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INTERVIEW

なぜ難関企業内定者も相談に?挑戦後押しするGoodfindの想い

学生に向けキャリアに関する本質的な学びを届けているGoodfind。社会で活躍したいと願う人たちから支持を得ている要因の一つに、知る人ぞ知る、プロ講師によるキャリアアドバイスサービスの存在があります。就活を始めたばかりの人はもちろん、既に有名企業の内定を得た人まで相談に訪れるほど、学生から厚い信頼を寄せられている背景には何があるのでしょうか。Goodfindのキャリアアドバイザー2人に、その源泉となる思いや経験を聞いてみました。

話し手

野村 聡美

野村 聡美

スローガン株式会社
Goodfindインキュベーションパートナーチーム

土屋 一倫

土屋 一倫

スローガン株式会社
Goodfindキャリアアドバイザー 兼 新規事業責任者

SECTION 1/7

Goodfindが活躍人材を輩出できる理由

2006年に運営を開始したGoodfindは、就活におけるハイレベルなビジネススクールとも言われ、15年間で総勢16万人を超える卒業生※1を新産業へと送り出してきました。卒業生の中には、Goodfindや入社先でスキルを身に付けて起業した人や、若くして企業の幹部に抜擢された人も数多くいます。

Goodfindがそうした優秀な人材を輩出できる要因の一つに、経験豊富なキャリアアドバイザーが就活生と1対1で向き合い、個々人に合う業界や企業を一緒に考えていくキャリアアドバイスサービスの存在があります。その魅力は、何と言ってもキャリアアドバイザーの真摯な姿勢と鋭い洞察力です。

今回は、Goodfindでキャリアアドバイザーとして活躍する野村さんと土屋さんの2人にインタビューを実施。なぜ学生と真摯に向き合い、的確なアドバイスができるのか、その源泉となる思いや経験を聞いてみると、今後社会で活躍したいと思っている学生が自分のキャリアについて考えておくべきポイントも見えてきました。

※1 2021年6月集計時点。2022年3月までに卒業予定の方を含む。

SECTION 2/7

ブランドを捨て、実績を武器に生きる

左から野村、土屋

⸺まずは野村さんと土屋さんのお二人が、Goodfindでキャリアアドバイザーをしようと思った背景についてお伺いします。土屋さんは大学院在学中に就活を行い、スローガン(Goodfindの運営会社)の内定を得て入社されていますが、就活当時はどのような軸を持って企業を見ていましたか?

土屋:就活では特に、他人の価値観に流されない、つまり「ブランド志向」を捨てることを重視していました。私は大学生まで、学歴や偏差値など、他人から良く見られることを一番に考えてきたのですが、就活を機に自分の人生を振り返ってみると、そうしたブランドを手に入れたところで気持ちは満たされず、反対に自分で自分の進む道を決定できない気持ち悪ささえ感じていたことに気が付いたのです。就職でもブランド志向に走ってしまえば、また空回りすることが目に見えていました。

では今後の人生をどうしていきたいかと考えた時に、最初に思い浮かんだのが、会社の看板ではなく個人の名前で呼ばれるようになりたいということでした。そこで、人生で初めて、ブランドを捨てて自分の力で実績を残していく覚悟を決めました。

⸺なぜ人材業界を志望し、スローガンに入社することを決めたのですか?

土屋:人材業界に進んだのは、自分が最も本気になれる領域だと思ったからです。ブランド志向で他人からどう見られるかを一番に考え、物事に打ち込みきれなかったこれまでの自分を変えようと決心した際、何に対してなら本気になれるだろうかとあれこれ考えました。その時に、アルバイトでの塾講師やサークルでの後輩育成などの経験から、教育・人材の領域だろうと絞り込むことができたのです。いくつかの外資コンサルティングファームから内定をもらった後も、人材系のベンチャー企業を中心に就活を続けました。

その中からスローガンを選んだのは、自分自身もGoodfindのユーザーとしてサービスの価値を実感していたことと、スローガンのミッションである「人の可能性を引き出し、才能を最適に配置することで、新産業を創出し続ける」の、特に「新産業を創出し続ける」という部分に共感したことが大きな理由ですね。これから新たなビジネスを創り出していく段階の企業では、業務内容や活躍する人材像が固定化されていません。その分、過去の私のように分かりやすい価値観に流されることなく、自分自身の力で道を切り開いていける人を増やせるだろうと考えたのです。

SECTION 3/7

選択肢を広げ、納得して道を選ぶ

⸺野村さんが人材業界に進もうと思ったきっかけは何だったのですか?

野村:私が人のキャリアに関心を抱くようになったのは、自分自身が納得してキャリアを選択する大切さを学んだ、前職での経験がきっかけです。私は大学卒業後、ある外資系の消費財メーカーに入社しました。1~2年目は人事部門に配属され、採用担当を務めたのですが、そこでは個人のキャリアにフォーカスするというよりも、その人が企業にマッチしていて活躍してくれそうかどうか、会社目線で採用を進めていました。

入社3年目に異動したマーケティング部門では、人事時代に私が採用に関わった人たちと一緒に働く機会が多くありました。そこで驚いたのは「自分のキャリアはこれで良かったのだろうか」と悩んでいる人がたくさんいるという実情を知ったからです。さらに話を聞くと、そうした人たちの多くは現状に何となく不満を持っているものの、自分が本当は何がしたいのか具体的に考えられていないということが分かってきました。

人事部時代にその人たちを採用したことが、その人たちの人生にとって本当に良かったのだろうかと考える中で、個々人が様々な選択肢をしっかりと見た上で、どこでなら自分らしさを発揮できるのかを考え、納得して就職してほしいと思うようになりました。そして個人にフォーカスするためには、ひとつの企業の人事に戻るよりも、もっと幅広い選択肢を個人に提供できる場所に身を置いた方が良いだろうと考え、転職を決意しました。

⸺数ある人材業界の会社の中でスローガンを選んだ理由は何だったのですか?

野村:私はスローガンのミッションの「人の可能性を引き出し、才能を最適に配置する」という部分に強く共感して入社を決めました。人に選択肢を与えるだけでなく、その人が活躍できるフィールドはどこなのかまで一緒に考えられる環境だと分かったのです。

また、面談やセミナー、メディアを通してGoodfindが学生にインプットしようとしているキャリアの知識にも価値を感じました。私が通っていた海外の中学・高校では自分の将来や仕事について考える機会がたくさん与えられていたのですが、日本の大学に入るとそれがめっきりなくなってしまったことに、無意識のうちに違和感を抱いていたのだと思います。

SECTION 4/7

人のポテンシャルを「孵化」させる

⸺お二人とも、ご自身の経験からきた思いがスローガンのミッションにつながったのですね。次に、現在の業務について教えてください。

野村:私たちの仕事は、面談を通して学生一人ひとりの未来を一緒に考え、その人に合う企業との出会いをつくり出すことです。多くの人材会社では「キャリアアドバイザー」と呼ばれることが多いのですが、私たちは「Incubation Partner」の頭文字をとって「IP」と呼ばれています。

Incubationは英語で「卵がかえること(孵化)」を指していて、「人それぞれのポテンシャルを孵化させる」という意味が込められています。単に学生と企業を引き合わせるのではなく、学生一人ひとりの才能を見つけ出し、真に発揮させるにはどうしたら良いかという手段までを一緒に考えていくから、IPという名称なのです。

⸺その考え方は、どのように業務に落とし込まれているのでしょうか?

土屋:IPが他のキャリアアドバイザーと異なる特徴は大きく2つあって、一つは、面談した学生自身が成長できる環境がある企業のみを紹介している点です。具体的には、その企業の業績が伸びているかや、成長市場で事業をおこなっているか、経営者が信用に足るかなどについて、Goodfindの基準をクリアした企業のみを紹介しています。

もう一つは、企業を紹介する前に学生の生い立ちや経験、思いを丁寧に聞き出している点です。単に学生の希望通りの企業を紹介するのではなく、その人の才能や価値観、本当にやりたいことを探り出し、潜在的に合う企業との出会いを創出しようとしています。

SECTION 5/7

「心の底から対話できたのは野村さんだけだった」

⸺IPという名称自体に、真摯に学生に向き合おうという思いが込められているのですね。野村さん個人は普段、どのような思いを持って仕事をしていますか?

野村:少し大きな視点からお話しすると、私はこれまでの経験から、一人ひとりが自信を持って自分らしさを発揮できる社会になってほしいと思っていて、その実現を目指してIPの仕事をしています。なので、学生自身に「自分らしさを発揮できる環境はどこだろう」と真剣に考えてもらい、納得感を持ってキャリアを選択してもらうことについては、仕事だからというより、いち個人としてサポートしたいと思っています。

例えば、先日私が受け持った学生(Aさん)は、面談を重ねたことでなりたい将来像が明確になった結果、Goodfindの紹介企業ではない会社の内定を承諾した、ということがありました。Aさんはもともと人材業界の会社を幅広く見ていたのですが、何度も会話し経験や思いを深堀りしたところ、人材業界の中でもキャリアアドバイザーのように個々人に向き合う仕事が向いていることが分かってきました。

しかしその後、Aさんから、就活中に興味を持ったある人事コンサルに就職するつもりだと連絡がありました。実はAさんが内定を得ていたキャリアアドバイザーの仕事も人事コンサルの仕事も、Goodfindの紹介企業ではありませんでしたが、私はいち個人として、その選択がAさんの本当にやりたいことからずれていないか、一緒に考え直しました。

Aさんは小さい頃から、物事を自分の意志で決定することを大切にしてきたからこそ、何事にも意欲高く取り組むことができた人であったため、「自分で選択肢を模索し、意思決定できる世の中にしていきたい」と考えていました。その実現のためには、人事コンサルのように組織にアプローチするのではなく、個々人にアプローチする仕事が良いのではないかという点をもう一度話し合ったところ、Aさんは確かにそうだと納得し、最終的にキャリアアドバイザーの道に進むことを決めました。

内定承諾後にAさんから「色々な就活支援会社の人と話をしたが、自分が本当は何がしたいのかを心の底から対話できたのは野村さんだけだった」という言葉をいただけたのは、とても嬉しかったですね。

SECTION 6/7

難関企業内定者が胸の内にしまい込んでいた本音

⸺土屋さんは普段どのような思いで仕事をしていますか?

土屋:私は自分の仕事を通して、他人の価値観に流されず、個々人が本当にやりたいことをして活躍し、評価される社会にしていきたいと思っています。以前の私のように、他人の価値観で生きるもどかしさを感じている人は実はたくさんいると気付いたからです。なので面談では、学生が本当にやりたいことに飛び込む勇気が持てるように、その人自身が目を背けている部分にしっかり踏み込んで指摘するようにしています。

例えば先日面談した学生(Bさん)には、それまで持っていたブランド志向を捨てて、本当に自分が関わりたいと思う領域に進む勇気を持ってもらうことができました。Bさんは私と初めて面談した時点で、戦略コンサルや有名企業の内定をいくつも持っていたにも関わらず就活を続けていたため、キャリアに悩んでいるのだろうと察しました。

何度も連絡を取る中で「あなたは一体どうなりたいのか、どうしたいのか」とストレートに問いかけたところ、Bさんが胸の内にしまい込んでいた本音が顕在化してきました。Bさんは、教育分野に並々ならぬ思いを持っていたものの、教育市場はITで急成長するかどうかがまだ分からない領域であるため、そこで自分の市場価値が上がるのか、人生がダメな方向に向かってしまうのではないかという不安を抱えていたのです。加えて、中学・高校・大学といわゆる偏差値の高い学校に進み、他人が良いと言うものに従ってきたからこそ、就職で誰もが羨む有名企業への切符を捨てるのをためらっていました。

私は自分がやりたいと思ったことをやってみる選択と、周りの人から評価される道に進む選択、どちらを取りたいのか自分の本心と向き合ってみるよう勧めました。そのために、それぞれの選択の先にある短期的・長期的なメリットやデメリットを洗い出してもらい、2つの選択肢をフラットに比較できる機会を作りました。

最終的にBさんは教育系のベンチャー企業に進む意思決定をしました。面談する学生には、私と関わったからには人生上向きになってほしいと思い、このように率直に指摘し、考える機会を提供することを心がけていますね。

SECTION 7/7

自分の可能性を広げる努力を

⸺最後に、数多くの就活生を励まし、背中を押してきたお二人から、記事を読んでいる学生に向けてアドバイスをお願いします。

野村:面談をする中で「働いたことがないから、やりたいことなんて分からない」と言う学生にお会いすることがありますが、多くの場合、やりたいことは社会人になって働いたからといって見つかるものではありません。私がこれまでお話してきた自分の理想やビジョンも、社会人になってから初めて発生したものではなく、それ以前の経験からつながってきているものです。

「やりたいことが見つかった時に転職すればいい」と思っている方も多いと思います。もちろん、転職は悪いことではありませんが、いざ自分のやりたい領域を見つけたときに、そもそもその領域に転職できるスキルを持っていないとなると、とても勿体ないですよね。やりたいことなんて分からないと諦めてしまうのではなく、ぜひ、今から探す努力をしてみてください。

土屋:就活生は、望めばいきなり有名企業の役員レベルの人が会って話をしてくれる、とても恵まれた立場と言うことができますよね。今後の社会人人生でまたとないこの機会に、自分の世界を広げる努力をしてみてください。例えば、全く興味がない業界の説明会に参加してみるのも一つの手です。時間がある限り社会を知る努力をすれば、就活時はもちろん、入社後や転職時などでも役に立つ場面がきっとあります。

学生の皆さんの多くは、人生100年時代と言われている中の、たった20年弱生きてきたにすぎません。その後の自分の可能性を否定せず、視野を広げようともがいてみること自体が、皆さんにとって大きな財産になると思います。

IPの面談を受けてみたいと思った学生の方は「Goodfindキャリア面談」をご覧ください。

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