INTERVIEW
20代で新規事業をつくる。「0→1」を成功させる考え方とは?
多くの学生が憧れる新規事業開発に求められる素養とは、どのようなものなのなのか? 今回は、国や業界をまたぎ、40以上の事業を展開するレバレジーズに注目。同社は、年に10以上の新規事業をつくり続け、投資額も年間で数百億円。その成功率は80%を超えるといいます。実際に新規事業に携わっている1年目、4年目、7年目の20代社員3人から、新規事業を成功させるための仕事への向き合い方について聞いてみましょう。
【謝礼あり】読後アンケートご協力のお願い(計6問・所要時間1〜2分)
SPONSORED BY レバレジーズ株式会社
話し手
布野
レバレジーズ株式会社
マーケティング部プロダクトマネージャー
有田
レバレジーズ株式会社
マーケティング部プロダクトマネージャー
本澤
レバレジーズ株式会社
新卒採用支援事業部 責任者
SECTION 1/2
20代新卒で新規事業に抜擢されるためには
編集部:新規事業に興味のある学生は多いですが、誰しもが入社した会社ですぐに新規事業を担当できるわけではありません。では、実際に抜擢されるためには、具体的にどのような行動をとれば良いのでしょうか。レバレジーズに入社してすぐ新規事業を任された新卒1年目の布野さん、新卒2年目から新規事業に携わっている有田さんから、抜擢された経緯を伺い、その行動の共通項を探りました。
⸺布野さんは入社1年目から新規事業を任されているとは驚きです。どのような理由で抜擢されたのでしょうか?
布野:内定者インターン時代に、僕が担当していた既存事業のマーケティングでの成果を評価してもらえたこと、就活時代から一貫して「新規事業をやりたい」と言い続けていたことを買ってもらいました。「僕がやりたいこと」と「レバレジーズがやりたいこと」がマッチした結果だったと思います。
早くから新規事業に抜擢されたことは、今後のキャリアにとってすごく良かったと感じています。結局、「新規事業を作る」スキルは、経験してみないと身につかないからです。
⸺経験しないと身につけられないスキルとは具体的に何ですか?
布野:物事を進める上で「当たり」をつけ、スピード感を持って意思決定するスキルです。
例えばサイトの設計では、期日までにやりたいことを全部実現できればベストですが、実際は予定通りに進みません。そのため、機能の取捨選択をするのか、期日を延ばして再調整するのかといった意思決定を、自分に開発スキルがない中でも的確かつスピーディにしていかなければ、ビジネスチャンスを逃すことにもなりかねないのです。
また担当になった新規事業の戦略策定では、競合が強かったため、どのような切り口で入れば最速でシェアを獲得できるのか確信がありませんでした。フレームワークを使って策定した戦略も、クライアントにヒアリングをしてみるとニーズや課題が異なっていたため、大きく変更したこともありました。さらに戦略を決めたあとは、営業や開発、デザイナーなど多方面を巻き込みながら進めていくので、自分の意思決定の責任の大きさを感じました。
難しさを感じることもありますが、今後も新規事業に携わり続けるためにも、早いうちからこうした経験ができるのはありがたいですね。
⸺有田さんのこれまでのキャリアについて教えてください。
有田:セールスとして入社し、1年目は新卒の就職支援サービス「キャリアチケット」の法人営業をしていました。2年目でWebディレクターとしてマーケティング部へ異動し、当時の新規事業「キャリアチケットスカウト」のプロダクトマネージャー(PdM)にアサインされました。
⸺セールスからPdMという異色の経歴ですね。しかも新規事業に抜擢されたということですが、なぜでしょうか?
有田:セールスを1年やってみて、「お客様から見えているサービス」と「サービスの実態」はまったく異なることを知りました。セールス視点で気づいた、より良いサービスを作るための改善提案を上長に伝え続けていたところ、新規事業のPdMポジションを打診されました。
はじめにセールスを選んだのは、現場を知らない状態でいくら理論を学んでも、何も価値を出せないと感じていたからです。大学時代は統計学を専攻していて、事業やブランドなど抽象度の高いものを数値化して伸ばしていく方法について学んでいたのですが、「それだけだと机上の空論だ」と強く思ってしまったんですよね。
広告代理店で長期インターンをしていたこともあり、就活当初は広告やコンサルも見ていましたが、事業をつくるためには現場を知ることが大切だと気づいてからは、ベンチャーや事業会社に絞るようになりました。なかでもセールス職なら、いずれ事業づくりに携わる上で必要なお客様のニーズを理解することができるだろうと考えたんです。
実際、レバレジーズに入社して、まずセールスでお客様の声を聞いたからこそサービスの改善提案をすることができたので、この考えは間違っていなかったと感じています。
編集部:2人の若手社員のインタビューから、新規事業に抜擢されるまでに、まず「やりたい意思を表明する」、次に「やりたいこと/やるべきことを発信する」というフローを辿っていることがわかります。
新規事業では「何をやるか?」がほとんど決まっていないことが多くあります。だからこそ、新規事業をやりたいという意思だけでは、誰も動かないし、ましてや抜擢もされない。抜擢されるためには「何をやりたいのか?やるべきなのか?」まで解像度を高くもつことが重要なのです。
また、布野さんのインタビューからは、新規事業に携わりたい人にとっては、早いうちから抜擢されることが重要だということも読み取れます。新規事業を経験しないと身につかないスキルがある以上、若手のうちから経験しているほど、周りと差をつけることができるからです。
新規事業に興味がある学生は、入社1年目から「新規事業をやりたいという意思を表明」するのはもちろん、「何をやりたいのか?やるべきなのか?」を常に考え発信し続けることを意識してみてください。
SECTION 2/2
20代新卒が新規事業を成功させるためには
編集部:次に、経験もスキルもない20代の若手が新規事業を成功させるためのノウハウを紐解いてみましょう。
現在、多くの学生に利用されている新卒就活サービスの「キャリアチケット」。同サービスの立ち上げからこれまで携わっている本澤さん、そして近年リリースした同サービスのスカウトアプリを成功させた有田さんのインタビューから、新規事業を成功させるための極意に迫ります。
⸺新規事業はすぐに軌道に乗ったのですか?
有田:いいえ、最初は結果が出ませんでした。レバレジーズでアプリ制作をするのは初の試みで、社内にナレッジがありませんでしたし、プロジェクトを進めるための人的リソースも足りていませんでした。トライアンドエラーを繰り返し、1年かけてやっとリリースできたと思ったら、当初の会員登録者数が66人しかいなかったんです(笑)。事業は世に出してからが勝負なんだと痛感しましたね。
その後、様々な施策を実施し、今年の4月には登録者数が6万人を突破しました。業界1位の企業でも3〜4年はかかっているので、正規版のリリース後たった10ヶ月でここまで成長したのはすごいスピードだと思います。
本澤:キャリアチケットを立ち上げた時も、想像していたよりも失敗が多かったです。学生時代に一度事業づくりを経験していたので、もう少しうまくいくかなと思っていたのですが……。
苦労したことは大きく2つあって、ひとつは新卒採用領域ならではの、PDCAの回しづらさです。学生の悩みは6月と8月で全く異なるので、事業として6月にうまくいかなかったことを8月に改善するということはできないんです。そのため1年目は、時期ごとの失敗をすべて経験しました。
もうひとつは、「当たり前の基準」を決めること。簡単に言うと「今どこまでできていれば、十分だと言えるのか」を決めることです。例えば、顧客に対して提供すべき価値は何か、果たしてそれは本当に価値と言えるものなのかといった仕事の基準。当時は、僕たちが問題視していたことに本気で取り組む競合がいなかったため、自分たちで日々仕事の基準を上げながら、圧倒的な速度で事業を成長させることに必死でした。
⸺新規事業を成功させるために何を大切にしましたか?
有田:「自分たちにしか出せない価値」を改めて定義しました。キャリアチケットスカウトは自分の将来を言語化したい学生と、自社に合う人材を見つけたい企業のマッチングを行う機能を持つ、「価値観でマッチするスカウトサービス」を謳っています。しかしこの「価値観」の抽象度が高く、ユーザーに伝わりきっていなかったため、いちから再定義を行いました。ユーザーヒアリングやテストを繰り返したり、言語化のためにまったく違う業界のマッチングアプリを調査したりもしましたね。
加えて「今まで市場がどう伸びてきたのか」を知ることも大切です。就活市場は、大手人材サービス企業が1990年代頃から地道につくりあげてきましたが、数十年経った今、就活の当たり前も変化してきています。そんな市場で新参者としてトップを目指すならば、そもそも就活とは何かという概念から捉え直し、業界を変えていくことを考えるべきでしょう。この点に関してレバレジーズは、社員全員が熱量を持って取り組んでいるという楽しさがありますね。
本澤:新規事業は「誰もやったことがないこと」に挑戦する仕事です。なので、新しいものをつくるために、まずはやってみること。そして価値を最大化するために、今あるものを変える勇気を持つことが大切だと思います。
キャリアチケットに携わってからの6年を振り返ると、1年目は失敗の連続でしたが、2年目はその経験を糧に大きな成果を出せました。3年目で拡大期を迎え、関西や東海、九州に支店を6つ立ち上げました。そして「よし、ここから業界1位をとるぞ」と意気込んでいた4年目に入るタイミングで始まったのがコロナ禍です。
当時は多くの企業が現状を保つのに必死で、投資もままならない状況だったため、僕たちが構想していた施策もすべてストップせざるを得ませんでした。でもこの情勢をきっかけに「新卒採用の意味」をものすごく考えさせられました。企業が新卒採用を行う理由は、今すぐ何かを変えたいわけではなく5年後、10年後の会社の未来をつくる人材を求めているのだと。ただの人材獲得ではないんです。
また「事業を成功させたい」というだけではなく、「業界そのものをより良くしていきたい」という思いも持つようになりました。そのために、今やっていることが本質的に意味があるのかどうかを徹底的に考える習慣が身につきました。
加えて、高い目標を掲げることも重要です。それを身をもって感じたのは、入社2年目のときでした。とことん失敗した1年目を乗り越え、2年目に自分たちの掲げた目標は昨対比1,200%の実績という、今考えてもあまりに無謀で現実味のない数字でした。
ですが、その非現実的な目標があったからこそ、全メンバーが決して守りに入ることなく、常にチャレンジングな姿勢でやり抜くことができたのだと思います。結果、昨対比1,300%の実績を実現し、全社総会ではベストチームを受賞することができました。
編集部:2人のインタビューから、新規事業成功のカギの一つは、市場についても自分たちのサービスについても「前提から捉え直し続けること」だとわかります。すでにたくさんのサービスが世にある中で、顧客にとって新しい価値のあるものを作らなければ、新規のサービスが選ばれることはありません。
また、立ち上げ直後から急成長している点にも注目すべきでしょう。一般的に、大企業になればなるほどイノベーションのジレンマにより新規事業を立ち上げ、成功させることが難しくなるとされています。
そうした中で、レバレジーズがメガベンチャーになった今でも、絶えず新規事業を生み出し、成功させ続けられているのは、新規事業を生み出しやすくするための仕組みがあるからです。一つは独立資本による経営の自由度、もう一つは既存事業の安定的な収益による金銭的な投資余力が挙げられます。
しかしこれはあくまでも「仕組み」に過ぎません。実際に急成長を実現できているのは、これまでのノウハウの蓄積とそのノウハウを活かして新規事業を成功させられる優秀な社員が揃っていることが大きな要因であることは間違いありません。新規事業を作りたいと考えている学生にとって、レバレジーズはそのスキルを磨く絶好の環境にあると言えるでしょう。
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