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INTERVIEW

ほとんどの就活生が知らない、市場価値が高まる企業選びの本質

あなたは自分の基準で企業選びができていますか? もし、選ぶ基準が「知名度が高く就職人気ランキングが上位だから」「入社難易度が高いから」であるなら、市場価値を高めることは難しいかもしれません。「ほとんどの就活生は、高度経済成長期から企業選びの基準をアップデートできていない。まずは問いを立てるべきだ」と語るのは、株式会社リブ・コンサルティング取締役の権田氏です。今回は、内定者の2名を交え、就職活動においてもキャリアにおいても重要な「問いを立てる力」について伺いました。

SPONSORED BY 株式会社リブ・コンサルティング

話し手

権田 和士

権田 和士

株式会社リブ・コンサルティング
常務取締役 人事担当役員

遠藤 拓哉

遠藤 拓哉

東京大学 教養学部4年
株式会社リブ・コンサルティング 内定者

三田 新樹

三田 新樹

東京大学大学院 工学系研究科修士2年
株式会社リブ・コンサルティング 内定者

SECTION 1/6

就活生が必ずはまる落とし穴

⸺ 市場価値を高めるには、どのような点に気をつけて企業を選べばよいでしょうか?

権田:一番大事なことは、志望企業や業界を決める前に、まず「何のために働くのか」と問いを立て、自分なりに言語化することです。働く意義を考えずに、ただ「就活生からの人気が高いから」や「入社難易度が高いから」という世間の基準で志望業界や企業を決めていては、市場価値を高める企業選びはできません。

とはいえ、働いたことのない学生が自分で働く意義を考えるのは難しいため、分かりやすい基準に従う方が簡単なのでしょう。多くの学生がそのような企業選びをしているのは、過去の就業観の名残とも言えます。

高度経済成長期においては、企業は個人に終身雇用を約束し、個人は企業戦士としてがむしゃらに働くことで家族を養うためのお金を稼いでいました。経済成長が約束されていたこの時代においては、「偏差値の高い大学を出て、世間体の良い大企業に入社し家族を養うこと」は人々にとって分かりやすい成功の道として機能していました。そのため、社会や世間が定めた基準に従って進路の意思決定をすることは合理的な選択だったのです。

一方で、終身雇用が崩壊し、多様な働き方が選択できるようになった現代において、万人に共通する成功の道はなくなりました。「ワークライフバランス」という言葉が広まっているように、高年収を目指すのではなく食べるのに困らないだけの給与を稼ぎ、物質的な豊かさよりも精神的な豊かさを追求する人も増えています。これからの時代は「働く上で何を追求するのか?」を自分で思考し決めなくてはならないのです。

このように社会の就業観が多様化しているにも関わらず、学生の企業選びの基準は一昔前の考え方から変化していません。就活生の多くは「より偏差値の高い学校に入ることが良い」という価値観のもと、受験勉強に励んできたことでしょう。この考え方を就活にも当てはめてしまうと、就職人気ランキング上位の会社や入社難易度が高いと言われている会社に行くことを盲目的に目指してしまうわけです。

しかし、社会で求められる人財として市場価値を高めていきたいのであれば、従来の就活の進め方はおすすめできません。なぜなら社会や他者が作ったシステムや価値観を所与のものとして無思考に受け入れていては、働く意義を自分で見出すことは難しくなりますし、これからの社会で働くうえで必要とされる「問いを立てる力」も身につかないからです。

SECTION 2/6

就活でもキャリアでも、常識を疑え

⸺ 問いを立てる力とは何を指し、なぜ市場価値を高めるために重要なのでしょうか?

権田:「問いを立てる力」とは、自ら課題を発見し、仮説を立てて検証をするという一連の行動を自らの意思で推進する力のことを指します。この力が重視されるようになった背景には、就業観と同様に、ビジネス環境の変化が影響しています。

かつては、既存の仕組みに従って事業を経営すれば価値を生み出すことができ、企業も成長したため、具体的な問いや、過去に成功事例がある問いを効率よく解ける人財が活躍してきました。

一方現在は、デジタル化や需要の変化など様々なビジネス環境の移り変わりにより、今まで成功していた事業を続けるだけでなく、新しいやり方を考案して価値を生み出すことが求められるようになりました。新しい事業を生み出すには、既存のルールに囚われずに常識を疑い、解くべき社会課題を見出すことができる「問いを立てる力」のある人財が求められています。仕組みを回すことが得意な人財を重用してきた従来型の企業には、問いを立てる力を持つ人財が育つ環境がなかったため、そういった人財の希少性は高いのです。

問いを立てる力がないと、誰かに決められた通りのオペレーションを回す役割しか任されなくなってしまいます。新たな価値を生み出せる人が評価される社会において、問いを立てられる人とそうでない人の間には大きな差が生まれていくわけです。

そうはいっても、最初から自分で「問いを立てる力」の重要性に気付ける人はほとんどいません。だからこそ、いち早く気付ければ、自らの力で市場価値を高められるキャリアビジョンを描くことができるわけです。弊社に入社予定の学生も、選考を受ける中で内省して試行錯誤しながら問いを立てる力の大切さに気付いていく経験をしていますね。

SECTION 3/6

自分で基準を作り、信じ抜く

⸺ では、どのように「問いを立てる力」の重要さに気付いたのかをお聞きしたいと思います。リブ・コンサルティング内定者のお二人は、どのような就活をしていたのでしょうか?

左から権田氏、三田氏、遠藤氏

遠藤:最初は、「その就職先は自分の学歴と見合っているのか」「初任給は他社より高いのか」といった観点で企業を見ていました。しかし、途中から本質的ではないと感じたんですよね。

この基準で企業を選び、社会人になった自分を想像すると「あの有名な会社で働いています」とか「他の人より高給取りです」といったことで自分のアイデンティティを規定することになります。これらは他者によって代替可能なものであり、かつ、上と比較すればキリがないため、働き続けてもいつか虚無感に陥ってしまいそうだなと感じたんです。そこで、他者基準を捨てて、自分で考えた基準を持って会社選びをしようと考えるようになりました。

三田:私も遠藤さんと近いですね。周りと同じように、戦略コンサルティング会社を受けてみましたが、今振り返ると、その会社でやりたいことがあるというよりは、周りに流されて就活をしていました。特に他の選択肢も考えていなかったため、途中でいかに自分の頭で考えずにキャリア選択をしようとしているかに気づきました。そこからは、自分は何を成し遂げたいのか、大事にしたいことは何かを考えるようになりました。

権田さんが言っていたように、現代の労働はお金を得るためだけのものではなく、自分が社会に対してどう貢献できるか、他者との関係性の中でどういう存在になるか、というアイデンティティ面での意義が、自分にとって大事な価値観として強調されてきたな、と感じます。

権田:2人とも就活をする中で、他者が定めた基準に従うことに疑問を抱き、自分自身に「どういう存在になりたいのか?」「働く上で何を追求したいのか?」と問いを立てるようになったのですね。

他者が作った基準に従わず自らの基準を作ると、意見の違いから周囲との摩擦が起き、コミュニティ内では変わり者になる可能性が高いです。それでも、自分で立てた問いを信じて、周囲を説得する労力を惜しまず、自分の軸を重視するという意思決定をできた2人は、勇気があると思います。

SECTION 4/6

最も理想を叶えられる環境に

⸺ お二人はその後どのように就職活動をすすめていったのでしょうか?まずは遠藤さんからお願いします。

遠藤:私は「働く上で何を追求したいのか?」を考えるために、自分が作ってみたい理想の世界を描いてみました。その結果、個人の思いや考えが全部プロダクトとして世の中に出てくる世界になったら非常に面白いんじゃないかな、と考えました。

それを実現しようとしたとき、事業会社に入って1つの事業を作るよりも、コンサルタントとして、アイデアの0→1はできているが事業化の1→10に困っている会社の支援をする方がいいのではと思いコンサルティング業界を志望しました。

最終的にリブ・コンサルティングに入社を決めたのは、「“100年後の世界を良くする会社”を増やす」というミッションに取り組むことが、私の目指したい理想への一歩につながると考えたからです。リブ・コンサルティングは、世の中に新しい価値を生み出すベンチャー企業や中小企業の成長支援を通じて、世の中をより良くしようとしています。私はその中で、1→10を支援する経験を積みながら、ベンチャーを支援することでより多くの人が思いを形にするチャンスを増やしたいと考えました。

権田:遠藤さんは、会社に入ることを手段として考えていますね。自分自身に問いを立てた上で、どの会社に所属することが自分のやりたいことを実現する道につながるのかを考えたのでしょう。

遠藤さんの言うように、私たちが掲げるミッションは非常に抽象度が高く追求しがいがあります。100年後の世界なんて誰にも予測できません。だからこそ、私たちは「100年後を良くする会社って何だろう?」と常に問い続けていく必要があり、「問いを立てる力」をシビアに求めているのです。

SECTION 5/6

抽象度の高い問いに立ち向かえ

⸺ 三田さんのその後の就職活動についてはいかがでしょう?

三田:私は「自分がどういう存在になりたいのか?」ということを考える過程で、DX(デジタルトランスフォーメーション)など大きなパラダイムシフトが起きている現代で、ゲームチェンジャーと呼ばれる既存の仕組みを刷新する側の人間になりたいと思いました。

それを叶えるためには、若いうちから経営目線で事業に関わり、組織や仕組みを主体的に作りあげる経験が重要です。そこで、新卒で経営者と関わる機会が多いかという基準で企業を見るようになりました。

⸺ その中でもリブ・コンサルティングを選んだ理由を教えてください。

三田:決め手は、他社よりも問いを立てる力を鍛えられる環境だと感じたことです。新たな仕組みを作る側になるには、目の前の事業を伸ばすための具体的な問いだけでなく、新たな産業を生み出すための抽象的な問いにもたくさん向き合う必要があります。

その点でリブ・コンサルティングは、成長可能性が高い中小企業やベンチャー企業を中心に支援し、新卒からその経営者と向き合えることが魅力的でした。経営者とともに行う新たな価値を生み出すための議論では、常に抽象度の高い経営課題に対して問いを立て続けることが求められるため、視座高く世の中に対して問いを立てる力をつけていけると考えました。

権田:三田さんの言う通り、私たちのクライアントである経営者は「業界の未来をどうするか?」のような抽象的な問いを持っています。

私たちは彼らの持つ抽象的な問いにともに向き合い、最終的には「売上を上げるためには?」「KPIを改善するためには?」といった施策レベルの具体的な問いに落とし込みながら実行へ進めていきます。つまり、経営する上で必要なあらゆる課題について、問いを立てながら向き合う経験ができるのです。問いを立てる力を養うのには、当社は格好の修行の場です。

SECTION 6/6

自分自身に問いかけ、思考し続けよう

⸺ ここまで、就活生の就業観を変えていく必要性や問いを立てることの重要性について伺ってきました。最後に、就活生へメッセージをお願いします。

三田:企業を見ていく中で自分の価値観をブラッシュアップするためにも、まず自分のことについて考える時間をとって、自分自身の「本当に大事にしたいことは何か」の暫定解をもって企業を見ることをおすすめします。就活に正解はないので、「正解を探す」のではなく、自分が働く意義や、働くことを通して実現したいことを明らかにしたうえで、「正解にしたい」と思える会社を見つけて欲しいです。

遠藤:自分と向き合う具体的な方法としては、紙に書き出すことがおすすめです。私自身、毎日夜寝る前に1時間かけて思考を書き出したり、A4のノートを持ち歩いて今自分がやっていることについて迷いが生じたら「なぜやるのか?」を書き出したりしています。私はこれをやらないと気が済まない性格なのですが、結果的にこの習慣が問いを立てる力にも繋がっているように感じます。

権田:ノートに書くことは私もやっていました。5冊くらい書きましたね。2人の言う、自分自身について深く思考することは問いを立てる力にも直結するので、就活ではもちろんのこと、社会に出てからも意識して取り組んでいけると良いと思います。

内省する力を磨き、身の回りにある出来事や事象に対して「なぜ?」と思考を深めたり、そこから意味や意義を見出せると、自分の人生に対して濃い意味付けができます。それが習慣になっていると仕事の中で問いを立てるのも上手くなりやすいし、抽象度の高い問いと日々向き合っている経営者と対峙しても話が合いやすいですね。

就活は時間をとって、自分の過去を振り返り人生の意味付けを考える絶好の機会なので、是非学生のうちから、内省をして問いを立てる力を磨いてほしいですね。

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