INTERVIEW
「こんな人生になると思ってなかった」周りと異なる選択をした就活生の実体験

Goodfindを活用して就活した人は、最終的にどのような意思決定をしたのか。今回は慶應義塾大学出身の正司颯太さんと、彼のキャリアアドバイザーを務めたGoodfind講師の金谷亮佑へのインタビューをお届け。学生時代はやりたいことがなかったという正司さんが「楽しい社会人生活」と思える会社と出会うまでの過程を紐解きます。
【謝礼あり】読後アンケートご協力のお願い(計6問・所要時間1〜2分)
話し手

正司 颯太
Goodfind2024 卒業生

金谷 亮佑
スローガン株式会社
Goodfindキャリアアドバイザー
SECTION 1/5
ベンチャーに行くのはやりたいことが明確にある人だけ?
⸺まずは正司さんの学生時代について教えてください。
正司:中学ではサッカー部の部長や応援団の団長を務め、組織として大きな目標に向かって一生懸命頑張ることや、自分の意見が全体に反映されることにやりがいを感じていました。高校では一転、組織を引っ張るというよりサポートする側に回ろうと副部長に立候補しました。
大学では特に何かに熱中したわけではありませんでしたが、予備校のアルバイトやサッカーサークル、ゼミ活動など大学生活を楽しみました。
⸺就活はどのように進めましたか?
正司:本格的に活動をはじめたのは3年生の11月でしたが、Goodfindに登録したのは2年生の夏前でした。実は長期インターンに興味があり、サークルの先輩に相談したところ、Goodfindの姉妹サイトのIntern Streetを紹介してもらったんです。
結局長期インターンは稼働時間が取れずできませんでしたが、就活の最初の一歩としてGoodfindの大型イベント「Goodfind Shapers Tokyo(GST)」に参加しました。印象的だったのは、様々な登壇者の方が単なる自社の紹介ではなく、学生が今後歩むキャリアについて各々の目線から熱く語ってくれたこと。そこで聞いた「仕事と人生を切り分けるのではなく、人生の一部として見るべきだ」という講演を強く覚えています。仕事は人生で一番と言って良いほど時間を使うことなのだから、楽しく頑張れるような選択をするべきだというお話に共感しました。
その後、3年生のサマーインターンに応募し、大手数社とベンチャー2社に参加しました。
⸺サマーインターンはいかがでしたか?
正司:参加した中ではベンチャーのインターンが一番面白かったですね。難易度の高いお題を5人1組のチームで解いていくような内容でしたが、自分がいかに成果を出せるか競い合う環境が刺激的でした。
金谷:サマーインターンの傾向としては、大手は自社を知ってもらうための説明や仕事体験の側面が大きいのに対し、ベンチャーは学生の成長を促すプログラムを設けることが多いので、正司さんもそうした感覚を持ったのではないでしょうか。
正司:確かに、大手では説明会の要素を強く感じましたが、ベンチャーでは自分から発信してフィードバックをもらわなければ意味がない、という雰囲気があったと思います。私は後者の方が面白いと感じた一方で、まだ自分がベンチャーに就職するイメージは持っておらず、むしろ少し遠い世界のように感じていました。自分の周りには外資系や大手しか見ていない人ばかりだったのもあり、ベンチャーに行くのは学生時代からやりたいことや成長への想いが明確にある人だけだと思っていたのです。
SECTION 2/5
真のありたい姿は「やりたいことに向かって努力する人」
⸺サマーインターンの後、3年生の11月頃に初めて金谷さんと面談したんですよね。
正司:はい、サマーインターン以降は忙しくて自己分析も企業研究もできていなかったので、今後の就活の進め方を相談しようと面談してもらいました。まずは私の希望や人柄を理解するために、話を丁寧に深掘りしてくれたのが印象的でした。
金谷:最初に正司さんがどんな企業を見たり受けたりしているのか、どんなキャリアを歩みたいと思っているのかを伺いました。当時は外資系コンサルティングファームや大手IT系を見ていたとのことでしたが、印象的だったのが、正司さんが自分のキャリアについて「何かやりたいことに向かって努力している人はかっこいいと思う。でも自分にはやりたいことがないから、とりあえず就職難易度の高いところに行っておいたほうが良いと思っている」とおっしゃっていたことです。この言葉が正司さんの心の中にある本音だなと感じ、ありたい姿に近づけられるようにご支援したいと思いました。
そこで正司さんの就活軸のヒントを一緒に探ろうと、過去の経験を聞かせてもらいました。中学の部活内で喧嘩や意見の食い違いがあり、それからは自分の考えを通すよりも、相手と折り合いをつけながら物事を前に進めることを重視したいという考えに変化したこと。コロナ禍、予備校のアルバイトで生徒を十分にサポートできないことに危機感を覚え、生徒のモチベーションを上げる施策をしたり、メンター同士のミーティングを増やしたりと工夫されたこと。
そうしたエピソードから正司さんが大切にしている価値観や、他者のサポートに一生懸命になれること、努力し成長することへの意欲などを見て取り、コンサルタントが向いている可能性があるのではとお伝えしました。

正司:型にはまらず、私に寄り添ったフィードバックをしてくれたのがとてもありがたかったです。最初に面談した時、私はまだ就活や企業に対する知識も、自分のキャリアへの考えも浅かったと思いますが、即座にアドバイスするのではなく、まずは私がなぜその考えに至ったのか、背景を深く探って言語化や整理をした上で私に合う企業の仮説を立ててくれたので、納得感がありました。
SECTION 3/5
「考える人」から「考えながら動く人」に
⸺実際、正司さんにどのような会社を紹介したのですか?
金谷:一口に「成長」と言っても様々なので、自分に合った成長を見定められるような方向性の異なる3社を紹介しました。その3社は面接でいきなり志望理由を問うのではなく、ガクチカや軸を聞きながら徐々に会社と個人がマッチするかを確かめていくような会社なので、正司さんの就活の段階的にも合うと思ったのです。
正司:私は行動する前に考えすぎてしまうタイプだったのですが、金谷さんから「自分のキャリアに対する仮説を立てたなら検証してみないと前に進めない」と背中を押してもらえたおかげで、紹介してもらった会社の面接を受けるなど行動に移すことができました。
金谷:そうですね、正司さんは就活を通して「考える人」から「考えながら動く人」に変化していった印象があります。その3社の面接を受け終えてから再度私と面談したときには、自分から「就活軸を明確にしたいから壁打ちさせてほしい」と積極的に相談してくれました。
⸺就活がご自身の成長にもつながったのですね。プロジェクトホールディングス(以下、プロジェクトHD)にはどのような点で魅力を感じたのでしょうか?
正司:複数社紹介してもらい選考が進む中、プロジェクトHDの最初の面接で「自分に合いそうだ」と感じました。大きな理由としては3点あり、1点目が若手を抜擢するカルチャーがある会社なので、早くからバッターボックスに立つ経験をたくさん積める点。2点目が、幅広い業界のクライアントに入り込むことで、高いビジネス戦闘力(実行推進力)を身につけられる点です。
そして最後が、当時の人事が私の目標にしたい姿を体現しているような人だったことです。難易度の高い仕事に挑戦し続けた結果、新卒数年目で執行役員に抜擢された人で、憧れると同時に、自分も努力すれば結果を残せる会社なのだとわかりました。
金谷:私も紹介した中で正司さんに一番合うのはプロジェクトHDではないかと感じていました。プロジェクトHDの社員は、皆さん若手のうちから大きな活躍をされていますが、必ずしも天才集団というわけではないと思っています。個々人が頑張る理由を持って努力されており、そうした志を持つ人と一緒に働きたいというスタンスが強い会社なんです。だから迷いながらも「やりたいことに向かって努力する人になりたい」という意志を持つ正司さんが面接で本音で話すことができれば、きっと評価してくれると信じていました。
正司:実際、私は他の企業の面接では猫をかぶってしまうことが多かったのですが、プロジェクトHDでは唯一、最初から最後まで本音で話すことができました。それは自分に合った雰囲気だったからこそだと思いますし、その点でもマッチしていると感じられました。

SECTION 4/5
「大手かベンチャーか」二項対立に惑わされない
⸺当初はご自身がベンチャー行くイメージはなかったとのことですが、プロジェクトHDを選ぶことに迷いはありませんでしたか?
正司:正直「本当に外資系や大手でなくて良いのか?」と迷いはありました。自分の中ではプロジェクトHDが良いと思っていましたが、やはり周りはそうした会社に行く人ばかりだったのが不安で。実は最終面接前の金谷さんとの面談で、もう一度自分の考えを整理する時間をつくってもらいました。
金谷:再度、ご自身の過去の深掘りからしていったんですよね。そうしたら初回の面談よりも、正司さんの想いや欲求がクリアになってきました。なかでも、これまでのご経験で人として大きな魅力を感じる人や、突出した才能を持つ人との出会いが刺激になってきたから、そんな人たちと一緒に働ける環境が良いんだという話を聞いたときに、私もプロジェクトHDは良い選択肢だと思うとお伝えしました。

正司:世間一般では「大手かベンチャーか」という切り分けがされていたので、私自身そこに重きを置いて悩んでいましたが、実際に社会人になってみて、この区分には意味がないことがわかりました。大手でもベンチャーでも、人やカルチャー、制度は会社ごとにまったく異なるので、規模ではなく会社単位で見る必要があるんですよね。
金谷:正司さんの自分を見るレンズと企業を見るレンズの解像度が徐々に上がり、その先に目に映ったのが、たまたまベンチャーのプロジェクトHDだっただけだと思います。逆に「大手だから行く」「ベンチャーだから行く」というのは本質的ではないですよね。就活では「大手かベンチャーか」以外にも、就職偏差値や真偽の定かでない口コミのように、冷静に考えると人生の意思決定の判断基準としては機能しない情報があふれていますが、偏見を持たずに自分自身で合う・合わないを判断することが大切です。

SECTION 5/5
「仕事は人生の一部として、楽しく頑張れる選択を」
⸺正司さんは現在、どのような仕事に関わっていますか?
正司:コンサルタントとして大手メディア企業のシステム運用支援や新規事業開発の推進支援に関わり、クライアントの疑問や課題の解決を支援しています。配属直後から資料作成だけでなくクライアントと直接ディスカッションする機会が多かったり、上司やクライアントに自ら改善案を提案したりと、就活中に思っていた通り、バッターボックスに立てる機会が多いと感じています。
⸺今後の目標はありますか?
正司:3年目にはプロジェクトマネジメントやマネージャーの役割を担っていきたいと考えています。当社はコンサル以外にも、新規事業を含めた事業開発やM&A、投資など様々な事業を通して社会の変革に挑んでいるので、今後の希望に合わせた形でキャリアを築いていきたいです。
長期的には自分が生きやすい社会づくりに貢献していきたいと思っています。それは目先で言うと「満員電車が嫌」「税金が高い」といった自分が感じる不満の種を解消したいということですが、自分を起点にすることでモチベーションを高く持ちながら、他者の幸せにも貢献できると考えています。また、こうした大きな目標を掲げることで、結果的に自分の成長を加速し、可能性を広げることができると思っています。
金谷:凄いですね。私は新卒ではメーカーに入社したのですが、正司さんくらいの時期は上から降ってくる目の前のことをただこなし続けるだけで、正司さんのように仕事に対して自分なりの意味づけをして、中長期的な目標を持って取り組めてはいませんでした。
正司:私もこんな人生になるなんて思っていませんでした。今は自分のやりたいことができている感覚があって、社会人生活がとても楽しいです。それも金谷さんとの深いコミュニケーションを通して、自分にとっての会社やキャリア、人生ってなんだろうという「本質」を見極める力を身につけ、プロジェクトHDを選ぶことができたおかげです。
金谷:就活に限らずこれから先の人生選択に正解はない中で、一時の興味関心や感情だけでなく、人生観やありたい姿と重ねて考えることが意思決定の納得感に繋がると考えています。どんな企業に入っても楽しいことばかりではなく、働く中でしんどいことも必ずある中で、正司さんは「自分自身が何故この会社を選んだのか」という理由をしっかりと持って決断したことが、現在の充実感に繋がっていると思います。
Goodfindのキャリアアドバイザーは「人の可能性を引き出したい」という想いを強く持った講師が集まっているため、就活だけではなく、その先も続いていく学生さんの人生の可能性がどう引き出されていくかを想像しながらキャリア支援をしています。この記事を読んで就活を見つめ直したいと感じた方は、ぜひGoodfindのキャリア面談を活用してみてください。
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