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INTERVIEW

イノベーション大国のつくり方。鍵はエンジニアの挑戦環境にあり

ここ数年で急速に拡大しているエンジニア領域で「挑戦するエンジニアのプラットフォームをつくる」ことを目指し事業を展開するファインディ。「イノベーションの担い手はエンジニアである」と語る代表取締役の山田氏と執行役員の扇谷氏に、同社が取り組む事業の優位性や、新卒にとっての組織の成長環境について話を伺います。

SPONSORED BY ファインディ株式会社

話し手

山田 裕一朗

山田 裕一朗

ファインディ株式会社
代表取締役

扇谷 勇多

扇谷 勇多

ファインディ株式会社
執行役員

SECTION 1/5

イノベーションを担う技術者の力で、豊かな日本を取り戻す

⸺山田さんがエンジニア領域での課題解決に着目したきっかけを教えてください。

山田:新卒で入社した三菱重工で、世界で売れるものをつくるエンジニアの技術や熱量を肌で感じ、エンジニアこそがイノベーションの担い手であると実感したことが大きく影響しています。

技術の現場では、加工した金属のわずかな誤差を触った瞬間に判別する凄腕のエンジニアや、歯車が好きで仕事で一度訪れた展示会に休日も自主的に参加するエンジニアなど、熱量の高い人に多く出会いました。かつての日本は、彼らのような技術者によって支えられていたと思います。

しかし現在の日本は、かつての高度経済成長期のような技術立国としての立場を失っています。日本のイノベーションの総数を増やし、世界で勝負できる日本発のIT企業が出てくることを目指し、エンジニア領域での課題解決に取り組み始めました。

SECTION 2/5

企業と人の成長を左右する、エンジニアの開発環境

⸺日本企業が世界で勝負していくためには、どのようなことに取り組んでいくべきでしょうか?

山田:エンジニアが働きやすくイノベーションが生まれやすい開発環境を整えていくことが優先課題だと考えています。現場と経営、エンジニアとビジネスサイドとの間には相互不理解の壁があり、イノベーションの大きな阻害要因であると考えています。この壁を溶かしていき、両者が融合しながら成果をあげていくことが必要です。

実際に伸びている企業は、エンジニアの開発環境に積極的な投資をしています。一見遠回りに思われるかもしれませんが、短期的な売上に直結しないことにも投資をしている企業ほど、加速度的に事業を成長させるために重要な、変化に柔軟なシステムを構築できるからです。

事業成長のためには、エンジニア組織が高い開発生産性を実現し、その結果エンジニアの採用力やチームの組成力が高い組織を構築していくことが求められます。

⸺エンジニアの採用市場は、今後どのような変化があると考えていますか?

扇谷:今後5〜10年はエンジニアの市場価値は上がり続け、優秀な人材の希少性はさらに高まっていくと見立てています。

もともと個人のスキルや経験、成果のばらつきが大きいエンジニア採用では、マッチングの数よりも精度の高さが求められる傾向があります。また、1人の優秀な人材がプロダクトに及ぼす影響がとても大きいので、優秀な人材の希少性は一段と高まっていくことが想定されます。

そんな中、エンジニアの世界にある、自分たちがつくったものを公開して業界全体を良くしていこうという文化が、マッチング精度向上の後押しとなっています。エンジニアの大半が利用する開発プラットフォームのGitHubでは、個人の技術力もパブリックな情報として開示されていたり、「車輪の再発明はしない(よく開発するコード群は、何度も開発せずにお互い公開しあって利用しあおう)」という共通のポリシーから、一人ひとりのスキルを可視化しやすいのです。

そのため、スキル偏差値によって今後より精度高く優秀かつ自社に適した人材を採用できるようになる可能性があります。

一方で、優秀なエンジニアも同じように、自らが活躍できる働きやすい環境に行きたいと考えています。最近の研究では、開発生産性が高い組織ほど開発しやすく、エンゲージメントの高い組織になりやすいと言われており、Findy Team+の情報が環境を選ぶための一つの指標になると考えています。

このように、企業がエンジニアをジャッジするだけでなく、エンジニア側も企業を適切に選べるようになり、最適な採用マッチングが実現できると考えています。

マッチングの最適化が進めば、企業側はエンジニアが働きやすく開発生産性が高い組織をつくって優秀な人材を集めようとし、エンジニア側も優れた開発環境のある組織で働いて開発生産性を高めようとするという好循環が生まれ、エンジニア採用市場の活性化にも繋がります。

SECTION 3/5

国内の未開マーケットにおいてイノベーションの基礎を築く

⸺企業の開発体制や生産性の可視化は、人材と企業の双方にメリットがあり、採用市場にも良い変化が生まれるのですね。ファインディの今後の事業展開についても教えてください。

山田:まずはマッチングプラットフォーム事業とFindy Team+を伸ばしていき、2つの事業の連動性を高めながら、生産性が高い企業に優秀なエンジニアが集まる世界観をつくっていきたいと考えています。

具体的には、ユーザーの開発スキルや企業の開発組織の状況をお互いに閲覧できるようにするなど、情報の非対称性を解消するプロダクト開発に注力していきます。そうすることでイノベーションが生まれやすくなり、海外で勝てる日本のテックカンパニーが増える可能性も高まっていくと考えています。

⸺中長期では海外での事業展開も視野に入れているのでしょうか?

山田:すでに外国人エンジニアを採用できるサービス「Findy Global」をローンチし、クロスボーダーでの人材マッチングを推進しています。

海外ではエンジニアのマッチングプラットフォーム事業に取り組んでいる企業がユニコーン化していたり、エンジニアの教育から事業を横に展開して成長している事例もあり、数千億円規模のマーケットになっているので、大きなチャンスがあるとみています。

お伝えしておきたいのは、海外市場の持つポテンシャルをいかに日本企業の活躍のために活かせるかということを考えながら、海外事業展開も強化していこうと考えているということです。国内をおざなりにするつもりはありません。

⸺マッチングプラットフォーム事業やFindy Team+の他にも、事業を拡げていく余地はあるのでしょうか。

山田:もちろん余地はあると考えています。エンジニア領域においては、採用や組織の生産性以外にも解決すべき課題が多く存在しています。

例えば、日本のエンジニア人口の減少に対して学習効率を上げるような教育事業や、エンジニアの評価が難しいという課題に対して開発スキルを適切に評価するようなサービスを展開する事業が考えられます。

他にも、自社で開発・IT部門を持っていない大手企業のDX推進支援にも取り組んでいきたいですし、企業が外注先を変える際に生産性の高い開発会社を紹介していくことも可能でしょう。ニーズの強いものから優先的に今後も事業領域を拡げていきたいと考えています。

SECTION 4/5

価値の源泉はアルゴリズムとヒューマニティ

⸺エンジニア領域の成長性や事業の拡張性の高さに期待がもてそうですが、その中でファインディの強みや優位性についてはどのように捉えていますか?

山田:当社の優位性を一言で表すと、アルゴリズムドリブンなプロダクトとヒューマニティです。

アルゴリズムドリブンとは、エンジニアのスキルや組織を解析したデータから独自の指標をつくり、そこからWebサービスを作り上げていくという、アルゴリズムを中心としたプロダクトづくりを意味します。

もう一つのヒューマニティは、ユーザーに真摯に向き合い、深く理解することです。スタートアップはテクノロジーに重きをおいて勝負するイメージがありますが、徹底して顧客と向き合い、サポート体制を充実させ、細やかなフォローをやりきることも重視しています。

他にも社内でデザインをつくるときは、合理性だけでなく、ちょっとおもしろくてエンジニアの皆さんに楽しんでもらえるような工夫をしています。

扇谷:根底にはエンジニアから愛されるサービスづくりをすることを意識しています。一人のエンジニアがプログラミングを学ぶところからスタートして、仕事を探し、就職や転職した企業で経験を積み、マネージャーやテックリードへ挑戦していくような、多様なキャリアを歩む一連のプロセスにおいて、常にそばで支援できる存在でありたいと考えています。

SECTION 5/5

若手に有利な成長領域で、時代に求められる人材に

⸺新卒で入社する若手人材にとって、どのような成長環境が広がっていますか。

山田:創業当時は「ニッチな領域ですね」と言われることもありましたが、私たちが手がけるエンジニアの領域はここ数年で大きく潮目が変わり、市場規模も一気に拡大しました。変化のスピードが速くテクノロジーへの理解が求められるので、扇谷さんが入社から5年で執行役員を担っているように、若手に有利な環境であることは間違いありません。

扇谷:若手の人材育成に力を入れていて、事業部長や幹部候補になると、社外の現役経営者からのメンタリングや研修が受けられます。私自身も物事を構造化していく思考や課題を特定する視点など、事業を牽引する立場として必要なことを多くを学ばせてもらっています。

今後も長期的に成長していくことが見通せる領域なので、若手をマネージャーや経営幹部に抜擢するなど、5年10年のスパンで成果を出していく人材を育てられるのは組織にとっても大きいです。

⸺数年経験を積めば、成長著しい領域でトップレベルの知見や事業を推進していく力が身につきそうですね。

山田:以前、お客様から「エンジニアのことを理解しているビジネスサイドの人材が一番貴重なので、あなたを採用したいです」と言われたことがあります。

当社で仕事をしていけば、スタートアップで新規プロダクト開発の先頭に立ったり、大手企業のDXを主導したりするなど世の中の多くの企業から必要とされる人材になれると思います。テクノロジーとビジネスの両面を学ぶことができ、事業家になる基礎を習得できる環境は稀有ではないでしょうか。

将来、事業作りや起業をしたいと考えている人にとっても、エンジニア組織との連携が強くエンジニアリングの理解を深められる当社の環境は最適だと思います。もし起業をしたくなった場合は、当社のサービスで優秀なエンジニアと出会うことができるかもしれません。

エンジニアの領域は市場の成長とともに課題も増えています。当社はエンジニアプラットフォームをつくることを目指しているので、事業を拡張しながら解決していかなくてはいけないことは沢山あります。私たちが今後どれだけエンジニアの領域で課題解決をしていけるかによって、日本発のイノベーションの総数が変わると信じています。

編集:

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