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INTERVIEW

「1→10」の事業開発の知られざる魅力とは

事業開発と聞いて真っ先に思い浮かぶのは「0→1」の新規事業開発だと思います。では「1→10」の事業開発の魅力を知っていますか?今回は上場企業である株式会社ジーニーで入社直後から「1→10」の事業開発に携わり、20代にして取締役を担っている川﨑俊介氏と、同社で事業責任者を担っている井上翔志郎氏に、就活生が知っておくべき事業開発の神髄や企業選定軸を伺いました。


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SPONSORED BY 株式会社ジーニー

話し手

川﨑 俊介

川﨑 俊介

株式会社ジーニー
取締役

井上 翔志郎

井上 翔志郎

株式会社ジーニー
CVG事業本部 CHAT事業部 部長代理

SECTION 1/4

総合商社を2ヶ月で辞めて、ジーニーに飛び込んだ理由

(左)川﨑俊介氏、(右)井上翔志郎氏

⸺川﨑さんは入社7年目で上場企業の取締役を、井上さんは新卒4年目で事業責任者を担うなど、若手のうちから責任の伴うポジションで活躍されています。まずはお二人の就職活動について教えてください。

川﨑:実は私は、新卒で入社した総合商社を2ヶ月で退職した後に、ジーニーにジョインしました。就活時から「ベンチャー企業で事業開発などの経験をして、将来的には起業したい」という思いを持ってジーニーを含むベンチャーの選考も受けていましたが、いざ商社からの内定をもらうと、周囲の人からの「絶対に商社に行くべきだ」という意見に流されてしまったのです。

入社を決めたときはもちろん「この会社で頑張ろう!」と思っていました。しかし自分の意志で人生を切り拓いてきた尊敬する起業家たちの本を読む度に「私もこういう働き方がしたいのではないか」という思いが募る。入社後もそんなモヤモヤとした気持ちを抱えたまま、自分が本当にやりたいことは何かをこれ以上ないほどに悩みました。その末に「やはりベンチャーで自分の力で事業を動かし、成長していきたい」と意を決して商社を飛び出し、就活時から自分の望む挑戦できる環境があると感じていたジーニーに入社を決めました。

井上:私も就活時から経営人材になりたいという思いがあったので、それに通ずる事業開発に携われることが一つの企業選定軸でした。また、実力主義の世界で自分の力で道を切り開いていきたい、早くからリーダーの役職を担いたいと考えていたため、急成長していてポジションが増え続けているベンチャーを中心に受けていました。

急成長しているか、裁量が与えられるか、事業開発ができるか。この3つの軸を持って就活を進める中で出会ったのがジーニーでした。ジーニーは高成長を続けるデジタル広告市場で、広告プラットフォームやマーケティングSaaSなど幅広い事業を展開しています。また、年功序列ではなく新卒に積極的に裁量権を与える環境で、新卒から事業開発職への配属事例もある会社だということが、説明会や面接を通じてわかりました。ここならば自分の力を存分に発揮した挑戦ができると思い、入社を決めました。

SECTION 2/4

事業開発とは何か。他にはない“CEO級”のやりがい

⸺お二人とも入社直後から事業開発の領域で活躍されていますが、ずばり事業開発とは何だと考えますか?

川﨑:抽象度の高い言い方をすれば、事業開発とは戦略を考えて実行し、上手くいかなければ修正しながら、成功するまで責任を持ってやり抜くことだと思います。戦略とは、例えばサービスやプロダクトを作っている会社であれば「誰に何を売るのか、そのためにどのような組織体制にするのか」を考えることですね。

事業開発の責任者は“ミニCEO”と言われることがあります。なぜなら、その事業に関わるすべてのことに対して、責任を負わなければならないから。事業開発の過程で、どんなに地道で泥臭い作業があったとしても、すべてを自分のボールだと捉えなければならないのです。逆に言えば「なんでこれ、俺がやらないといけないんだ」という気持ちを一瞬でも持ってしまった時点で、その事業は立ち行かなくなってしまいます。

そしてもちろん、失敗すればすべて自分の責任になるので、メンタル面での苦難は多く、他の役割と比べれば孤独感を感じやすい部分もあると思います。しかしその分、失敗を学びに変えながら成功まで持っていけたときのやりがいや爽快さは、筆舌に尽くしがたいものがあります。

⸺実際に事業開発に携わる上で大切なことは何でしょうか?

井上:まずは自分の目と耳で一次情報を集めることです。お客様1社だけに聞くのではなく、10社、20社にきちんとヒアリングをして、バイアスがかかっていない事実を把握することが大切になってきます。

さらには、そうして収集したお客様の声をもとに、営業や開発のメンバーを巻き込みながら徐々に戦略を修正していくというプロセスも忘れてはなりません。自分が全ての責任を負うという当事者意識を持ち、周囲の協力を得ながら情報収集・戦略の修正・検証までの全フェーズに関わることが必要なのです。

川﨑:私はジーニー入社後すぐに、新しいプロダクトの事業開発を一人で任されたので、まさに周りを巻き込み協力を得ながら事業を推進する必要がありました。営業に同行したり、開発者と連携して開発計画を作ったりしたので、社内の様々な人と信頼関係を構築することもできましたね。また、広告枠の開拓や、広告配信事業とのデータ連携を行うなど一連の業務を経て、広告ビジネスの全体像を学ぶこともできました。

入社直後の私でもこうして事業開発を進められたことからもわかるように、ジーニーには特有の風通しの良さや、周囲の協力体制、新卒にも積極的に包括的な業務を任せる社風があり、事業開発に本当に必要なものが揃っている環境だと思います。

SECTION 3/4

「1→10」の事業開発の知られざる魅力とは

⸺ひとえに事業開発といっても、0→1と1→10がありますよね。0→1の事業開発に憧れを持つ学生も多いと思いますが、この2つはどう違うのでしょうか。まずは0→1の特徴について教えてください。

川﨑:0→1はプロダクトのアイデアと磨き込み勝負と言っても過言ではないと思います。プロダクトを新たに生み出して、お客様に届けられるかどうかを検証するフェーズなので、どんなプロダクトにするかを考え続ける必要があります。先ほど事業開発とは「誰に何を売るのか、そのためにどのような組織体制にするのか」を考えることだとお伝えしましたが、0→1はその中の「何を売るのか?」の部分の比重が大きいイメージですね。

井上:0→1は外部要因にも大きく左右されるところがあります。そのプロダクトが生み出す価値が世の中に受け入れられるのか否かが非常に重要です。また、社内の予算組みに大きく影響される側面があるため、どのぐらい予算を獲得できるかで結果が変わってきます。

⸺1→10はいかがでしょうか?

川﨑:1→10はそのプロダクトがある程度売れて事業として形になってからのスタートなので、より戦略的な思考が必要とされ、そこが面白さであり難しさでもあります。

例えば「よりプロダクトの売上を拡大するためには、営業組織にもう5人ほど必要だ」「競合が同じような機能を作って真似してきたから、私たちは価格を下げたり、独自の機能を作ったりしよう」というように戦略を次々と考えていく必要があるのです。プロダクトに関わる事象をすぐに察知して、リアクティブに対策を打ち、戦略を組み立てていく。そのための組織体制を考えなければならないので、ゲーム感覚が強いとも言えますね。

井上:1→10の事業開発は0→1よりも予算をかけられる場合が多いため、できることが多く、組織の拡大も経験できるのが魅力です。0→1は、極端に言えば個人の力でもできる一方で、1→10は会社のアセットを利用したり多方面を巻き込んだりしながら事業を拡大させることが求められます。経営や事業運営のスキルを身に付けていくことができるので、会社に所属してやる意義は大きいのではないかと個人的には思いますね。

川﨑:ちなみにジーニーでは、アドテクノロジー事業やSaaS事業のM&Aを積極的に行っています。次々に生まれる魅力的なプロダクトやサービスの「種」をM&Aによって取得し、ジーニーの手で世に広く浸透するものに育てているのです。そのため1→10の事業開発をできる機会が比較的たくさんある環境となっているのです。

SECTION 4/4

若手から事業開発で活躍するためには?大切な2つの極意

⸺新卒から事業開発を自分の力で行うためには、どのような環境に身を置くべきなのでしょうか?

川﨑:一つは新卒に裁量が与えられる会社に身を置くことが大切だと思います。フェーズ的に、小規模なベンチャーの方が大手よりも社員一人ひとりの裁量が大きくなるのは当たり前です。しかし、ひとえにベンチャーといっても、若手にチャレンジをさせるのか、経験者の即戦力に期待するのかは、会社の組織設計によって全く異なるため、企業選びの際に自分自身で事実を確かめてほしいですね。

ジーニーでは、私や井上のように若手のうちからリーダーのポジションを任される環境があります。入社直後から常に経営視点で動くことを意識できる立場にいられて、とても恵まれた環境だと実感しています。

井上:もう一つは、上位のポジションが詰まっていないかも大切な要素だと思います。そもそもマネージャーやリーダーなどの上位のポジションの数が少ない、年功序列の会社で年齢の高い社員が多いなどの要因で、若手に責任ある役割が与えられない状況では、活躍という観点では正直難しくなるでしょう。

上位のポジションが詰まっている企業かどうかを見極める手段の一つは、人数規模に対する事業数を見ることです。人数規模に比べて事業数が多ければ、その分責任者などになれるチャンスも広がります。

ジーニーは社員数が400名程度と、ベンチャーにしては規模が大きいイメージを持たれるかもしれません。しかし事業数は現在10以上ある上に、M&Aによって次々に増えているので、単純計算で1つの事業部の人数は40人前後。事業部によっては20人未満のところもあるため、一人ひとりの裁量が大きく、自ずと若手も活躍できる環境になっています。

川﨑:ジーニーは今後も積極的に事業を増やす意向を掲げているので、上位のポジションの数もそれに伴って増えていくでしょう。

また上位のポジションが詰まっているかを判断するには、そうしたポジションの新卒比率を見るのも良いですね。例えばジーニーでは、マネージャーやマネージャー代理の約半数を、3~9年目の新卒出身社員が占めています。それだけ、年功序列ではなく、責任の伴うチャレンジングなポジションに若手を積極的に登用している会社なのです。

⸺年々ポジションの数が増加する環境で、実際に若手に任せている実績があるのですね。最後に、事業開発に携わりたいという学生へ就活のアドバイスをお願いします。

井上:これまでお話したように、事業開発は自らの手で事業を大きく、有名にしていく仕事です。ですから就活でも「知られていない会社を、むしろ自分の力で有名にしていこう」という気概を持って企業を選んでみてはどうでしょうか。

もちろんベンチャーも玉石混交なので、自分の希望に合う環境かどうか見極める必要があります。事業開発でも必要となる、「自分の足で一次情報をかき集めて事実を把握する作業」を、就活でも手間を惜しまず実践してみると良いと思います。

川﨑:アメリカでは優秀な人ほど大企業ではなくスタートアップに行く傾向があります。日本でも大手に採用されるような優秀な人こそ、試行錯誤しながら働ける環境に身を置くことで、その人ならではの価値を発揮できると考えています。

もちろん、そうした環境に身を置くことには怖さもあるでしょう。私自身、周囲の意見に逆らう勇気が持てず、一度は大手に入った人間なので、よくわかります。私のような回り道をしないためにも、皆さんには「自分の価値を社会に発揮できるのか」という観点からの企業選びをおすすめしたい。周囲に流されず、自分がやりたいことを突き詰めて就活をしてほしいですね。もしも広告やマーケティングの領域に興味があり、若手のうちから自らの手で事業を動かす経験がしたいと思う方は、ぜひジーニーに一度足を運んでみてもらえればと思います。

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