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INTERVIEW

若手COOに学ぶ成長の秘訣。AIベンチャーでの海外事業立ち上げと次なる挑戦

成長企業で活躍するビジネスパーソンから、キャリアについて学ぶインタビュー企画第7弾。今回ご紹介するのはリクルート、AIスタートアップを経てヘルスケアベンチャーの取締役を務める夏目萌氏。海外事業の立ち上げや新規事業創造など、様々な仕事で成果を出し、現在は若手社員を育成する立場でもある同氏から、若手のうちからビジネスパーソンとして活躍するための要諦を学びましょう。

SPONSORED BY 株式会社リンケージ

話し手

夏目 萌

夏目 萌

株式会社リンケージ
取締役COO/CSO

SECTION 1/4

経験も知識もゼロから立ち上げた海外事業

⸺ はじめに、夏目さんのこれまでの経歴について教えてください。

将来的に自分で事業を作りたいという思いから、新卒では事業家を多く輩出するリクルートに入社しました。同社でエンジニア採用を経験する中でAI業界の革新性に惹かれ、2016年にAIスタートアップのABEJAに転職し、海外事業立ち上げ、42億円の資金調達、マーケティング責任者、営業など様々な業務を経験しました。その後ヘルスケアベンチャーのリンケージに参画し、複数のプロダクトマネージャーを経て取締役に就任し、現在に至ります。

⸺ 多様なご経験をされていますね。中でもご自身の転機となったような仕事はありますか?

ABEJA時代に担当した海外事業の立ち上げです。入社直後に役員と2人で担当することが決まり、テクノロジーの知識や事業開発の経験が無く、英語力も人脈もゼロの状態で走り始めました。

挨拶レベルの英語力でシンガポールでのオフィス探し・法人登記・現地職員の採用を進めたり、AI技術の知識がなく事業開発といっても何をすべきかわからなかったり、日々の仕事は困難を極めました。くわえて、創業間もないスタートアップだったABEJAにおいて、意思決定と指示のスピードはリクルート時代の10倍と感じるほど速く、上司の指示についていくことだけでも精一杯でした。

そんな状況で失敗を繰り返し、自信は皆無でしたが「諦めずに努力する人は見捨てない」という上司の言葉に励まされ、逃げずに仕事を続けました。「失敗から学び続ける姿勢さえあれば、プロセスを構築する力が養われて成果に繋がる」と信じて、上司からもらったフィードバックをひとつのメモにまとめ続けました。

最終的には5万字ほどになったメモを見返しては、改善点を意識しながら愚直に仕事をしていると、少しずつ成果が出るようになりました。気づけばスキルや自信もついてきて、日本事業に戻ってきた時は高地トレーニングを積んだ後のような感覚でした。

結果として海外事業は約3年で黒字化に成功し、社員10名規模の支社へと成長しました。成長途上のAI領域で市場とともに事業をつくり、一定の成果を出せたことはビジネスパーソンとしての成長や自信に大きくつながる経験でした。

SECTION 2/4

ヘルスケアの新領域に懸ける想い

⸺ その後はリンケージに転職していますね。AI業界から一転、ヘルスケア業界に携わろうと考えた経緯が気になります。

ABEJAで役員補佐として働く中で経営の責任とやりがいに惹かれ、自分で事業を立ち上げたいという思いが強くなりました。そこで次に携わる領域を探していたところ、目に留まったのがメンタルヘルスケアの領域でした。

直接的なきっかけは、身近な人がメンタルヘルス疾患を患ったことです。助けたい一心で既存のカウンセリングサービスを使ったり、記事を読んでみたりしたものの、対処の仕方はわからず、自分や周囲がメンタルヘルスケアの知識をほとんど持っていないことを実感しました。

昨今、職場の様々なストレスから心身の健康を害する労働者が増えています。一方でメンタルヘルスケアについて高いリテラシーを持っている人は少なく、働く個人や周囲が自ら対処・予防できていないのが現状です。コロナ禍での働き方の変化もあり、働く人のメンタルヘルスケアの課題は今後ますます重要になるでしょう。

また、縁あってアフリカに事業支援で訪問したことも転機となりました。経済的に豊かでなくても、未来に希望を持ちポジティブに生きる現地の人たちを見て、心の豊かさの重要性を肌で感じたのです。そこから、課題先進国である日本でウェルビーイングの問題に取り組むことが自分のライフテーマだと考えるようになりました。こうした課題意識から、「挑戦する人の心身の健康を手助けしたい」という思いでリンケージに入社しました。

⸺ 数あるヘルスケア企業の中でも、リンケージを選んだのはなぜですか?

リンケージはヘルスケア業界の中の複数領域にわたって、オンライン予防医療のBtoBtoCサービスを手掛けています。企業や団体といったコミュニティを通して個人にアプローチすることで、健康意識の低い人も含めた、より多くの就労者に疾患を知るきっかけと予防医療を提供できる点が特徴です。

私が入社した2021年時点で既に、170を超える健康保険組合、1000を超える企業へのサポート実績があり、医師とのネットワークも豊富にありました。これらのアセットを生かしてメンタルヘルスケア事業を展開すれば、社会に対するインパクトも大きいと考えたのです。

また、経営陣も非常に魅力的でした。代表の生駒*はヘルスケア領域の経営経験が豊富で、取締役の石澤は心療内科医でありながらビジネスマインドに溢れた人です。ビジネスと医療双方の高い専門性と豊富な経験があり、より良いサービスを届けることができる経営体制であると感じました。

* リンケージ代表取締役社長の生駒恭明氏について詳しくはこちら

SECTION 3/4

内定者が新規事業も。経営陣自ら提供する"圧倒的"成長環境

⸺ リンケージ入社後はどのような仕事に携わってこられたのでしょう。

まずは、希望していたメンタルウェルネスサービスの新規事業に責任者として取り組みました。医師や心理士の方から専門知識を学びながらのサービス設計でしたが、経営陣の意思決定と開発スピードが速く、構想から約3ヶ月で世に出すことができました。その後はメンタルウェルネスサービスの他にフェムテックサービスの責任者を経て、取締役COO/CSOに就任しました。

現在は事業全般の戦略設計と執行の責任を負い、マーケティング・PR、営業、CS、プロダクトの各メンバーと対話しながら事業成長にコミットしています。中長期的な事業成長の観点から、新卒社員の採用・育成にも注力しており、2021年卒・2022年卒社員の過半数は私と一緒に仕事をしています。

⸺ 取締役としての仕事の傍ら新卒の育成にも携わっているんですね。

そうですね。私だけでなく、配属先によっては代表の生駒が育成を担当しています。当社に入社いただく新卒社員には圧倒的速度で成長できる環境を用意したいと考えているので、毎日朝会で相談を受けたり、1on1を隔週で行ったりと、経営陣とコミュニケーションをとる時間を設けています。

撮影中、新卒社員の2人と韓国アイドルの話で盛り上がる夏目氏。プライベートでは飲みに行ったり、ボードゲームをしたりすることもあるそうで、新卒社員と経営陣の距離はかなり近そうだ。

⸺ “圧倒的速度”の成長とのことですが、新卒の方はどんな仕事をしているのですか?

例えば入社1年目のIさんは、内定者インターンの期間に上司と2人で新規事業に取り組み、企画から実行、運用設計までをメインで担当していました。

はじめは事業企画のためのリサーチ業務を任せていたのですが、一つひとつの仕事を期待以上のスピードとアウトプットで返してくれて、本人の希望もあったため、徐々に大きな仕事に挑戦してもらいました。結果としてそのサービスは、構想から約7か月でローンチに至り、彼は正社員として入社する前に既に事業責任者級の活躍をしてくれたと言えます。

Iさん以外にも、メンタルウェルネスサービスで複数顧客を担当しながらCS部門を立ち上げたメンバーや、フェムテックサービスのマーケティングに携わるメンバーなど多種多様な仕事を新卒社員が担っています。入社間もない彼らですが、社会人4〜5年目と遜色ない活躍ぶりですね。

SECTION 4/4

早期に活躍のチャンスを掴むには

⸺ 貴社で若手のうちから活躍する人に共通項はありますか?

一つは、高いプロ意識を持って働いていることです。当社ではメンバー1人ひとりをプロフェッショナルとして扱っているので、年次に関係なく結果を出す人にはどんどん次のチャンスが与えられます。

新卒のみなさんは、ただ与えられたことをやるだけではなく、常に仕事に対して自分なりの仮説を持ち、上司や周囲に対してプラスアルファの提案をしてくれます。最初に取り組む仕事は小さくても、コミットの姿勢があり、期待以上の成果を出しているので、上司としては安心して次のステップの仕事を任せることができます。

もう一つは、自分なりの想いがあって事業に共感していることです。「社会課題を解決したい」「フェムテックサービスを通じて女性が活躍できる社会を作りたい」など粒度は人それぞれですが、各人が解決したい課題への当事者意識を持っているからこそ、ユーザー目線で適切な判断ができますし、改善案や新しい施策をどんどん提案しています。

⸺ 夏目さんや貴社新卒のみなさんのように、早期に活躍して成果を出すためにはどうすればよいのでしょう。

自己成長への貪欲さと事業への共感の両方を持ち合わせてはじめて、ビジネスパーソンとして飛躍的に成長できます。「裁量の大きい仕事をしたい、スキルを身につけたい」と言う学生さんは多いですが、「事業に心から共感し、熱量高くコミットできるのか」という視点も忘れないで欲しいですね。

当社で活躍するメンバーを見ていても、ただ「成長したい」というより「課題解決に貢献したい」という気持ちに真摯に向き合って、結果にコミットする中で、自然と力がついてくるという順序で物事に向き合っている人が多いです。

共感できる事業を見つけるためには、自分の視野を広げることが重要です。私自身、20代に様々な経験をしたことで視座があがり、今のライフテーマを見つけることができました。学生のみなさんも挑戦機会が多くある環境でどんどん手を挙げてほしいです。そして一度決めたことはやりきって、失敗しても学びを活かすことを愚直に繰り返せば、成果が出せるようになるはずです。

⸺ 最後に、読者へメッセージをお願いします。

リンケージはヘルスケアの中でも禁煙・生活習慣病、女性ヘルスケア、メンタルウェルネスといった誰にとっても身近で共感できる分野で急成長中の企業です。みなさんの成長に繋がるたくさんの挑戦機会を作ってお待ちしています。一緒に価値創出に取り組み、一緒に成長しましょう。

編集:

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