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COLUMN

【保存版】最初に知るべき、就職活動の全体像

いよいよ動き出した26卒就活。しかし、何からどのように進めたらよいか迷っている方も多いのではないでしょうか。本記事では、就活の全体像が把握できる年表から、有名企業の内定を得た先輩からのアドバイスまで、最高のスタートダッシュを切るためのヒントをお届け。サマーインターン選考対策から内定後の動きまで、全体の流れを、Goodfindセミナー講師がお伝えします。節目節目に見返しながら、納得いく内定獲得を目指しましょう。

話し手

世取山 駿

世取山 駿

スローガン株式会社
Goodfindセミナー講師

SECTION 1/6

「就活」ってなんだろう

世取山:そもそも就職活動とは何でしょうか。就職活動とは一般的に内定獲得にむけてのプロセスを指しますが、多くの学生にとって自分のキャリアと初めて向き合うという点で、貴重な内省の機会でもあります。充実した社会人生活を送るためにも、就活では内定獲得だけをゴールにせず「自分と社会との接点の発見」を目指すことをおすすめします。

自分がやりがいを感じて取り組める仕事は、自分の「やりたいこと(Will)」「できること(Can)」と、「社会に求められていること(Must)」の重なりの中にあります。そのため、自分と社会との接点にある仕事を見つけるには、自己分析と社会理解が不可欠です。

特に、「自分が社会にどのような価値を提供したいのか」については初めて考える方が多いのではないでしょうか。まずは社会を多様な視点から学び、知見を広げ好奇心のアンテナを高く張りましょう。他者との交流を通じて、新しく自分の強みや興味関心に気付くこともありますし、未知の業界や職種についても知識を深めることで思わぬ企業との出会いがあるかもしれません。

SECTION 2/6

サマー準備期:広い視野で就活を始めよう

世取山:ここからは就活全体のスケジュールと、それぞれの時期に取り組むべきことをお伝えします。もちろん就活の進め方に決まりはないので、志望業界・企業に合わせて柔軟に考えてください。

●~5月 サマーインターン選考前期

◎企業探し
ポイントは、視野を広く長く持つことです。業界や企業規模を絞りすぎると選択肢が狭まる上に、本命企業への志望動機の説得力が弱くなる可能性があります。社会のトレンドを学び、入社後の業界・会社の姿に自分なりの仮説を立てながら、幅広く業界を見るようにしましょう。

◎サマーインターン選考対策
3~4月頃からサマーインターン選考が始まります。サマーインターンに参加すると同世代の中での自分の実力を把握でき、サマー参加者限定選考フローで内定が獲得できる可能性もあるため、積極的に挑戦しましょう。

この時期の選考では、エントリーシートやWebテストはもちろん、ケース面接、グループディスカッションなど様々な課題が与えられます。Goodfindの選考対策セミナーを積極的に受けると良いでしょう。念入りに対策したいなら、面接練習を通じて他者からフィードバックを受けることをおすすめします。

【この時期に役立つおすすめコンテンツ】

・サマーインターン選考対策を伝授
「戦コン・外銀内定のトップ学生に聞いた、 夏を制する就活虎の巻」

・実践経験を積む
Goodfindスキルアップセミナー

【この時期、こうしておけばよかった! 先輩からのアドバイス】

・就活仲間を作り、切磋琢磨すべし
「早い時期から、就活仲間を作っておけばよかったです。一緒に頑張る仲間がいない状態でサマー選考に挑戦しましたが、モチベーションが保てず納得いく結果を出せませんでした」

・業界を狭めすぎて後悔。いろいろな企業・業界を見ておこう
「春、夏にもっといろんな業界・企業を見ておきたかった。本選考期に大手企業の最終面接に落ち、選考中企業がゼロに。早くから幅広く企業を見ておけば、他の選択肢を持てたと思います」

●6~7月 サマーインターン選考後期

この時期には、サマーインターン選考前期から進めてきた企業探しと選考対策に加え、業界・企業研究にも着手し始められるとインターンで学びを得る準備に繋がります。

効率良く業界・企業研究をするためのコツは、目標を設定することです。「面接官に質の高い質問ができるようにする」「志望業界と他業界の共通点・相違点を言えるようにする」など、目標を定めることで情報収集の基準を持てるため、業界・企業研究が進めやすくなります。

外資系コンサルティングファームを志望する方は、インターンシップ本番への準備も始めましょう。期間が4〜5日間と長く、本選考に直結するものも多いため、実務的な形で議論する能力が求められます。フレームワークやロジカルシンキングを学んでおきましょう。

【この時期に役立つおすすめコンテンツ】

・業界・企業研究を上手く進めるためのコツとは?
「『企業研究、楽しめてますか?』入社後も役立つ情報収集との向き合い方」

・コーヒーを例にビジネスモデルの読み解き方を学ぶ
「コーヒーで学ぶ最強の企業分析フレームワーク」

SECTION 3/6

サマーインターン本番:準備・振り返りも入念に

●8~9月 サマー本番

いよいよサマーインターンの本番を迎えるこの時期。忙しい期間ではありますが、インターンの経験を学びに変えるために、自己分析と業界研究を行いましょう。

◎自己分析
インターンでのインプットを下地に、自己分析に着手しましょう。インターン中に感じたことは逐一メモを取り、振り返る準備を。この際に気を付けたいのは、ただ感想を記録するだけにしないことです。「難しい課題を解決できて嬉しい」だけではなく、具体的にどこに喜びを感じたのかなどを考え、内省を進めましょう。

◎業界研究
幅広い業界の情報収集を行いましょう。自分が参加しなかった業界のインターンに行った人と交流するなどして知らなかった業界について情報収集することは、視野を広げられるだけでなく、志望している会社と他社を比較し就活軸を磨くヒントにもなります。

【この時期に役立つおすすめコンテンツ】

・本番前に読んでおきたい、サマーインターンの効果を最大化するコツ
「漠然とインターンを終えないために 夏を制する就活虎の巻2」

【この時期、こうしておけばよかった! 先輩からのアドバイス】

・SNSで仲間を作ろう
「Twitterなどを活用して他の就活生と繋がっておくといいと思います! 自分が志望していない業界などの情報を得られます」

・自分は自分、人は人
「SNS上で選考の合格報告を多く見かけ、落ち込んでしまいました。私はサマー期は上手くいかなかったものの、本選考期では挽回できたので、気にしすぎないように自分のペースで就活を進めると良いと思います」

SECTION 4/6

本選考期:能力を問われる夏、軸を問われる秋以降

●10~12月 本選考対策期

サマーインターンが終了し、ひと休みしたい気持ちになりがちですが、秋に振り返りをおこなってこそサマーインターンでの経験が活きてきます。

自己分析と企業分析を対策の軸にし、「内定・承諾に必要な土台づくり」を進めましょう。本選考期には、それまでとは異なるアプローチで対策を進める必要があるため注意が必要です。サマーインターンではポテンシャルを見られていた一方、本選考では実際に入社後活躍できそうかという点が重視されます。自分と会社の実現したいことが合致しているのかを考えながら、積極的にOB・OG訪問や説明会に参加をして情報収集を進めることが効果的です。

【この時期に役立つおすすめコンテンツ】

・就活軸を明確にし、本選考に備えよう
「秋に動いた者が本選考を制す。Goodfind直伝、秋にやること虎の巻」

・本選考の準備は自己分析から
「【面接対策】納得できる内定獲得のための自己分析とは」

【この時期、こうしておけばよかった! 先輩からのアドバイス】

・自己プロデュース力を高めよう
「面接で覇気がないとフィードバックされ、選考で自分の魅力を最大限伝える意識の重要さに気付きました。選考対策に追われて見落としていた部分でした」

・自己分析は記録を残しておこう
「選考過程で自分の価値観が変わることもあります。なぜ、どのように変わったのか、変遷の記録を残しておくと社会人になった後も役立ちます」

●1月~ 本選考期

年明けからは、いよいよ本選考が本格化します。秋に深めた自己分析や企業理解をもとに、意思決定の軸を磨きながら、面接対策をしましょう。

自己分析で言語化した内容は、あくまで仮説のため、選考を通じて外部からのフィードバックや意見を取り入れ、検証を重ねましょう。仮説立てと検証を繰り返すことで、就活軸が洗練され、選考官にも入社への熱意を伝えられるようになります。

SECTION 5/6

内定をもらえたらどうする?

●内定獲得後

晴れて内定が獲得できたとしても、それがゴールではありません。内定先とのミスマッチを防ぎ、入社後の活躍に繋げるために意思決定の軸を再確認しておきましょう。あなたにとって就活軸の中でも特に優先度が高く、自分の根源的な価値観が反映された軸は何でしょうか。

意思決定の軸を再確認すると、自分の将来ビジョンが明確になり入社先を選ぶ基準が言語化できるはずです。軸の確認を効率良く進めるには、自問自答するだけではなく、友人や先輩の力も借りましょう。

【この時期に役立つおすすめコンテンツ】

・内定承諾する前に考えておくべきこととは?
「内定はゴールじゃない?入社後活躍するためにやるべきこと」

【この時期、こうしておけばよかった! 先輩からのアドバイス】

・入社先の決め手は不変的なものに
「入社先を決めるときは、社風など比較的不変な要素で決めると良いと思います。誰かと働きたいと思って入社しても、その人と必ずしも働けるわけではないためです」

・内定承諾前に入社後のキャリアイメージを持っておこう
「新規事業がやりたくて入社しても、残念ながら必ずしも望み通りになるわけではありません。入社後に何を任されて、どんなキャリアを歩めるのかは、内定承諾前に確認しておきたいですね」

SECTION 6/6

あなたの可能性を広げる、企業選びの視点

世取山:就活において時期を問わず重要なのは、幅広い視点を持って企業選びをすることです。まずは、自分自身の知見を広げることに取り組むのが良いでしょう。その一歩目として最適なのは、様々な視点から社会や、社会で働く人について学ぶこと。企業記事を特集するGoodfind Magazineでは、様々な企業の社会人のインタビューを紹介しています。自分の興味に合いそうなものから、読み進めてみてください。

最後にお伝えしたいのは、「就活を楽しんでほしい」ということ。就活は、自分の人生にとことん向き合えるまたとないチャンスです。義務感だけで取り組むのは、もったいないと思います。

就活を通して得られるのは内定だけではありません。選考対策でインプット・アウトプットを繰り返して身につけたスキルや自己理解は、社会に出た後にも大きな武器になります。さらに、多くの社会人と対話を重ね、多様な生き方について知ることで皆さんの選択肢が広がるでしょう。

もし納得の行くキャリアが描けなさそうなら、ギャップイヤーを取って留学をしたり、長期インターンに取り組んだりすることも選択肢の一つです。皆さんが就活という機会を最大限に活用し、実りある人生の一歩目を踏み出せるよう、Goodfindは全力で応援しています。

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