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INTERVIEW

大手でもスタートアップでもないから叶う、裁量権と社会的影響力の両立

若手のうちから裁量権を持って働きたいから、大企業のような年功序列の環境は自分には合わなさそう。一方でせっかく働くならば、多くの人に良い影響を与えられるような規模感の仕事をしたい。今回お話を伺ったのは、業界で確固たる地位を築いている企業に勤める髙橋さん。若手の頃から支店長や経営に関わる仕事を経験してきた髙橋さんに、裁量権と社会的影響力の両立を目指す方にとって参考となるキャリア選択について伺いました。


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話し手

髙橋 謙介

髙橋 謙介

アイペット損害保険株式会社
本社/収益管理部

SECTION 1/4

日系大手、外資系、コンサル、ベンチャー…事業をつくる「地力」を磨くためには

⸺就活では日系大手から外資系、コンサル、ベンチャーまで幅広く見ていて、実際に外資系メーカーの内定も獲得していたそうですね。どのように就活を進めていましたか?

髙橋:私は大学院卒ですが、学部4年生のときにも研究室の先輩たちにくっついて企業説明会などを聞きに行っていました。当時は一般的な理系の院生が就職する、メーカーやエネルギー、インフラなどの日系大手を中心に見ていましたが、結果、自分には合わないことを実感しました。

私自身は日本の大企業で出世していくよりも、自分で会社や事業を立ち上げることのほうに興味があり、その目標に向かうためには、若いうちから責任を伴う様々な経験をして、地力をつける必要があるとわかったのです。そこで修士1年生からの就活では、年功序列ではなく若手から裁量権を得られる会社に目を向けました。

コンサルも年収が高く、ビジネススキルを早めに身につけられる点から、MBBのインターンに参加したり本選考を受けたりもしていました。一方で、私自身コンサルという仕事自体に強い興味があったわけではなかったので、同じビジネススキルが得られるなら事業会社の中で実際に事業を回す経験をしたほうが、自分の今後に活かせるのではと考えていました。

⸺会社・事業づくりに興味を持ったきっかけは何でしたか?

髙橋:父が自営業、母が自宅でピアノの先生をしていたのもあって、自分で事業を行うことを身近に感じていました。

実際に学生時代には友人たちと、当時流行っていた「台湾かき氷」のフードトラック運営という、スモールビジネスの立ち上げもしてみました。不運にもその年の夏、仙台は記録的な降雨と冷夏に見舞われ、ビジネス自体は失敗に終わってしまいましたが……。リスク管理や資金管理の重要性を学んだだけでなく、仲間と協力して車を改造したり、商品開発をしたりといった事業づくりの楽しさを味わえた良い経験だったと思います。

SECTION 2/4

「ニッチ」は社会を変える力を秘めている

⸺事業会社の中では、どのような会社を受けていたのでしょうか?

髙橋:日系大手が自分に合わないとわかった時点で、反対に一般的な就活生が知らない業界や会社を見てみようと思って、外資系企業やベンチャー企業を探しました。特に独自の技術を持っていたり、まだ世界に数社しかないビジネスを展開していたりする会社を受けていました。例えば油田探査用の計測機械の開発製造を行う多国籍企業や、日本でも有名な香料メーカーなどです。実際に外資系の産業用ロボットメーカーに内定しました。

一方で、日本にいながら就職できる外資系企業はどうしても大企業になり、私個人が会社や社会に与えられる影響力は限られるというジレンマがあります。そこでGoodfindの講師から希望に合う様々な国内のベンチャー企業を紹介してもらいました。そのうちの一社がアイペットです。

アイペットに興味を持った理由は大きく2つあり、1つ目は多様な人材が集まっていること。以前の親会社がドリームインキュベータだったこともあってコンサル出身者がいましたし、当社はネット販売に強みがあるためマーケティング人材もいます。金融事業でありペット事業でもあるという特色から、公認会計士や税理士、元獣医もいる環境なので、自分と似た属性の人が集まる会社よりも学べることの幅が広がるだろうと考えていました。

2つ目はそもそも「ペット保険」というものを私自身が知らなかったように、ニッチな業界で参入障壁が高いことが魅力的に映りました。

⸺「ニッチな業界だと潰しが効かないのでは」と考える学生の方もいます。

髙橋:後述する私の経験からもわかる通り、ペット保険業界では専門性とともに汎用的なビジネススキルも身につけることができています。

就活時、私はむしろニッチな業界であることをポジティブに捉えていました。特定の顧客層やニーズに特化したサービスを展開する業界では、競合他社が出てきにくくなります。参入障壁が高い業界ならなおさらです。そのため、ニッチな業界では、会社や社員一人ひとりが、市場や業界にインパクトを与えやすい構造があると考えます。

ペット保険を例に挙げると、そもそも保険事業は法律や契約の壁が高く、新しく事業を立ち上げたり、事業を継続推進したりする難易度が非常に高い領域です。そのため先行者利益が大きく、後発組が参入障壁を乗り越えることは困難となります。そうしたこともあり、国内の中高価格帯のペット保険業界で現在大きなシェアを持っているのは当社を含め3社のみです。

加えて、ペット保険に関する法律が整備されたのは2005年 ※1 と、比較的新しいサービスなので、まだ全体の加入率は約2割 ※2 と市場の伸びしろが大きいです。

これは働いてみて実感したことですが、こうした特徴を持つペット保険業界では、アイペットが今後良い商品を生み出し支持を得られれば、業界を牽引する存在として、業界全体を良い方向に変えられる可能性があると考えています。いまだ成功法が確立していない難易度が高い市場と言い換えることもできますが、その分やりがいは大きいと感じています。

また、ペット保険業界に対して踏み込んだ知見を持つ人は、今の日本に何百人もいないのではないでしょうか。若手でも真剣にこの業界のことを考え、成果を出せば、日本の約1500万頭 ※3 のペットおよびオーナーに大きな影響を与えることができるというのは、働く上での面白さにつながっていると思います。

※1 2005年の保険業法改正により、それまで相互扶助団体が扱っていたペットの傷害リスクを対象とする保険が、損害保険会社や少額短期保険業者によって提供されるようになった。
※2 2023年時点で20.2%。株式会社富士経済「2024年ペット関連市場マーケティング総覧」、一般社団法人ペットフード協会「令和5年 全国犬猫飼育実態調査」を基にアイペットで算出。
※3 ペットフード協会が発表した全国犬猫飼育実態調査によると、2024年の犬の飼育頭数は約679万頭、猫は約915万頭。

SECTION 3/4

新卒3年目、たった1人で任された営業所立ち上げ

⸺入社後はどのような仕事に携わっていましたか?

髙橋:半年間の研修の後、営業部の配属になり、新卒から約40店舗の代理店営業を任されました。当社はペットオーナーに直接ではなく、代理店を通じて商品を販売しているため、ペットショップやブリーダーさん、保険相談窓口といった代理店への販売促進支援や、新規代理店の開拓が主な仕事となります。

最初は自分の力不足を実感することも少なくありませんでした。約40店舗すべてに責任を持ち、連絡や販売促進の仕組みづくりを行う必要がありましたが、私のキャパシティを超え、連絡が滞ってしまった結果、代理店の方から私の上司に直接「パンフレットがない」と連絡が入ってしまうということもありました。そうした失敗を反省する中で、自身のプロ意識が磨かれ、行動やコミュニケーションの仕方が洗練されていったと思います。

また一般的な営業と異なり、代理店営業は自分でお客さまに商品を提案するのではなく、代理店の方に販売してもらわなければなりません。各代理店のスタッフさんに、しっかりと自社の商品を売ってもらうには、誰に話を通し、どのような説明をすれば良いのかといった「人を動かす」という視点も、新卒1年目から身につけることができたと思います。

その後、新卒2〜3年目で、1人で静岡営業所の立ち上げを任され、営業所長に就任しました。

⸺そんなに若手から、たった1人で営業所立ち上げを任されたとは驚きです。

髙橋:入社当時、生意気にも営業本部長に「全力でやるので、できるだけ早く、多くの幅広い経験が積める環境がほしい」と伝えていて、実際に新卒1年目から努力していたからこそ、営業所立ち上げのような裁量権と責任が大きな仕事を任せてもらえたのだと思います。

既存の支店は、首都圏や大阪は10人程度、それ以外は5人程度の規模感なので、新卒若手社員が支店長や副支店長になるチャンスは広がっていると思います。

⸺静岡営業所での仕事は、それまでの営業とはどう異なっていましたか?

髙橋:まず私1人でカバーする代理店の数が、静岡全体ということもあり約70店舗に増えました。加えて、以前よりも格段に大きな責任感が必要になりました。それまでは周りにいつも上司や先輩、同期がいて、困ったら相談したり助けてもらったりできる環境でしたが、営業所長となればすべてを自分の責任で決めて実行しなければなりません。そもそも問題が起きないような代理店との関係性づくりに奔走し、すべてを自分ごととして行動するように努めました。

その甲斐あって成果も上がり、1年後には静岡営業所は静岡支店に昇格。私も支店長となり、3人体制となった支店で部下のマネジメントをしたり、自ら予算目標を立てたりと、新たなチャレンジもさせてもらいました。

責任は伴いますが、部下がとても優秀だったこともあり、1人でやっていたときから成果を2倍、3倍に伸ばすことができる高揚感がありました。また、丁寧にコミュニケーションをとるうちに、代理店の方たちと「お客さま」よりももっと深い、ビジネスパートナーとして互いに相談し助け合う関係性が築けていったので、とても楽しく働くことができました。

SECTION 4/4

若手から裁量権と影響力を持って活躍するために

⸺新卒5年目で経営企画部に異動されたとのことですが、どのような経緯だったのですか?

髙橋:静岡支店での仕事が安定してきたタイミングで、自分の仕事の幅を広げられる新しい挑戦がしてみたいと思うようになり、当時会社としての悲願だった社内基幹システムの改修プロジェクトの公募に手を挙げました。そこで経営企画部に所属し、業務の半分はそのプロジェクトのPMOとしてプロジェクト管理を行い、もう半分は経営企画の様々な仕事を幅広く担うことになりました。

商品開発や保険数理業務を担当する中で感じたのは、営業での経験を想像以上に活かすことができるということです。商品開発では実際に商品を販売していた立場からの意見は重宝されましたし、営業部とのリレーションができていたため、営業と腹を割って話したり意見をもらったりできる人材として頼りにされていました。

ほかにも、経営会議や取締役会にも出席して会社や組織がどう動くのかを理解することで、入社当初に考えていた事業・会社づくりに直接的に役立つ経験ができたと思います。

現在は収益管理部で、全社の予算やKPIの統括管理を行っています。他社に勤める自分の同級生を見ていても、私以上に経営に近いポジションで働けている人はあまりいません。当社は社員数700人規模の会社ですが、プロジェクトによっては取締役と一対一で仕事をすることもあり、経営層の考え方や視野の広さを学べる貴重な機会を得られています。

⸺将来は経営に関わりたいと考えている方も多いと思いますが、どうすれば髙橋さんのように、若手のうちから経営に近いポジションで活躍できるのでしょうか?

髙橋:率直に言えば、手を挙げたからといって誰でも経営に関わる仕事ができるとは限りません。アイペットに限らず、すべての会社に言えることだと思いますが、裁量権や責任あるポジションは与えられた目の前の仕事を意志と責任を持って行い、成果を出すことによって初めて掴み取ることができるものだからです。

私自身、入社当初は新卒1年目から経営や財務などに関わって会社づくりの知見を身につけたいと考えていましたが、実際の経営企画はあらゆるビジネススキルの積み重ねによって成り立っている仕事でした。私は営業でそれを十分に鍛えられたからこそ、若手でも経営に関わる仕事で貢献できているのだと思います。

私の営業部から経営企画部、収益管理部というキャリアはほんの一例で、当社では営業を極めるキャリアや、管理系の部でマネジメントを担うキャリアなど、自分の適性や希望に合わせて様々なキャリアパスを描くことができます。目の前の仕事に尽力しながら、自分のキャリアを戦略的に描いていきたいと考える方に合っている会社だと思います。

⸺最後に、今のアイペットに新卒入社する魅力は何だと考えますか?

髙橋:会社の規模感として、大手でもスタートアップでもないからこそ、若手のうちから裁量権と社会的影響力を両立できる点だと思います。

アイペットは会社として成長を続けており、新たな役割・役職が生まれ続けています。しかしまだ大手とは言えない規模感だからこそ、多くの若手に裁量権を得るチャンスがあります。一方でスタートアップではない規模感で、前述したようにニッチな業界で市場全体に対して影響力を発揮できるポジションにいる会社だからこそ、個人が社会に与える影響力の大きさも感じることができるのです。

私も実際に営業では数えきれないほどの代理店の方と接する機会を得て、営業所・支店の立ち上げも経験させてもらいましたし、今では会社を伸ばすために必要な知見を学ぶことができています。それはアイペットだからこそできた経験だと思っていて、自分の「地力」を高めたい、会社や業界にインパクトを与えたいという方には、その機会を与えてくれる会社だと思います。

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