INTERVIEW
外資系コンサルからベンチャーへ。キャリアの仮説検証から見つけた“人生のテーマ”

Goodfindが各社で活躍する社員の就活や現在の仕事を深掘りする「Goodfindが行く!OBOG訪問」。今回は、京都大学大学院を卒業し、アーサー・ディ・リトルに新卒入社後、現在はスローガンで活躍する板橋典さんにインタビュー。新卒で外資系戦略コンサルファームに入社し、1年7か月でベンチャー企業に転職した決断の理由や、その背景となる板橋さんの“人生のテーマ”について深掘りしました。
【謝礼あり】読後アンケートご協力のお願い(計6問・所要時間1〜2分)
話し手

板橋 典
スローガン株式会社
Goodfindセミナー講師/選抜コミュニティ運営責任者
SECTION 1/4
新卒で外資コンサルを選び、「得意なこと」を仮説検証
⸺学生時代に取り組んだことを教えてください。
板橋:学部生時代は、アメフト部のアナライジングスタッフとして活動に熱中していました。学業面では化学工学を専攻し、研究テーマとしてデータ分析や機械学習を扱い、大学院にも進学しました。ただ、機械学習や生成AIを本格的に活用するには、Googleのような資本力をベースとした大規模な計算能力が必要なため、研究や理系就職の道は選択肢が狭いと思い、修士修了後はビジネス職に就く道を選びました。
修士1年の4月頃からは、スローガンでインターンを始めました。元々Goodfindユーザーで、イベント参加時に誘われたことがきっかけです。修士2年の頃にはセミナー講師を務めるようにもなりました。

⸺就活はどのように進めましたか? また、キャリアについて当時考えていたことを教えてください。
板橋:就活は学部4年の冬から開始し、メガベンチャーやコンサルを中心にサマーインターンに参加しました。ロジカルに考えることやケーススタディが得意だったので、本選考はコンサルを中心に受け、最終的にアーサー・ディ・リトル(以下、ADL)に内定承諾しました。
当時は仕事を頑張るための根本的な要素として、「得意なこと」と「やりたい・やるべきと感じること」の2つがあると考えていました。後者も考慮した方が良いことは薄々理解しつつも、仮説検証が難しいと感じていたので、まずは自分の「得意」を仮説検証しようと思い、コンサルを選びました。
実際、相性の良いプロジェクトでは自身の1つ上のポジションに近い役割を任されることもあったので、コンサルは得意な仕事であると確信しました。
SECTION 2/4
「人の可能性」と「新産業」―ミッションが決め手になった転職
⸺コンサルが得意な仕事であると感じていたにもかかわらず、なぜスローガンに転職しようと思ったのでしょうか?
板橋:得意な仕事だった一方で、会社の方向性やプロジェクトの目的に違和感を覚えることもありました。得意だけではなく、やりたい・やるべきと感じられることも、仕事を頑張る上で必要だと実感したということです。
就活中に事業会社のサマーインターンに参加した経験から、面白い事業に携わることへの関心もずっと持っていたのですが、人員募集と転職希望のタイミングが重なることは珍しいので、思い切ってチャンスに飛び込みました。
⸺スローガンを選んだ決め手は何でしたか?
板橋:ちょうど大学発ベンチャーキャピタルが出てきたような時期で、若い人の挑戦が重要だという社会的な風潮の興りを感じていました。振り返ると大学での日々は楽しかったので何か恩返しをしたいとも思っており、「学生」や「新産業」というキーワードが頭の中にあったんです。スローガンのミッションである「人の可能性を引き出し 才能を最適に配置することで 新産業を創出し続ける。」の良さを改めて感じたのが決め手でした。

SECTION 3/4
多様なユーザーとの対話が深める、「伝え方」の探求
⸺スローガンでこれまでに経験した業務と、現在の担当業務を教えてください。
板橋:入社後はCEO直下の部署で1年ほど、マーケティングの投資機会調査や会員システムの改修、自社採用など、横断的なプロジェクトに携わりました。
その後は、ユーザーとの面談を通して学生のニーズを把握し、Goodfindを信頼してもらうための土壌を作る仕事をしています。選抜コミュニティであるGAP京都の運営やGoodfindのセミナー企画が中心業務です。Goodfindの関西チームのリーダーとして、10名弱のインターン生のマネジメントも担っています。
⸺仕事の中で成長を実感したポイントはありますか?
板橋:インターン生をマネジメントする中で、ロジックで考え最後は自分で決めてほしいというスタンスは変わらないものの、心理的な迷いにも寄り添えるようになったと感じます。また、学生の意思決定をサポートしていく中で、自分の説明と相手の納得のメカニズム、つまりは「どうすれば相手に伝わるのか」をテーマとして追及していきたいと考えるようになりました。
多面的に考える能力は幼い頃からありましたが、自分の考えを伝えて相手に動いてもらうことに苦手意識があり、鍛えていきたいポイントでした。中高の寮生活や大学のアメフト部など、100人を超える組織に属する中でも周囲を動かすことに苦労し、この意識が強まっていった記憶があります。
実は、大学でデータ分析や機械学習を学んだり、コンサルティングファームに就職したりしたのも、自分の考えを相手に伝える手法を学びたい・増やしたいという背景があったのだと思います。一方で、ADLで携わったビジョン策定のプロジェクトでは、ロジックだけでは人は動かず最後は感情次第なことも痛感しました。
こうした想いやテーマは、私の日々の小さい気づきに興味を持って一緒に深めてくれるスローガンだからこそ発見できたのかもしれません。

⸺板橋さんが追求する「どうすれば相手に伝わるのか」というテーマと、日頃の業務との結びつきはありますか?
板橋:多様なユーザーに触れる機会が日常的にあるため、密接に結びついていると思います。例えばセミナーの企画では、参加者が納得できる説明の仕方や、自分の見方や考え方を再現可能なものとして伝える方法を考えています。
自分で考え、納得度が高い状態で最終的に自分で選択できる人が少しでも増えれば、社会は良くなっていくでしょう。学生自身が自走してキャリアを考えられるように、対等な立場でユーザーと話し、セミナーやUXを設計しているため、伝え方やワーディングに関しては気を配っています。
⸺最後に就活生の方にメッセージをお願いします。
板橋:突然ですが、皆さんが通う大学の教育理念はご存知ですか? 各大学が制定していてそれぞれのカラーが出ると思っているのですが、私の母校である京都大学はその一つに「対話を根幹として自学自習を促し」という一節があります。
「対話を根幹とする」というのが重要で、様々な人と対話を重ねながら自らの意思で将来を決めてほしいと思います。Goodfindとしてそのサポートをしていきますので、困ったらぜひ頼ってみてください。

SECTION 4/4
後輩におすすめしたい一冊
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