした問題が起きないよう未然に防ぎ、社会インフラを支えています。

    ⸺品質保証やSHIFTは、八谷さんの2つの軸にどのような点で当てはまったのでしょうか?

    八谷:私がイメージしていた公益性の高い仕事とは、「世の中にないと困る最低ライン」を作ったり守ったり底上げしたりして、セーフティーネットになることです。

    世の中には「マイナスをゼロにする仕事」と「ゼロをプラスにする仕事」があり、どちらもなくてはなりませんが、品質保証はどちらかというと前者寄りで、さらに「ゼロの基準値を引き上げる」役割も担っていると捉えました。こうした点から1つ目の軸である「公益性」と合致しました。

    2つめの軸である「成長」について、企業によってはプロジェクトマネージャー(PM)を任されるまでに10年ほどかかる場合もありますが、SHIFTの品質保証コンサルタントは早ければ2年目でPMを担うことができます。

    そのスピード感に加え、社内研修や検定などの教育制度も整っているため、未経験でもITスキルを高めながら成長できる道筋が見えました。加えて、SHIFTは15期連続で増収を続けていて事業も拡大フェーズにあるため、若手のうちにポジションも上がりやすいだろうと想像できました。

    SECTION 4/6

    「伝える力」がプロジェクトを左右する、文系が活躍しやすい土壌

    ⸺入社後はどのような業務をおこなってきたのですか?

    八谷:入社後2カ月は研修で、ツールの使い方、プレゼンテーションといったビジネスの基本的スキルや、SHIFT独自のソフトウェアテストについて学びました。

    「ソフトウェアテスト」は、数ある品質保証の仕事の1つです。お客様のサービスが世の中にリリースされる前に、ソフトウェアの仕様書を基にテストを設計し、バグがないかテストを実行し、もしバグが検出された場合はお客様に改修を依頼します。品質保証の根幹となる重要な仕事です。

    研修後は大手アパレル企業を担当するグループに配属され、テストの実行を学んだ後に、テストを設計する側に回りました。

    「サービスを一切不具合のない状態にする」というゴールに向けて、使える時間もコストも限られているため、テストの優先度をつけ、本当に必要なものだけを過不足なく盛り込んでいきます。

    つまり、制限がある中で完璧な設計書を作るための創意工夫が求められるのです。例えるなら、広い道を好き勝手に歩いて良いのではなく、狭い道をなんとか通れるように試行錯誤するような仕事です。

    その末に、自分も利用するような大手アパレル企業のオンラインストアが、正常に動いているのを見た時は嬉しかったですね。

    ⸺段階を踏んで難易度の高い仕事に挑戦できるのですね。しかしITに深く関わる分、本当に文系も活躍できるのか気になります。

    八谷:むしろ「文系だからこそ」活躍しやすいと思う点があります。「言語能力」が求められるからです。

    設計書作成に必要なソフトウェアの仕様書は文章で書かれていて、もちろん、それを正確に理解するには前提となるIT知識の習得が必要です。

    一方で私たちがアウトプットする設計書は、ITの知識がないアルバイトの方が実行できるような日本語で書く必要がありますし、設計書に関して質問されたり、お客様と連携したりする際は、相手に伝わる言葉で説明しなければなりません。

    読んで理解する力と、伝える力が備わっているかどうかで、テストの質やスピードが大きく変わってきます。このように、品質保証の仕事は文系だから不利なことは一切なく、むしろ「文系を活かせる」場面もあると思うのです。

    SECTION 5/6

    「品質保証」の専門性とのかけ合わせで、市場価値の高い人材へ

    ⸺品質保証に関わることで、ITの基本的な知識が得られそうですね。一方で、他に獲得できるスキルの多くはSHIFTでしか通用しないものではないでしょうか?

    八谷:他社でも通用するスキルとしては、計画的で緻密なタスク管理ができるようになり、プロジェクトマネジメントの基礎を習得しているところです。目先だけでなく、次やその次のプロセスをスムーズに進めるために、2〜3カ月先を見据えて上長やお客様と連携しています。

    また、品質保証“コンサルタント”という名の通り、お客様のサービスの品質向上に向けたディスカッションや提案なども行います。基本的には現状をヒアリングしてテストプロセスの改善などをご提案しますが、ときにはお客様と異なる視点から意見を出し、議論を尽くすこともあります。プロジェクト責任者を担う先輩の言動を見ながら、お客様と良好な関係を築く術を学んでいます。

    ⸺品質保証コンサルタントとして経験を積んでいくと、どのようなキャリアを歩めるのでしょうか?

    八谷:早ければ2年目からPMとしてお客様の支援やプロジェクトの管理を担います。その後は、スケジュール策定からメンバーの工数やアサイン調整なども担当します。

    4年目以降は、複数の案件管理をしながら、より大規模な案件や提案活動を任されていきます。本人の希望と適性次第では、DXコンサルタント、営業、エンジニアなど異なる職種に挑戦することも可能です。

    どの職種でも、また仮に転職したとしても、「品質保証」の専門知識との掛け合わせで、よりお客様やユーザー目線での貢献が可能になり、市場価値の高い人材になれると思います。

    ⸺PMが不足しているIT業界で、他社では約10年かかる場合もあるなか、SHIFTでは最短2年目でPMになれる程のスピード感で成長できるのですね。キャリアアップの支援があるのでしょうか?

    八谷:「トップガン」と呼ばれる社内のキャリアUP制度※1も、自らの市場価値向上に寄与していると感じます。SHIFTではPM検定や営業検定など、職種ごとに様々な育成カリキュラムと検定があります。検定に合格することで、ポジションが上がったり、チャレンジする領域が広がったりするため、社内制度を使って自ら市場価値を高められるのです。

    私もこの検定を次々と受けていますが、今後はPMになって、より成長していきたいため、そのための国家資格取得も視野に勉強しています。

    ※1:キャリアUP制度 「トップガン」およびトップガン検定はSHIFTグループ従業員を対象とした社内制度。

    SECTION 6/6

    「激務は非効率」。市場価値と働きやすさを両立

    ⸺IT業界は激務のイメージがありますが、業務外で資格取得に励む時間があるのですか?

    八谷:全社的な平均残業時間は月5.48時間(2022年8月期)と、IT業界の中ではかなり短いです。長時間労働は効率が悪くなるので、マネージャーが責任を持って管理しています。

    効率的な働き方のおかげもあってか、連結従業員数に占める女性比率は27.8%(2022年8月期)と、IT企業の中では高い水準となっています。年間平均昇給率は10.2%(2022年8月期)と、2~3%程度と言われる国内の年間平均昇給率よりもかなり高く、性別も関係なく評価されています。

    ⸺自己成長と働きやすさを両立できる環境ですね。

    八谷:そう思います。15期連続で増収を続けるSHIFTでは、意欲ある人が活躍できる土壌があり、出身学部や性別に関係なく、広く門戸が開かれています。

    実は、品質保証の根幹であるソフトウェアテストも、従来はエンジニアか開発知見を持つ人材のみが実施できるとされていました。しかし、SHIFTは素養を見極める独自の入社試験や、入社後に学ぶ仕組みの構築で、未経験からIT人材を育成しています。

    SHIFTは、日本社会にとって深刻な課題であるIT人材不足を、率先して解決している会社でもあることを、IT業界を目指す方には是非知ってもらいたいですね。

    社会に不可欠なITの仕事で貢献しながら、スピード感を持って自己成長もしたい。そんな意欲的な仲間をお待ちしています。

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