INTERVIEW
AIの社会実装をリードしてきた3人が今、就活生なら重視する3つの視点

AIはもはや「便利ツール」という域を超え、事業を何倍にもレバレッジさせるための「必須装備」となりました。このような時代、新卒ではどのような環境に進めばよいのでしょうか?今回は、グローバル企業や国内メガベンチャー、最先端AI企業でAIの社会実装をリードしてきた3人にインタビュー。彼らがもし今「就活生」だったら、どのように企業を選ぶのか、3つの視点を深堀りします。さらに、AIを確かなビジネス価値へと転換するための思考法を紐解きます。
【謝礼あり】読後アンケートご協力のお願い(計6問・所要時間1〜2分)
SPONSORED BY 株式会社kubell(旧Chatwork株式会社)
話し手
桐谷 豪
株式会社kubell
執行役員CSO 兼 ビジネスディビジョン長
舩生 武尊
株式会社kubellパートナー
事業企画ユニット 事業開発グループ
上田 隼也
株式会社kubell
プロダクトディビジョン AIプロダクトグループ
SECTION 1/5
AIイノベーションの「中心地」を求めて
⸺AIを活用した事業やシステム開発の最前線で活躍されているお三方は、どのようにしてその道のプロとしてのキャリアを築いてきたのでしょうか。

桐谷:私は学生時代に従業員第一号としてスタートアップ企業に入社し、ハイグロース期を経験しました。始まりは「スタートアップってかっこいい」という純粋な好奇心でしたが、自らの手で事業を加速させる経験を通じて、すっかりその面白さの虜になっています。
その後、時代の転換期を牽引するようなイノベーションの中心にある企業に身を置くことで、「ヒト・モノ・カネ」が集まり、ビジネスパーソンとして飛躍的な成長ができるという考えから、AI、ブロックチェーン、AR/VRといった領域を検討し、AIに注力すべきだと予測。GoogleやNVIDIAから投資を受けた日本のAIベンチャーであるABEJAに飛び込み、本格的にAI分野でのキャリアをスタートさせました。
この判断は結果的に大正解だったと思っています。海外のビッグテックや国の研究機関との共同プロジェクトなどを経験する中で、AIが人類の歴史において極めて重要なイノベーションの中心になることを確信しました。
⸺AIベンチャーからなぜkubellに入社されたのか気になります。
桐谷:前職にいた2019年当時、論文を通してAI言語モデル(GPT)の存在を知り、私は大きな衝撃を受けました。当時、テキストを扱うAIが急速に進化しており、自然言語処理の重要性を痛感したのです。この技術がいずれチャットUIとなり、一般ユーザーも使いやすい形で公開された瞬間に爆発的なブームが起きる。AIによるイノベーションが次々と生まれる未来を、当時すでに確信していました。
その時代に突入した際、一番AI時代のインパクトを生み出せる会社はどこか、私は考えました。AIモデルが進化し続けることを前提とすれば、アウトプットの質を左右するのは、自然言語データの質と量。AI時代に重要となるのは、人の意思決定に関する質の高いテキストデータです。そのデータを豊富に持ち、かつユーザーが日常的にAIと対話しながら情報が蓄積され続けるチャットUIを備えたプラットフォームがある企業を当時、徹底的に洗い出しました。その結果、株式会社kubell(当時 Chatwork株式会社)に入社することを決めました。
SECTION 2/5
Googleで感じた、スマートさだけでは解けない日本の課題
⸺舩生(ふにゅう)さんのキャリアについて教えてください。
舩生:私は、キャリアの出発点として社会の主要な構成要素である「ヒト・モノ・カネ」に関わりたいと考えていました。まず「カネ」を深く理解するため、新卒で証券会社へ入社。その後、働く「ヒト」の可能性に強い関心を抱き、リクルートに転職しました。そこでは、事業創造のダイナミズムを肌で感じたいと考え、地方の中小企業から都心の大企業まで、幅広いビジネスに携わり、ありがたいことにいくつかの表彰もいただきました。
そして、さらなる成長を求めてGoogleへ。グローバル企業の代表格である同社では「きっとすごいものが見れる」と思っていましたが、その想定を超えてくる世界の最先端を見ることができました。人も、組織も、プロダクトも、「仕組みの力で“世界を変える”とはこういうことか」と、衝撃を受けたのを覚えています。
⸺衝撃を受けたGoogleから複数のスタートアップを経てkubellへジョインされた理由は何でしょうか?
舩生:Googleは、いわば「Techを使いこなせる人」が、「Techを使いこなせる顧客」のためにビジネスを作る場所。もちろんGoogleプロダクトのすべてがそうではありませんが、少なくとも私が担っていた役割は「Techの力で顧客の課題を解決するサイクルを回す」ことでした。その中で、次第に「Techだけでは届かないラストワンマイル」のもどかしさを感じ始めたのです。
スマートさだけでは届かない、もっと泥臭くて根深い日本の社会課題に、手触り感を持って挑みたい。「次の世代が笑顔で生きられる社会をつくるにはどうすればいいのか?」。私には5歳になる息子がいることもあり、そのような思いが沸々と湧き上がってきました。
日本の企業の99.7%を占める中小企業は、この国を元気にするために、必要不可欠な存在であり、最大の原動力でもあります。日本の屋台骨である中小企業の活性化こそが、日本の、そして息子の未来をつくることに直結する。その中心地であるkubellで全力を尽くしたいと考えました。
SECTION 3/5
「解き方」より「何を解くか」。たどり着いた課題解決の価値
⸺上田さんはエンジニアであり、AI領域のプロとしても活躍されていますが、当初からこの領域に注目されていたのでしょうか?
上田:私は「機械学習・ビッグデータ・AIをいかにビジネス価値へ転換させるか」を一貫して追い求めてきました。一社目では、機械学習エンジニアとしてメルカリへ入社。C2Cプラットフォームが保有する多種多様なビッグデータと、グロースフェーズでAI活用・AI組織立ち上げを経験できる環境を求めて、この会社を選びました。
メルカリでは技術リードとして規約違反監視システムの開発を推進し、従来のルールベース検知と比べて検知範囲を約5.5倍に拡大するなど、AIの事業貢献を徹底的に追求しました。この取り組みはMLOps ※ をテーマとした国際会議でも論文が採択され、AIによるプロダクト貢献を軸に社会実装する醍醐味を知りました。
その後、機械学習エンジニアとして働く中で「いかにして良質なデータを集めるか?」というテーマに興味が湧いたことから、同じ志を持つ友人に声をかけ、「Human-in-the-Loop 機械学習」という技術書の翻訳・監修も行いました。AIを単なる技術に留めず、社会課題を解くための道具として捉え直すことができました。
その後、機械学習チームの立ち上げ期であったPayPayに転職した際に、この認識はさらに確信に変わりました。PayPayでは技術リード兼エンジニアリングマネージャーとして、金融という高度な領域で機械学習の活用戦略を統括しました。執行役員への機械学習の戦略立案も行う中で、AIを利用して技術的に「どう解けるか」ではなく、「何を解くべきか」というビジネスの課題設定から解決までに焦点を当てるべきだと確信したのです。
そして、この「課題解決」への情熱こそが、kubellへの参画を決めた最大の理由です。kubellは、日本社会の根幹である中小企業が抱える労働力不足という、巨大で深刻な「課題」に挑んでいます。
※MLOps:機械学習(ML)モデルの開発、デプロイ、監視のプロセスを自動化・効率化することにより、安定した機械学習の価値提供を実現する手法
SECTION 4/5
データの堀、問いの価値...。プロが注目するAI時代の企業選び
⸺そんなAIの進化に向き合うキャリアを歩まれてきたお三方が、今就活生だったらどのような視点で企業を選びますか?
◇独自データを保有し、ビジネスへの利活用を重視する会社か

上田:私は「独自のデータを保有し、ビジネスへの利活用」を何よりも重視している会社を選びます。これは、私のキャリアで一貫して選んできた軸でもありますが、独自のデータを保有していることは、昔よりも次元が異なるレベルで価値が増してきているからです。
企業が持つ独自のデータ資産が、競合他社に対して強力かつ持続的な競争優位性(参入障壁)となる概念を一般的に「Data Moat(データの堀)」と呼びます。この概念は特にテック企業の間で提唱されてきましたが、AI全盛期である今、Data Moat はAIのポテンシャルに大きくレバレッジを掛けることが可能です。また、「堀」という名の通り、他社との大きな差別化要因にもなり得ます。
そして「データの堀」は一朝一夕では構築できません。AIの価値を最大限発揮するための良質なデータが絶えず蓄積され、それが利便性としてユーザーに還元される仕組みを持つ企業、私にとって、それがkubellでした。
例えば、当社のビジネスチャット「Chatwork」は長年のやり取りが「過去の意思決定のログ」として蓄積されている点に堀があります。この膨大な業務データがあるからこそ、AIは「その会社特有の文脈」を理解した高度なアシストが可能になり、後発のツールがデータゼロの状態から追いつくことは困難になります。
つまり、単に便利で手放せないサービスであるかという点ではなく、「使えば使うほどデータが溜まり、他社との性能差が開いていく構造」があるかどうかを見極めることが重要です。

◇「問いの価値」を何よりも重視する会社か
舩生:私は「問いの価値」を何よりも重視している会社を選ぶと思います。AIの進化により「課題をどう解くか」は誰でも同じような答えを出せる時代になりつつあります。だからこそ、「何を解くべきか」「なぜ解くべきか」という問いの価値が高まっています。

米国の実業家ヘンリー・フォードの逸話で有名な「もっと速い馬が欲しい」という要望に対して、言われた通り「速い馬」を育てるのではなく、「移動の速さ」という本質的な課題を見抜き、「車」という新たなアイディアへと昇華させられるか。AIにより様々な解答らしきものが並べられる中、このように問いの本質を見極める力が、私たちには求められているのではないでしょうか。
どんなに高性能なAIがあっても、解くべき「問い」が間違っていては意味がありません。AIのパフォーマンス、ひいては事業の価値は、この「問いの価値」で決まります。だからこそ、誰もが諦めていたような「難解で本質的な問い」にあえて向き合い、それを泥臭くても真摯に解こうとする会社を選びたいです。
そうした「問い」が存在し、単にやることを設定するのではなく、「問い」の設定が求められる場所でこそ、AIは単なるツールを超えた「発明」へと昇華し、BizDevとして代替不可能な価値を発揮できると思います。
◇AIの進化を前提としたビジネスモデルを構築している会社か

桐谷:AIの進化を前提としたビジネスモデルを構築しているかという部分を見ます。AIを使って仕事をすることは大前提であり当たり前なので、社員がAIを使っていない会社はもはや選択肢から外すべきです。その企業の事業やプロダクトそのものにAI技術が組み込まれているかどうかが重要なポイントです。
なぜかというと、AIを事業に組み込まない場合は1.2倍〜1.5倍程度の改善であるのに対して、AIの進化を変数として事業やプロダクトに組み込むことにより、一気に3倍〜100倍といった革新的な効率化が起こるためです。このような進化に伴い圧倒的なスピードで改善したり、伸びていったりするような事業・プロダクトを持つ企業に身を置きたいです。
実際の就活の場で、AI戦略について質問してみると良いと思います。事業戦略・経営戦略に組み込まれている会社と、単に「AIを使いこなす」と言っている会社との明確な違いが読み取れるのではと思います。
また、前者のようなAIを事業に組み込んでいる会社では、従業員のAIの技術進化に対する感度も高いので、社内での活用度も相関的に高いです。今業務にどのようにAIを使っているのかざっくばらんに聞いてみるのも良いかもしれません。
SECTION 5/5
AI時代の醍醐味。ビジネスの「ルール自体」を変える面白さ
⸺最後に、現在のお仕事やkubellで働いて感じるBizDev×AIの醍醐味を教えてください。
舩生:現在はBPaaS(Business Process as a Service)の事業開発として、「中小企業の『面倒くさい』をAIと人の力で丸ごと解消する仕組みの構築」に向き合っています。
従来型のツールを入れるだけでは、現場に「学習コスト」という新たなペインを生みだします。かつては人がシステムに合わせて入力するのが当たり前でしたが、特にLLMの登場以降、ユーザーはもう「面倒な入力」を我慢できなくなったのは明白だと思っています。とはいえ、AIだけですべてが完結するわけでもない。ただし、AIを無視することもできない。だからこそ、AIと人を組み合わせて、システムの存在を意識せずにユーザーが自然に使える仕組みを泥臭く作り上げる必要があると考えています。
特にAI時代のBizDevの醍醐味は「問い」を検証するPDCAを高速で回せること。仮説を立ててはすぐ試す、その繰り返しで「問い」自体がどんどん深まっていく。このプロセスが何より楽しいです。
また、この仕事の面白さは「ルール自体を作ることができること」です。今まで「時間をかけて人がやるしかない」と諦めていた業務がAIなら一瞬で終わる。そうなると、ビジネスの前提が覆り、価格や売り方、そもそもの仕組みも全部変えられる。ある意味で発明に近い感覚を味わえる仕事だと思います。

上田:私は、kubellのプロダクト領域で現在複数のAIプロジェクトを推進しています。現在、ChatworkにAI機能を統合していくプロジェクトの中で、AIと相談したり、AIにチャット内容をまとめてもらったりする機能を開発しています。例えるならば、チャットツールの中に自分の秘書がいるようなイメージです。
普段使っているプロダクトに「こんな機能があれば便利なのに」と感じたことを、自ら実装できる。そして、それがプロジェクトの価値向上に直結することは、非常に刺激的な経験となるはずです。kubellでは、このようにエンジニアという職種に縛られない働き方で、プロジェクト推進に必要なタスクを柔軟に拾いながら、楽しく創造的に日々仕事に取り組むことができています。当社のミッションは「働くをもっと楽しく、創造的に」。AI時代においては、まさにこの「楽しく、創造的に働けること」こそが、もっとも重要な資質になると考えています。
桐谷:私は2022年11月30日に、ChatGPTがリリースされた瞬間にAI関連の新規事業をkubellで立ち上げました。その後、BPaaS事業の責任者としてゼロイチの戦略立案から実行までを担い、現在はCSOとして経営戦略を統括する立場です。AIに職業人生をかける思いで入社したので、AI×BizDevの世界のど真ん中で勝負できているのは本当に幸せです。
AI時代のBizDevの醍醐味は、世代を跨ぐ大きな課題に挑戦できることにあります。世界に先んじて人口減少フェーズを迎えている日本が、どう経済を成り立たせていくか。このタイミングで課題解決ができれば、将来的に人口減少フェーズに移行していく他の国々に対しても有効な解決策を提示できるはずです。とてつもなく大きく難しいチャレンジに身を投じて、世界を変えたいと思っている方にkubellは最高の機会を提供できると確信しています。
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