GoodfindCollege

INTERVIEW

「真の抜擢企業」に聞く。若いうちから大役を任されるには?

「早く成長したいから若手が挑戦できる会社を選ぼう」と考えている方は多いかもしれません。しかし、成長のためにより重要なのは、入社した会社で大役を任せてもらうこと。そのためには「どんな人が任されているのか?任せる側はどのように判断しているのか」を理解しておく必要があります。

今回は、新卒1年目社員を子会社CEOに任命するなど、若手抜擢を実践している企業を例に「任せたい若手の条件」と「抜擢する側の思考」を紐解いていきます。

SPONSORED BY 株式会社Macbee Planet

話し手

石山 真也

石山 真也

株式会社Smash
代表取締役CEO

千葉 知裕

千葉 知裕

株式会社Macbee Planet
代表取締役社長

藤原 賢太

藤原 賢太

株式会社Macbee Planet
執行役員・コンサルティング本部 本部長

SECTION 1/5

社会人1年目、CEOになる

⸺ 石山さんはMacbee Planetに新卒入社後、1年目で子会社のCEOに抜擢されたそうですね。

石山:はい、打診された時はすごく驚きました。たしかに入社前から経営陣に「いつかは経営者になりたい」と話してはいましたが「こんなにも早くチャンスが来るとは!」と思ったのが正直なところです。しかし、経営陣がつくってくれた大きなチャンスを断る理由が見当たらず、「ぜひ」と二つ返事をしましたね。

千葉:石山が入社した当時、当社はリテンションマーケティングに注力し始めていました。「リテンション」とは既存顧客との関係を維持することを指します。サブスクリプションサービスが流行したことにより、ここ数年で注目度が高まっている領域です。

ニーズが高まるリテンション領域に注力するために、その事業部を丸ごと子会社化する構想が経営陣の中でまとまりました。そこで、当時その事業部で成果を上げていた石山に白羽の矢が立ち、抜擢に至った次第です。

石山氏

⸺ 新卒入社後の事業部では、どのような役割で成果を上げていたのですか?

石山:入社後は、コンサルタントとしてリテンションボット の運用・分析をする傍ら、データサイエンティストとしてコールセンターの音声解析も担当していました。

成果としては、3ヶ月で解約を抑止する確率を52%改善することができました。従来なら、月間200件の解約を抑止していたのが300件以上を抑止できるようになったとイメージしてください。リテンションマーケティングは、まだ絶対的な成功法が確立されていない新しいビジネスであるため、この数値改善は非常に大きな実績です。

※ リテンションボット:サブスクリプションサービスや定期通販を契約しているユーザーがWeb上で解約をしようとする際にコミュニケーションを取り、解約抑止・分析を行うチャットボットサービス

⸺ CEO就任後はいかがでしょうか。日々、何を考え経営しているのですか?

石山:現在は主に経営戦略や事業戦略を策定し、それに基づいた会社運営を進めています。

1つの成果として、設立1年未満でSmashとして初の資金調達ができました。新たな株主を迎え入れ、出資総額が1億円を超える会社となったことで、日々良い緊張感を持ち職務にあたっています。

SECTION 2/5

任せたい若手の条件

⸺ ここからは抜擢する側の千葉さんにお聞きします。なぜ、新卒1年目の石山さんを子会社CEOに抜擢したのでしょうか?

千葉氏

千葉:石山を抜擢した理由は、未知のことにも前向きに食らいつき成果を上げていたこと、そして経営陣に物怖じせず発言する姿勢が見受けられたことです。

Macbee Planetでは新卒社員各1名にメンターがつくのですが、石山のメンターは私でした。デジタルマーケティングは全くの未経験である彼が、業務を通じて新たな知識をどんどん吸収していくのを日々の面談で感じていました。そこで、石山を当社初の新卒データサイエンティストに配属することを決めたのです。

その後も難易度が上がった未知の業務に必死に向き合い、解約抑止率の大幅改善といった成果を上げている姿を見て、彼は前向きに物事を捉え結果を出すまで努力を続けられる人だと確信できました。

⸺ Macbee Planetが上場企業であることを考えると、大胆な抜擢人事を決断するハードルは高かったのではないでしょうか?

千葉:率直に言うと、果たして石山が年上の役員や従業員に対してリーダーシップを発揮できるのかという点は気掛かりでした。

ただ、私や会長の松本に対して、物怖じすることなく発言する場面が何度もあったので、彼の経営者になりたいという意志は本物だと感じ、大役を任せようと決めました。

⸺ CEO就任後の石山さんを見て、どう感じていますか?

千葉:抜擢は正しかったと思っています。CEOに就任した当初の石山は、右も左もわからず、発言に自信がないように見えました。「誰々さんは◯◯と言っている」というように、自分の意見なのか、それとも他者の意見を代弁しているのか、曖昧な場面が幾度かあったのです。

しかし、直近ではSmashの資金調達を成功させる過程で、石山が1つ1つの事象を自分の中で反芻した上で意思決定しているのが伝わり、非常に頼もしいですね。間違いなく、彼は同世代のビジネスパーソンの倍の速度で成長しています。

SECTION 3/5

ポテンシャルに懸ける、抜擢カルチャー

⸺ なぜMacbee Planetでは抜擢人事を重視しているのでしょうか?

千葉:抜擢することで、ポテンシャルある人材を飛躍的に成長させられると考えているからです。私自身も抜擢されたのをきっかけに成長できたこともあり、当社の若手にも同じような経験をして欲しいと思っています。

3年前に当社に入社した私は、その時点で経営は未経験でしたが、上場準備の責任者という非常に重要なポジションを任せてもらいました。実績や経験では私より適任の人がいたかもしれませんが、最終的には人物像を評価してもらい、私のポテンシャルに懸けてくれたのです。

入社後は、わずか半年で取締役に抜擢してもらい、通常は3年かかるような上場準備を1年半というスピードで成し遂げました。その経験が今の社長業にも活きています。

こうした経験から、挑戦意欲のある社員にはどんどんチャンスを与えていきたいと考えています。年齢や経験に関係なく、個人が輝ける場所を提供するのがMacbee Planetの文化です。

石山:実際に私の他にも若手がチャンスを獲得しているケースはたくさんあります。ある先輩はイスラエルへ研修に行く枠をプレゼンによって勝ち取ったり、またある人は新設した福岡オフィスで働くことを認めてもらったりと、本当にチャレンジを歓迎する会社です。メンターの立場にいる社員も「いいじゃん、やってみようよ」と挑戦を後押ししてくれる空気感がありますね。

SECTION 4/5

抜擢には、想いと事業成長が必要

⸺ 抜擢後の成功には、若手をサポートするメンターの存在も重要そうです。藤原さんはMacbee Planetの抜擢カルチャーに惹かれ、若手社員のメンターとして活動しているそうですね。

右:藤原氏

藤原:入社の決め手はまさに抜擢主義への共感でした。ただし、私の場合は自分が抜擢されたいからではありません。むしろ抜擢される若者を育てていく立場になりたいと思って入社しました。私自身が若手の時に良きリーダーに出会えたことで成長できたので、今度は私がリーダーの立場になって若手の成長にコミットしたいと思ったからです。

私にとっての良きリーダーとは、ソフトバンクに勤務していたときに薫陶を受けた孫正義さんです。

孫さんの発言を基に、自分で考え抜いたことで得られた学びはどんな本にも書かれていない宝物で、私のキャリアが切り拓かれていくきっかけになりました。実際にその後、複数の会社で取締役を経験し、ビジネスパーソンとして色んなことが出来るようになりました。

その恩返しと言ってはなんですが、自らが「若者の成長を後押しすること」を人生のテーマとしています。石山をはじめ、若手にどんどん機会を与えているMacbee Planetは、成長のつがいになりたいと考えている私にとってベストな環境だと思い、入社後も日々それを実感しています。

⸺ Macbee Planetの「抜擢への想い」の強さがよく理解できました。

千葉:想いが強いのはもちろんですが、抜擢人事が可能なのは、事業が伸びてポジションが増え続けているからでもあります。

Macbee Planetは2015年の創業以来、急成長を続けてきました。2020年には上場を果たし、年間売上高は100億円を超えました。現在は「トリプルサウザント」という目標を掲げ、時価総額1,000億円、売上高1,000億円、社員の平均年収1,000万円という3つの1,000を達成しようとしています。

この目標を達成するために、自社のデジタルマーケティング事業を伸ばしていくのはもちろんのこと、M&Aも積極的に行い、加速度的な成長を狙っています。マネージャーやM&A先企業の役員など、どんどん生まれてくるポジションを任せられる若手が必要になるのです。

⸺ 抜擢人事には、カルチャーという土壌があるだけでなく、事業が伸びていることが必要なのですね。

SECTION 5/5

抜擢されることは成長への近道

編集部:「20代は大きく成長したい」。そのように考えているのなら、入社後早期に大役を任されることを1つの目標としてみましょう。

実際に、千葉さんと藤原さんは大役を任されたことが成長のきっかけとなり、現在の経営者という立場で活躍し続けています。そして、石山さんは役員の想いを受け大役に挑戦し、成長を続けている最中です。

では、どうすれば大役の座を勝ち取れるのでしょうか。抜擢される若手の条件として挙がったのは「未知のことにも前向きに取り組み、成果を上げるまでやり切れること」、そして「物怖じせず自らの意見を言えること」でした。

これらが必要な理由は、抜擢後の職務は未経験なことがほとんどであり、自分より知識が豊富な社内外のステークホルダーと相対し、若手ならではの視点で成果を上げていくことが求められるためです。

そして、抜擢した側が期待しているのは、新たな成果を生み出すことのみならず、ハイレベルな環境の中で揉まれ、通常より早く成長すること。いわば抜擢は先行投資であり、数年後の社内の中心人物になることに期待を込めているのです。

同世代の中で頭一つ抜けた成長を目指すのであれば、若手抜擢が見込まれる会社に入り、抜擢される若手の条件を意識し行動してみましょう。それは、成長への近道になるはずです。

編集:

記事を共有する

注目企業