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INTERVIEW

大手ITコンサルに内定した京大生が、フォルシアに入社した理由

成長企業で活躍する社員から、キャリアについて学ぶインタビュー企画第1弾。

今回は、2020年に京都大学を卒業し、フォルシア株式会社でエンジニアとして1年目から活躍する六車氏に、Goodfindの元担当キャリアアドバイザーからインタビューを行いました。大手ITコンサルの内定を獲得しながら、何故彼はベンチャーであるフォルシアを選んだのでしょうか。

また、「IT」という広い業界での就活を、どのように捉え、進めていけばよいのでしょうか。就活から入社後活躍するまでの体験談から、納得のいく意思決定をするためのヒントを探っていきましょう。

SPONSORED BY フォルシア株式会社

話し手

六車 光貴

六車 光貴

フォルシア株式会社
エンジニア

SECTION 1/4

ITコンサルのサマーインターンで感じた、「開発の上流から下流まで携わりたい」という思い

六車光貴 氏

フォルシア株式会社 エンジニア

2020年フォルシア株式会社新卒入社。京都大学大学院情報学研究科出身。学生時代には山岳部に所属し、国内外、季節を問わず山登りを行っていた。就活においては日系大手ITコンサルからの内定を獲得するが、最終的にはフォルシア社に入社を決める。入社後はエンジニアとして大手旅行会社サイトの構築などを行う。


石原有紗

スローガン株式会社 Goodfind College 編集部

横浜国立大学理工学部出身。大学では情報工学を専攻。スローガンに入社後、エンジニア向け新サービスにて事業企画、キャリアアドバイザーとして学生のキャリア支援に従事し、現職。

──さっそくですが、六車さんが経験された就活についてお伺いしていきたいと思います。大学院に進学後、就活はいつ頃スタートされましたか?

六車:大学院1回生の7月頃、サマーインターンのタイミングで始めました。情報工学を専攻していたのでエンジニアになることは決めていて、この時点では「自分自身の成長につながり、常にワクワクするような仕事ができること」という就活軸を掲げていました。

──なるほど、なぜその軸で就活を進めていたのですか?

六車:学生時代に熱中していた山岳部での経験に起因しています。冬山、海外も含め、貴重な体験ができそうという理由で入部し、学部生のときは授業もそこそこに、多いときで週4回ほど山に行く生活を送っていました。

約一ヶ月におよぶブータン遠征ではリーダーを務め、「メンバーのモチベーションを上げるためにはどうすれば良いか?」と常に考えながら、チームを動かすことを経験しました。山登りというルールが曖昧なものに対して仲間たちと目標を立ててトレーニングを行い、挑戦することがとても楽しかったです。

この経験から、仕事においても「目標を設けて、仲間を集め、実行して、成否によって次のアクションを起こす」というプロセスで大きな目標を達成することで自分の成長を実感したいと思うようになり、高速にトライ・アンド・エラーを経験することで自分自身が成長できるような企業を探していました。

また、「ワクワクする」というのは、「社会的なインパクトが大きい様々な種類の仕事に、スピード感を持って取り組めること」と定義していました。これは、「自分の仕事が世の中の役に立っているという実感を得たい」という思いを持っていたためです。

そのような軸に合っている業界はどこなのだろうと考えると、プロジェクトごとにサイクルを回せる印象があるSIerやコンサルが良いのではないかと思い、まずは大手や外資系IT企業のサマーインターンにいくつか参加しました。

──初期の段階から就活軸はしっかり持っていたんですね。実際にSIerやITコンサルのインターンに行ってみて、どうでしたか?

六車:優秀な社員さんや参加者の方と一緒に働くのは楽しそうだな、と何となく思いました。

ただ、ITコンサルやSIerの業務ではドキュメント作成が多く、コードを書く機会がほとんどないことに気づいてしまったんですよね。上流工程は大手のSIerがやって、実際の実装は下請けの会社が行うという、いわゆるIT業界ののピラミッド構造を「あ、こういうことなのか」と体感しました。もちろん上流工程に興味はあったのですが、技術も身に着けたかったので、上流から下流までを経験できる会社に行きたいと思うようになりました。

──確かに、エンジニア志望の学生の方とお話していると、よくそのような声は聞きます。SIerやITコンサルは、業界の中でも大きな存在ですが、提案から実装まで、一気通貫で携わることができる会社は実はあまり多くないんですよね。

とは言え、WEB系の企業でエンジニアになるのは、自分のスキルが届かないのではないかという不安が大きく、どうすれば良いかわからないという悩みを抱えがちだと感じています。

六車:私の場合は同時期に、AIベンチャーの長期インターンにも参画しており、「WEB系でやっていけないのではないか」という不安が少なかったのは、良かったことかもしれません。そのインターンではディープラーニングを用いて医療画像を分類するプロジェクトなどに携わり、実装だけでなく、仮説検証やクライアントへの提案の場までも経験させてもらいました。

先程も話していたような、仮説を立てて実行、検証し、自分で責任を持って遂行しきる楽しさを、実務上で実感することができたんですね。その経験から、大きな裁量を持ち、全体像を掴みながら一気通貫で課題解決に取り組むことができる、いわゆるベンチャー企業で働くのも楽しいのではないかと思うようになりました。

ちなみに、インターンや他の何事に対しても、「少しくらい知識や経験に自信がなくてもとにかく取り組んでみる」という姿勢は、キャリアを築く上ですごく重要だと思っています。将来テクノロジーに携わりたいと考えている学生であっても、「スキルへの自信がないから一歩踏み出さない」という選択肢を取りがちなように感じますが、実にもったいないことです。インターンなどに参加できるチャンスがあれば、是非取り組んでみるべきだと思います。

SECTION 2/4

ギリギリまで悩み抜いて気づいた、やりがいを持って働ける環境とは

──なるほど、それから視野を広げて見るようになったんですね。

六車さんは秋頃に面談に来た際、すでに「大手 / ベンチャー」というくくりではなく、すごくフラットに自分に合う企業を探している印象でした。また、新しい技術に触れたいという思いも強く持っていましたよね。

六車:はい、SIerやITコンサルでは「今ある技術やサービスを組み立てて課題解決をする」ということが重視されているように感じました。その考え方も理解できるのですが、これまでの延長線上にない課題解決方法や価値を生み出すには、やはり新しい技術を用いることが重要だと思い、「技術を大切にしている企業」というのも軸に入れて企業を見るようになりました。

そこでWEB系のベンチャーにも興味を持ったことが、結果としてフォルシアと出会うきっかけにもなりましたね。

──上流から下流まで一気通貫で開発したい志向性や、技術力が高いWEB系の会社にも興味があるということだったので、社風的にも相性が良さそうなフォルシアを紹介させていただきました。

選考での印象はいかがでしたか?

六車:検索エンジン業界において技術的な優位性があり、上流から下流までの全体を、エンジニアが見ることができる環境に魅力を感じました。また、当社には『フェアネス』という哲学があるのですが、面接でも本当に誠実に、誇張したりせずに話していて、社員一人ひとりがビジョンや哲学を体現している感じがあるのも好印象でしたね。

加えて、ベンチャーというとギラギラした人が多いイメージもありますが、当社は落ち着いた人が多いので話しやすく、人が合うな、という感覚も持っていました。

──御社のどの方とコミュニケーションを取っても感じる礼儀正しさや誠実さ、まじめさは、そのフィロソフィーが浸透しているからこそなのだろうなと、私も感じています。とは言え、最終的にどこに決めるかに関しては、懸念や迷いも感じていましたよね?

六車:そうですね、就活終盤には技術を強みにしている日系大手のITコンサルティングファームとフォルシアから内定をいただき、どちらに行くかで揺れていました。この時期には就職先を選ぶ軸として「技術を大切にしている」「成長できる環境である」「良い仲間と仕事ができる」の3つを掲げていたのですが、どの軸で比較しても甲乙つけ難く、中々決められなかったのです。

ただ考えていくうちに、規模の小さい会社に入ることへの漠然とした不安や、大手よりも社会的にインパクトのある仕事をする機会が少ないのではないかという懸念を抱き始め、若干ではありますが、大手ITコンサル会社の志望度が高まっていました。

──私も、本当に承諾期限ギリギリまでコンサルに行くのかと思っていました。

ベンチャーへの入社を視野に入れている方の多くが「漠然とした不安」を一度は抱え、その会社の成長率や利益率などデータを見たり、社員に何か話を聞くことで自分なりの判断をして意思決定をしているように思います。

六車さんの場合、あの時フォルシアに内定承諾をした決め手は何だったのでしょうか?

六車:内定してから意思決定するまでの間に、フォルシアの社員と面談する機会を作ってもらったんですね。そこで今の正直な気持ちや懸念を相談して、会社や事業の成長性について聞くことで、規模の小ささによる漠然とした不安は払拭することができました。

また、その際に、「どちらがいいかは人それぞれだけど、大企業に就職した友達と仕事について話すとき、友達は『会社』という組織を主語にして話し、私は『私』を主語にして話す。私は『会社』ではなく『私』を主語にして仕事について語れる、それだけの裁量がある環境が楽しい」という話をしてもらいました。

この視点は今まで持っていなかったのでハッとして、改めて自分はどちらの環境の方楽しいのかを考えました。

「鶏口牛後」という言葉もありますが、山岳部での経験や、今までの人生を振り返り考えると、大きな組織の小さな存在でいるよりも、小さな組織でも大きな価値を出せる存在になれたほうが楽しいのではないかと気付いたのです。それが決め手となって、最終的にはフォルシアへの入社を決めました。

SECTION 3/4

1年目からお客様と対話し、要件定義から実装まで担う

──実際、入社してからはどうですか?上流から下流まで一気通貫での課題解決など、やりたかったことはできていますか?

六車:そうですね、今は大手の旅行会社検索サイトの開発を、フロントエンドからバックエンドまでフルスタックに行っています。

最近では軽微なフロントの改修だけでなく、お客様と連携しながら、検索のロジックから考えて開発を推進することもあります。先日あった新たな機能を追加する業務では、要件定義の段階からお客様と対話し、データ構造や、フロント側での見せ方も自分で考えながら実装を進めました。

1年目の私には難易度の高いタスクでしたが、チームメンバーにサポートしてもらいながら無事実装することができ、お客様に価値提供できたことに大きなやりがいを感じました。エンジニアは実装に熱を入れがちですが、お客様が実際に何を求めているのかを考えながらコミュニケーションを取ることの重要性も、改めて実感しましたね。

──活躍されているようでとても嬉しいです。それにしても、新卒入社1年目で、エンジニアとしてお客様とのやり取りから実装まで任せてもらえるというのは、すごくチャレンジングな環境ですよね。

新卒エンジニアが活躍している会社は多くありますが、入社数年目までは実装、顧客折衝のどちらかに重点を置くことが多く、どちらにも取り組んでいるというのはあまり聞かない話だな、思いました。

六車:実はこのタスクについては、私が希望して手を挙げて、割り振ってもらいました。実際に任せてもらえたことで、新人であっても、手を挙げれば挑戦させてもらえる環境がフォルシアにはあることを実感し、意識がガラッと変わりましたね。受け身ではなく、どんどんチャレンジするんだ、という姿勢で仕事に取り組めるようになったと思います。

現在は通常業務以外に、新しい技術の利用を推進する社内横断のプロジェクトにも従事しています。入社当初はその技術についての知識もほとんどありませんでしたが、とても興味があることを伝えるとすんなり参画が決まり、学びながら進めていくことで、自身の成長にも繫がっていると感じています。

──お話を聞いていて、チャレンジしたいという気持ちに応えて周りがサポートし、のびのびと仕事をさせてもらえることが、『フェアネス』が築かれているフォルシアらしさなのだろうな、と感じました。

六車:そうですね、お互いを尊重し、誰かの挑戦を支えられるような優秀なメンバーが揃っているからこそ、一人ひとりがチャレンジできるのだと思います。

フォルシアの先輩エンジニアは技術力に長けているだけではなく、面倒見の良い人ばかりです。他社のエンジニアよりもお客様との対話を頻繁に行う傾向にあるため、コミュニケーションにも優れたメンバーが多くいます。

コロナの影響でリモートワークを余儀なくされ、入社したばかりの時期には不安もありましたが、相談しにくい雰囲気が一切なく、気軽にコミュニケーションを取らせてもらえたため、順調に業務を推進することができました。

そのような人が集まっている会社だからこそ、まさに『フェアネス』をベースに仕事を割り振ってもらうことができていて、新人であっても難易度の高いタスクに取り組めていることは、とてもフォルシアらしい部分だと思っています。

SECTION 4/4

5年後10年後を見据え、視野を広げた就活を

──今後はどのように成長していきたいと考えていますか?

六車:当面の目標は、検索サイトを0から構築できるような幅広い技術を身につけること、そして、ビジネスのことも考えられるエンジニアになることです。膨大で複雑なデータを取り扱うWebサービスの開発は想像以上に難しいですが、それに対応できている先輩社員の背中を見て、日々自らを鼓舞しています。

そのために、忙しい中でも常に学び続ける姿勢を保ち、技術力を身に着けると同時に、顧客との対話の機会をより増やしていきたいと考えています。

また、会社としては、すでに確立されている膨大で複雑なデータを探し出す検索エンジンの技術に頼るのみでなく、新しいことに挑戦していかなければならないフェーズにもあると考えています。

今の自分にはまだその余裕がありませんが、手を挙げればチャレンジさせてくれる社風を活かして、ゆくゆくは主体的に新しい挑戦をしていきたいです。

──最後に、これから就活を進めていく学生の皆さんへのメッセージをお願いします。

六車:特にお伝えしたいのが、入社はスタートである意識をもって就活を行ってほしいということです。5年後10年後に自分は何ができる存在になりたいかを考えながら就活を行うことで、視野が広がり、周りに流されずに自分に最適な選択肢を見つけられるのではないかと思います。

エンジニアになりたい方は特に、最初から「大手SIerのみ」「ITコンサルのみ」と変に幅を狭めるのではなく、いろいろな会社を見てみると、最終的に納得のいく決断ができるのではないでしょうか。

また、エンジニアやIT志望の学生の皆さんは会社を選ぶ際、「高い技術があるか?」「自分が成長できるか?」ということに目が向きがちだと思います。

もちろんその軸も重要なのですが、実際に働いてみて気づいたのは、「一緒に働く人との相性」が、想像していた以上に重要だということです。最終的には志望企業の社員さんと対話する機会を設けて、「この人達と仕事をしたい」と心から思えるような企業に行くのが良いのではないかと思います。

フォルシアは、一見おとなしい印象を持たれるかもしれませんが、エンジニアとしてもビジネスパーソンとしても成長できる、フェアでチャレンジングな会社です。自信がなくても、わからなくても、手を挙げて学びながら走っていると、どんどん面白いチャレンジが降ってくる環境です。

私自身、ビジョンに共感ができ、何事にも積極的に取り組める方と一緒に働きたいですし、そのような環境にピンとくる方には、是非選択肢として考えてもらえればと思います。

編集:

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